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「妻が願った最期の7日間」を読んで(聴いて)

明日死ぬかのように生きろ。永遠に生きるかのように学べ。というガンジーの言葉がありますね。

世の中の社会人の中には、本当は別のことをやりたいのに、仕方なく今の仕事をしているという人がいます。お金を稼ぐためと割り切って好きでもない仕事をしていると言う人もいます。

ありがたいことに私は私の仕事が好きなので、非常に恵まれている部類のようです。つまり自分では充実した、満足する時間を送っていると言ってもいい。

さてさて。

「妻が願った最後の7日間」を読みました(というか、オーディオブックで聴きました)。ガンで闘病していた奥さんが遺したノートに書かれていた詩をもとにした作品です。

余命わずかな時期に書かれた詩は、もし元気な7日間がもらえたならこんな風に過ごしたい、という願望が書かれたものでした。その時間の過ごし方には、家族との時間、趣味の時間、友達との時間などが続き、最後の一日は夫婦の時間で締めくくられていました。すべて、自分というよりは誰かのためを思う時間であることに、聴いていて胸がギューッとしてしまいました。

私は、確かに今充実した時間を送っていますけれども、それは結局周りの人たち、それは家族であったり友人であったり同僚であったりに支えてもらっているからなんですよね。そのことにきちんと感謝を示せていないなあと痛感。

家族との時間とか仕事の時間とか、もっときちんと「相手に向き合って」、丁寧に過ごさなくてはいけないな、と反省したのでした。

あ、そうそう。茶々を入れるつもりではないのですが、山形の「たていしでら」は、「立石寺(りっしゃくじ)」なのではないかと、音声を聞きながら突っ込んでしまいました(いや、「たていしでら」というお寺が本当に存在するのかもしれませんけど)。

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