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永寿荘で働く従業員の顔Vol2. ご福あげお 森居深雪さん<前編>

こんにちは、副理事長の永嶋です。
先月の社内報noteに引き続き、今月も「永寿荘で働く従業員の顔」をお届けします。

今回は、ご福あげおで生活相談員、ケアマネージャーとして活躍してくれている森居深雪さん。森居さんは、永寿荘の新卒採用メンバー第1期。結婚や出産と、ライフステージが変わりながらも働き続けてくれている従業員です。

永寿荘初の新卒入社者のひとりとして入職

私は福祉系の大学を出ています。在学中、「卒業したら絶対に福祉の仕事をしよう」という強い気持ちはありませんでした。

福祉の道に進もうと思ったのは、社会福祉士の資格を取るための実習がきっかけです。高齢者施設でケアにあたったことで、「施設で働くこと」が自分の中でしっくりとなじみました。

大学での学びはあくまでも教室という場でのこと。実際に施設に入ってみて、授業の中には机上の空論である部分もあること、現場で初めて見えてくるものがあることを知りました。利用者さんと日々言葉を交わしたり、肌を触れ合わせたり。そうしたことから感じられることは、私の学びにもなります。実習中にはハプニングもありましたが、通してみると楽しかったんです。そこから、介護を仕事にできたらいいなと思うようになり、就活を始めました。

永寿荘を知ったのは、そんな就活中のときのこと。「さいたま市に新しい施設ができるらしい」と聞いて、オープニング施設で働いてみたいなと思ったんです。実習施設は歴史のあるところだったこともあり、今度はゼロからみんなで作り上げていく経験をしたいなという思いもありました。

介護の世界の奥深さを知る

働き始めたころの自分を思い出すと、恥ずかしいことばかりです。

大学で主に学んできたことは福祉であり、介護についてはそれほど深く学んだわけではありません。介護技術があったわけでもないため、本当に失敗ばかりしていましたね。研修プログラムを受けたり、経験者から指導してもらったり、あらためて「介護の世界」について学んでいきました。

毎日何かしらの学びがあり、未熟さを思い知らされながらも、介護職の奥深さを日々感じていました。そこから仕事のおもしろさも見出していったんです。実習とは違い、仕事では長期に渡り利用者さんと関わることができます。長く付き合うにつれ関係性を深めていける経験は、実習では得られないものでした。

2年目でユニットリーダーに

入社2年目、ユニットリーダーを務めることに。当時、施設の状況は決して安定しているとは言えず、そんな状況で新卒2年目の私がリーダーを任されるなんて、「まさか!」といった感じでしたね。

自己肯定感が低く、技術も知識もまだまだだと思っていました。おまけに、リーダーとして接しなければならないメンバーの中には、私より経験の長い中途入社者もいます。特に、年上男性の中途入社者に対して何かを言うのが難しかったです。

同じ時期に別施設でリーダーになった同期もいて、心強さはありました。同期同士で仕事について話す時間が、精神的な支えになっていましたね。

一方、職場で誰かに相談することはできませんでした。自信がないばかりに、気軽に相談してリーダーとしての至らなさを見せてはダメだ、弱みを見せちゃいけないと思っていたんです。そうして、どんどん悪循環にハマっていってしまいました。

分不相応だと感じる肩書が重く感じて、仕事をやめたいと思ったこともあります。こんな私が指導をしていいのだろうか、私なんかに与えるには役職が大きすぎたんじゃないかとグルグル考えてばかり。仕事もうまくいかず、つらくてつらくてたまらなかったですね。

しかし、あるとき副理事長に「いいんだよ、相談してもらって」と言われて。ああ、わかってもらえてた、見抜かれてたんだなと思い、心が軽くなったことを覚えています。また、同期のあたたかさや、介護という仕事の楽しさ、利用者さんへの想いを天秤にかけたら、「もうちょっと続けよう」と思えた。その繰り返しで、さまざまな困難を乗り越えてきたんです。

後編に続く

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