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“思いやり”が休息を深める

瞑想は心のストレッチ

前回は脳の正しい休め方を実践していきましたが、今回はさらに深く休息させる話をしたいと思います。

日常の私たちの頭の中は、未来の心配をしたり過去の後悔を引きずったりと、未来と過去を行ったり来たりする状態です。この状態では「脳疲労」がますます加速していくので、マインドフルネス瞑想では基礎として呼吸に意識を向けるトレーニングをしてきました。

1つの事に意識を向ける事で、心は“今”に止まり、脳は休息していきます。

古来より、瞑想とは「心のストレッチ」だと言われています。

体はいつも同じ方向にばかりに動かしたり、長時間同じ姿勢でいると凝り固まって不調をきたします。それをストレッチにより普段使わない方向に動かしてあげることで、気持ちよく伸びていき疲れも和らいでいきます。

心も同じです。

心は放っておくと、未来と過去にばかり動き、そのクセで凝り固まってしまい脳疲労を起こします。それを“今”に戻してあげることで、心がストレッチされ、気持ちよく休息が出来るわけです。

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睡眠の重要性

今回はそのストレッチをさらに深め、より深く休息をし良い睡眠につながる方法をお伝えします。

それは「慈悲の瞑想」というものです。
慈悲とは、一般的には「思いやり」や「優しい気持ち」と思って頂ければ良いと思います。

その慈悲の気持ちを高めると、幸福度も高まりリアルタイムでDMNが低下し休息が深まる。良い睡眠もとれるという報告があります。

ちなみに「睡眠負債」という言葉が昨今注目されていますが、日本人は睡眠不足大国と表現される程、睡眠をうまく取れていない状況です。
睡眠はその時間だけではなく、質がとても重要です。
脳の休息にとって「睡眠」は最高の休息方法であり、脳をリフレッシュさせる大切な機能です。

私たちが睡眠を取ると、脳から脳脊髄液という洗浄液が出され、脳内を綺麗にデトックスしてくれます。この洗浄液が脳疲労物質のアミロイドβタンパク質を洗い流してくれる事で、翌日には脳がすっきりしている訳です。

また、現在研究が進んでいる段階ですが、この脳疲労物質であるアミロイドβタンパク質はアルツハイマー認知症との関連も示唆されています。
実際にアルツハイマー認知症の患者さんの脳を検査するとアミロイドβタンパク質がたんまりと溜まっているという状況があるようです。
いずれにしても、脳を健全な状態に保つ上で「睡眠」というのがいかに大切か、ご理解頂けるかと思います。

“おもいやり”が休息を深める

さて、脳をさらにリラックスさせ、睡眠の質を向上させる「慈悲の瞑想」のやり方はとてもシンプルです。

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この言葉をゆっくりと、順番に唱えていくだけです。
対象になる私、大切な人、より多くの人をしっかり頭にイメージして瞑想をしていきます。

文章だけでは、なかなかこの実践が難しいかもしれませんが、効果は抜群です。
マインドフルネス瞑想@オンライン」にご参加の方に感想をチャットで書き込んで頂いていますが、みなさんとても優しい気持ちになっています。

みんなの声

・慈悲の瞑想を初めて体験しました。雑念が浮かびにくく、集中しやすかったです。
・慈悲の瞑想とっても良かったです。温かい気持ちになりました。ありがとうございました。来週も楽しみにしています✨
・慈悲の瞑想、人のことを考えることはあったのですが、自分にあらためてして幸せな気分になりました
・慈悲の瞑想は何故か涙が出てきました。

ぜひ、一度体験して見て下さい。

また「慈悲の瞑想」というと、マインドフルネスに比べ、少しスピリチュアルな感覚を持つ方も多いと思いますが、この瞑想も昨今は研究が進んでおりエビデンスも報告されており、効果も実証されてきていますので折に触れてお伝えしていきます。

昨日の一例でご紹介したチベット仏教の僧侶であり、パスツール研究所で博士号を持つ、世界一幸福な男〈マチウリカール〉師のエピソードはこちらをご参照下さい。

続きは随時更新していきます。
ご興味のある方は、ぜひ「マインドフルネス瞑想@オンライン」にもご参加下さい。

最新情報はLINE公式アカウントからお知らせします。
https://lin.ee/MGeJto3C


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