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眼科と椎名誠のデルメルゲソン

眼科に行ってきた日記。

眼科へ行った話

前々から「視力が下がったし、ちゃんと眼科へ行ってあれこれ検査してもらおう。」と眼科へ行ってきた。
時々目がかゆいのと時々目にキラキラする何かが気になるから、この機会にちゃんと検査してきた。

視力検査・眼底検査などあれこれして「瞳孔を薬で開いて検査する」項目があり
人より瞳孔が開きにくい体質みたいで、何回も瞳孔を開く為の点眼薬を眼科の看護師が困惑してた。
ちゃんと瞳孔が開いて、お医者さんに目に光を当ててチェックしてもらった。
その光はあまりに眩しくて泣いた。

後日、色んな精密検査をして「何も異常がありません。」と診断された。
ズコーッ!って吉本新喜劇ばりのズッコケしそうになったと同時に何も問題無くて良かったなとホッとした。

ちなみに閃輝暗点はストレスが原因で、かゆみはアレルギーとのこと。

ショートSF小説 デルメルゲソン

椎名誠とSF小説

眼科で目の検査しながら、ふと椎名誠氏のショート小説の「デルメルゲゾン」という目に関する内容の小説を思い出した。

旅エッセイのイメージが強いけど、SF小説をいくつか出したりしてる。

星新一氏のショートショートや世にも奇妙な物語を見たような気分を味わえるのでおすすめ。

「胃袋を買いに」の中に「デルメルゲソン」収録されている。
椎名誠氏のSF小説は、単行本買って読み直したいぐらい面白くて好き。
Amazonで売ってるか見たら、新品取り扱いが無くて泣いちゃった。

あらすじとちょっとした考察

ごく一般的なサラリーマンのお父さんが、突然文字だけ見えなくなる奇妙な目の病に悩まされるショートSF小説。

デルメルゲソンは文字だけじゃなくて、特定の人や物が突然見えなくなる目の病として診断される。
目以外は問題ないのも、ある意味厄介かも。
最後がなんとも言えない感情になるのも良き。

自分だけ特定の人や物だけ見えなくなる奇妙な症例のデルメルゲソンは架空の病気で、本人が無意識に見たくない物が見えなくなる一種のストレスからくる病では?と思ったり。
短い内容で色々考えされられる。

よくある国語の作者の気持ちに答えよだと「特定の物や人が見えなくなる世界の不便さ、時に見えない方が幸せなのでは?と問いかけてくる。」って回答になりそう。

当の本人は「締切で缶詰にされてつらい。バーロー!」と言いながら書いてたのかも。しらんけど。

私とデルメルゲソン

学生時代、活字中毒者レベルに本を買って毎日本2〜3冊読むぐらいの読書好きだった。
今はスマホの常に新鮮な文章を読めるせいで、本を読みたい欲が薄れてしまった。

当時、椎名誠氏のエッセイや小説を読むのがマイブームで、本屋で探しまくって読んでた。

「『胃袋を買いに』変なタイトルだ」と思いながら購入してペラペラと読み進めた。
デルメルゲソンを読み終わった後「そんな病になって、人の顔が見えなくなったら、めちゃくちゃ生きやすくなるじゃないか!」と思いながら何回も読み直した記憶がある。
それぐらい当時のぺんさんには、衝撃的な内容だった。

当時は人の顔というか目を見て喋るのが苦手で、先生に「ちゃんと顔見て話しなさい!おい聞いてるのか!」めちゃくちゃキレられた。
反抗期だったから、顔合わせず無視したりしてた。まあ良くない子だね。

社会人になって○年経って人の顔を見る事は少しだけ慣れて来た。
もし顔のみ見えなくなったら、他人の顔色を気にせず会話出来るだろうけど、なんか味気ない物に感じそうな気がする。

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