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航空券を姓名逆で予約してしまった結末

日本に一時帰国する際、航空券の姓と名を逆にして予約するというあり得ない失敗をしてしまいました。

「国際線はチケットの姓名とパスポートの姓名が異なると乗れない」というのが原則なので、気づいた時は「チケットを買い直さなくてはいけないかも」と半泣きでした。結果的には、下記の対応をして搭乗できたのですが。

同じようなミスをした方の体験談が参考になったので、長文ですが経緯と私の対応した方法を残しておきます。


1.航空券の姓名が逆と気づく

今回私が予約したチケットは
・Air Canada「オタワ-羽田」往復
(私と息子2人分)
・購入時に一番安かった代理店M社で購入した格安航空券
(キャンセル不可、変更1回まで可能)

姓名の間違いに気づいたのは、購入約1週間後。私の姓名は正しかったのですが、息子の姓名が逆になっていました。

「国際航空券はパスポートと航空券の英字氏名が、一致していなければ搭乗することができない。購入後の名前の変更は原則できない」といわれていまます。

そのため、気づいた時の動揺は忘れられません。何とか姓名を正しい表記にして搭乗したいと色々と試みました。

2.正しい表記にするためにやったこと

(1)格安航空券を購入した代理店M社にチャットで問合せ

まずは姓名を変更してもらえないか購入したM社(本社はギリシャ)にチャットで問合せをしました。

AIチャット(日本語)ですぐに連絡がついてしまったので、今思えば本来すべき(2)(3)の対応をするのが遅くなってしまったと思います。

私:「姓と名を逆にして予約してしまったので、変更したい」

M社:「手数料5,334円を支払えば変更できる」とチャットで返信があり、その後メールで振込先が送付される。

私:そんなに簡単に変更できるのだ!と喜び手数料を振込

M社:「航空会社(Air Canada)側の手数料7,398円が必要なので振込んでほしい」とメールで連絡あり。

私:なぜ最初に併せて言ってこないのだろうと思いつつも、チケットの取り直しまで視野に入れていたので、航空会社側の手数料も必要なのだろうと思い振込。M社かは変更ができたらメールをするとの連絡あり。

翌日M社からメールが届く。
「Air Canadaのチケットは搭乗4日前でないと変更できないので、4日前に変更依頼の連絡をしてほしい。手数料は返金する」と連絡があり、手数料が返金されました。

この時点で「あれおかしい?」と。(この時点で思うのも何ですが…、前日は動揺して振込をしてしまっていました)

私:「どうして4日前なのか?」とAIチャットで確認

M社:回答なし。

その後、M社からメールで「航空会社(Air Canada)側への手数料が66,592円かかるので振込が必要」との連絡。

「4日前でないと変更できない」と言って返金してきた直後のこのメール。この時点で完全におかしいと思い、M社について調べると悪い噂しかありません。飛行機が欠航になったがM社に連絡がつかず全額戻ってこなかった等々。電話での問合せ窓口もないので、これ以上聞くこともできず…。

(2)同様の事例の確認

ネットで姓名変更に関する検索を開始。
最初にこれをすべきでしたが、動揺して最初にM社に連絡してしまっていました……。

調べると「姓名を逆にして(またはスペルを間違えて)予約した」というケースは意外にも多くありました。

その結末は、大きく分けて下記の3つ
①事前に正しい表記に変更して搭乗できた
②変更できなかったが、搭乗時に気づかれずに搭乗できた(←これは少数)
③事前に変更できずチケットを新たに取り直した。搭乗時に初めて気づき交渉したが搭乗できなかった……

変更の可否は、航空会社、購入方法(航空会社経由、代理店経由)、チケットの種類により異なる。

私の購入した「代理店経由のキャンセル不可格安航空券」は、変更してもらえる可能性が低そうだということもわかり、落ち込んでいきました……。

調べていくと「Air Canada航空券の姓名間違いを変更してもらえた」、「トロントに日本語対応の電話窓口がある」ということがわかり、即電話をすることに!

(3)Air Canadaに電話

トロントの日本語対応の電話窓口に連絡。

電話に出た日本人に状況を説明すると「変更の可否は搭乗券の種類による。代理店販売の航空券だと変更が難しいかも。確認する」と言われて待つこと数分。

祈るように待っていると、「姓と名を変更できる。但し、代理店で購入したチケットは搭乗3日前でないと変更できないので3日前に連絡してほしい。変更手数料はかからない」
との回答が。涙が出るほど、ほっとしました。

そして、出発3日前に連絡して、無事に姓と名を正しい表記にして搭乗ができました!

Air Canadaの担当者に「M社から、Air Canada側の手数料66,592円かかると言われた」と伝えたところ「そうなんですね~。代理店側手数料はかかったとしても、Air Canada側の手数料はかかりませんよ」と苦笑されました。

M社の要求通り手数料66,592円を支払わなくて良かったと思うとともに、既に入金したお金を自ら返金してくる点は良心的(?)だなと思いました。

3.なぜ間違えて予約してしまったのか

今回なぜ姓名を間違えて予約したかというと、単なるケアレスミスでしかないのですが、念のため自分への戒めのために状況を残しておきます。

①とにかく焦って購入した
日本行きの航空券が急騰していて連日サイトをチェックしていました。

前日よりかなり安くなっているのを見つけ、このチケットを逃してはいけないと、子供が騒いでいるなかで慌てて予約をしました。いつもは子供が寝ている時に落ち着いた状態でするのですが。

また、航空券の値段は予約完了までに変わることもあるので(最後の画面で最終値段が表示されて高騰していることもあり)、とにかく早く予約を完了させたいという気持ちが強く、ミスをしてしまったと思われます。(ただの言い訳ですが)

②海外代理店サイトの日本語表記がわかりにくい
最近、海外代理店のサイトが自動で日本語変換されて表示されることが多いのですが、不明瞭な日本語に訳されて逆にわかりにくいことが多いのです。(あ、これもただの言い訳ですが)

私のようなミスをする人は少ないと思いますが、皆さん焦っていても姓名を逆に入れたりスペルミスをしないようにお気をつけてください。そして仮に間違って予約しても、あきらめずに航空会社や代理店に連絡してみてください!

4.まとめ

今回は手数料がかからずに変更できましたが、上述の通り、姓名の登録ミスの変更可否は航空会社やチケットの種類によりだいぶ異なるようです。

空港で変更依頼した場合は、担当によって対応が違ったというコメントも多かったです。運次第ですね。

対応策としては、ケアレスミスをしないのはもちろんですが、可能であれば航空会社サイトから直接購入した方が何かあった時にすぐに対応してくれるので良いと思いました。

今回購入時に最も安かった代理店M社とAir Canadaサイトの航空券代が1000円位しか差がなかったので、今思えばAir Canadaサイトから購入していれば簡単に変更できたと思います。

また、色々と調べる中で、格安航空券だとフライトが欠航になった時に返金されなかったなんて事例も幾つか見たので(特にM社)、ある程度リスクこみで購入しなくてはいけないと改めて感じました。(おそらく今後も格安航空券を買うことになると思うので)

【ご参考】
Air Canada トロントコールセンター
(9:00-21:00まで日本語対応あり)
 1-888-918-8888

日本人スタッフの対応が素晴らしいです!
「お子さんがいるなら、キッズミールに変更しましょうか。搭乗手荷物のサイズは●●ですよ。お子様連れでの長いフライト大変ですね」などの優しい言葉をかけていただき、日本では普通のサービスかもしれませんが、久々の日本的なサービスに感動しました。


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