心の方程式
みなさんは苦しい、苦痛と云うと、どのような状態を思い浮かべますか。
苦痛を大別すると、身体的苦痛と精神的苦痛に分けられます。
どちらも大変辛い状況ですが、仏教では後者の精神的苦痛に対するアプローチに比重が置かれています。
精神的な苦痛といっても原因や症状も様々ありますよね。怒り、不安、猜疑心、嫉妬・・・、数えきれない程の苦痛があります。
しかし、その精神的苦痛の根源は同じです。それは「思い通りにならなさ」です。
現実を正しく認識出来ていないこと、自己中心的に物事を捉えることにより、現実と自分の想いの間に生まれるギャップが精神的苦痛の根源です。
その苦痛を仏教では「苦」と呼びます。
それを解決していく道、方法論が仏教です。
私たちが「苦」と感じる心のメカニズムを方程式で読み解いてみたいと思います。
苦は掛け算です。
苦=痛み×抵抗
私たちは誰しも「痛み」を感じます。
これには身体的な痛みもありますし、精神的な痛みもあります。
例えば、小指をタンスの角にぶつければ、皆等しく痛いです。ブッダも痛いと思います。
この痛みは平等に訪れるものです。
大切な人を亡くせば悲しいですし、腹立たしい事があれば怒りも湧きます。
当然のことですよね。
しかし、その痛みの後がポイントです。
小指をぶつけて痛みを感じ、そのぶつけた事に対して、「誰がこんな所にタンスを置いたんだ!」「あなたが話しかけたからよそ見してぶつけてしまった!」とあ〜だこ〜だ考えて「抵抗」を生むと、それが掛け算となって、苦しみを倍増ませてしまうものです。
苦というのは、抵抗や妄想を下げることで、小さくしていく事が出来るのです。
同じように「幸せ」についても方程式で表してみましょう!
幸せは割り算です。
幸せ=喜び(快感)÷執着
たとえば、プレゼントをもらったとします。
すごく嬉しい!欲しいものだったから、その喜びも大きいものです。
この時点では、幸せは喜びと=関係ですね。
しかし、そこへ執着の気持ちが生まれたらどうでしょう?
「次はいつプレゼントしてくれるのかな」「もっと高価なものが欲しい」など。執着が生まれると、喜びは割り算され、幸せは目減りしていきます。
せっかくなら、喜びを最大限享受する為、執着の気持ちを減らしてあげる事が大切です。
苦しみを少なく、喜びを多くする為には、抵抗と執着を減らしていく事がポイントです。
「苦」も「幸」も私たちの心が生み出している、という事がご理解頂けるかと思います。
ダライラマ14世の言葉を引用します。
瞑想を習慣化していく事で、自分の心の反応に敏感になってきます。
自分自身をメタ認知していく事が、抵抗と執着を少しずつ減らしていく事につながります。
ぜひご一緒に習慣化を目指しましょう!!
続きは随時更新していきます。
ご興味のある方は、ぜひ「マインドフルネス瞑想@オンライン」にもご参加下さい。
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