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「うしろむき夕食店」を読んで

はじめましての作者さんです。オットが図書館で借りてきたのをインターセプトして先に読んでしまいました。

一読して、マカン・マランシリーズに似た雰囲気だなあと思いました。

様々な悩みを抱えた人が迷ってたどり着いたお店は「うしろむき夕食店」というレトロなレストラン。ここでヒントをもらうことできっかけを掴み、結果的に悩みを打開したり、仕事で成功したりして輝いていくというストーリー。一話ずつ常連が増えていくので最終話ではかなりの人数になっています(笑)。そういう意味では「食堂のおばちゃんシリーズ」とも重なるかな。

このお店で出てくるメニューはさほど凝ったものではない分、文字だけで料理がイメージしやすいです。「鴨川食堂」シリーズはメニューが凝りすぎててイメージがわかないからねえ。

話を戻すと、この「うしろむき夕食店」という作品は、盛り付けなどビジュアルの描写が非常にうまいのです。イメージしやすい料理と相まって、サーブされたお皿が目に浮かぶようです。さらに表紙の絵がその補強をしてくれる(読んだ後に気づいたのですが、あまりにイメージ通りでびっくり)。

ちなみに一話目でサラリと出てきた情報が最終話での伏線回収につながるなど、ストーリーの組み立ても美味な作品です♪

私もお店でおみくじ引きたい!!(気になる方は是非ご一読を。)

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