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【カナダの学校生活】一体誰が来るのか?!ミステリーリーダー

今日は息子の通うkindergartenで、わが家のMystery Reader Dayでした。

北米の学校では、ミステリーリーダー(Mystery Reader)というボランティア活動が盛んです。親や家族、あるいは地域のボランティアが教室に行き、子供たちに本を読み聞かせるという活動です。


ミステリーリーダーとは

今年の初め、学校からミステリーリーダー募集の連絡がきました。息子の学校のミステリーリーダーは生徒の親がクラスに行って、絵本の読み聞かせをします。

ミステリーリーダーというだけに、その日誰が来るかは秘密。先生がミステリーリーダーの特徴(アイスホッケーが好き、ピザが好き、背が高い等)を生徒に伝え、生徒が誰がきたかをあてます。

ミステリーリーダーをやるかどうか…

年初に案内が来たときは、「ミステリーリーダーって何??」という状態で、ネットで調べたり友人に聞いてどのようなものかがわかりました。

子供の学校活動には積極的に参加したいと思っていましたが、とはいえ、子供達の前で英語で本を読む自信はなく躊躇していました。

特に最近息子に「ママの英語は変~」と言われることもあり(涙)、私が読み聞かせをしたら息子に恥をかかせてしまうのではないかと不安になってしまって。

でも、息子から「今日は〇〇のママ(パパ)がきたよ。ママはいつ来るの?ママも来て~」と言われることが増えました。

「子供の願いを叶えたい!でも私の英語では…」と勝手に自分で自分を板挟みにして悩むこと数日。そして、解決策として、ママでなくてパパに登場してもらうことにしました。

どんな本を読むか

読む本のリサーチを始めていたところ、先生から子供たちが好きな本を当日貸してくれると言われました。

ただ、当日突然渡されるのは不安だったため、特別に前日に本を貸してもらいました。

そして、先生から貸してもらった本が
「The Pigeon Wants a Puppy」


「この本なら私でも読める!」と思ったのですが、夫に休暇を取ってもらっていたため「やっぱり来なくて良い」とは言えず(笑)、予定通り夫に読んでもらうことにしました。

当日の子供たち

当日、学校に到着したら子供達に気づかれないように事務所で待機するうように言われました。全体的にゆるーいカナダの学校の割にはかなり本格的です(笑)

時間になったら先生に呼ばれて教室に行き、生徒の見えない場所で隠れて待ちます。

先生がミステリーリーダーの特徴を子供達に伝えます。「日本から去年きた」といった時点で、「〇〇(息子)のパパだ~」と叫ぶ子供達。そこでミステリーリーダー登場です!

息子がものすごい嬉しそうな顔で駆け寄ってきました!息子の笑顔を見て、来て良かったと思いました。

夫と息子が椅子に座り、子供達は床に座って読み聞かせが始まります。

4-6歳の子供達なので、途中で笑ったり、騒いだり、元気いっぱいです。寝転がって聞いている子、先生の膝の上に乗って遊んでいる子など、みんな好き勝手に自由に過ごしていました。

読み聞かせが終わり、先生が「質問ある人は手を挙げて!」というと、皆が嬉しそうに積極的に手を挙げます。

しっかりした質問をする子(女の子が多いです)がいる一方、おしゃべりしたいだけで手を挙げているような子も多くて、収拾がつきません。そもそも質問がなくても手を挙げてしまうような年齢なので。

でも思い思いに自分の意見を伝える姿が本当にかわいいです。いつものクラスの様子が伝わってきました。

簡単な絵本なので私が読んでもよかったと思っていましたが、この質問攻めには耐えられなかったかもしれないと思いました。

最後の子の質問がおわり、ミステリーリーダーは終了。息子は「パパ~」と夫に抱きついて大喜び!夫も満足げです。

喜ぶ2人を見ながら、心の中で「全てのアレンジをしたのは私だけどね」とちっちゃいことを思ったのはここだけの話です。

来年、ミステリーリーダがあったら今度は挑戦してみようかと思っています。

ミステリーリーダーを体験してみて

カナダの学校では、色々な学校行事に親がボランティアで参加します。参加すると、子供がいつもどのような活動を行っているのか知ることができるし、先生との連携も強くなり、本当によい取り組みだと思います。

親がボランティアをすることで、先生の負担が軽減できるというメリットもあります。日本の保育園や小学校の先生は本当に忙しく負担が重いので、親ができる範囲でボランティアをして軽減できるのはよいことだと感じます。

しかし、自分が日本で働きながら子育てをしていたとき、平日の日中にこんなに頻繁にボランティア活動ができたかと考えると、正直難しかったかと思います。日本とカナダの働き方、ボランティアに対する考え方、学校との関わりを改めて考える良い機会にもなりました。

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