吉岡栄一

フォトグラファー・デザイナー|2014年に石川県輪島市へ移住し、広告デザイン事務所を独…

吉岡栄一

フォトグラファー・デザイナー|2014年に石川県輪島市へ移住し、広告デザイン事務所を独立開業|ライフワークとして金沢・能登で祭りとストリートの写真を撮ってます。https://www.instagram.com/tsukinoto/

マガジン

  • 写真日記

    金沢のスナップや能登のお祭りなど、その日の出来事を記録として残します。備忘録としても活用できればと思います。

  • 祭りnote

    僕の祭りへの想いや撮影のノウハウをまとめていきます。このnoteを読んで少しでも祭りの撮影に興味をもっていただけると嬉しいです。

  • 有料note

    有料で配信しているnoteを紹介するマガジンです。主に僕なりの撮影ノウハウをまとめていきます。少しでもご参考になると嬉しいです。

最近の記事

As a Photographer: 能登半島地震

家族が。家が。大好きな町が。 多くを失った人がいる。本当は辛くて辛くて泣きたいはずなのに、ずっと誰かのために動いている人がいる。そして、何もできずに悔しくて、自分を責める人がいる。 先の見えない不安な毎日。寒くて寝れず、朝が待ち遠しい長い夜。 この状況で僕は何かを残さなければ。タイトルには「フォトグラファーとして」とつけてはみましたが、これは能登に生きる一人の人間として、地震発生から今に至るまでの記録にしたいと思います。 元日に能登半島を襲った大地震2024年1月1日

    • 今日も祭りを撮っていたい。

      長かった祭りシーズンを終えて、暦の上では冬を迎えました。 GWが過ぎた頃にコロナ禍は明け、今年から祭りが完全復活したという地域も多かったと思います。7〜8月の猛暑を果たして乗り越えられるだろうかと不安もありましたが、こうして無事今年の祭りを振り返られることに安堵の気持ちでいっぱいです。今回のnote(というか今年初noteでした笑)では、主に撮影した写真と共に、今年の祭りを振り返りたいと思います。 今日もどこかで祭りが行われている僕は石川県の能登を拠点にしているフリーラン

      • ヨサコイに魅せられて

        7月の「あばれ祭」から毎週のようにあった祭りが落ち着き、2022年の祭りの写真を振り返る時期になりました。今年は石川や富山を中心に、とにかく一つでも多くの祭りを撮りたくて北陸を駆け回る日々でした。たくさん祭りを撮りにまわった中で、今回は「ヨサコイ」に焦点をあてて、写真をまとめたいと思います。 これまでもヨサコイを撮ったことがありました。夏に開催される「富山まつり」や能登・和倉温泉で開催される「能登よさこい祭り」などは、毎年楽しみにしているお祭りです。そんな中、今年初めて撮っ

        • 神々を湯でもてなす「遠山の霜月祭り」

          2022年も年の瀬を迎えようとしています。能登の祭りシーズンを終えて、最近の僕は金沢や富山などでスナップを撮ることが多かったのですが、12月に入り、久しぶりに祭り遠征に行ってきました。今回のnoteでは、長野県飯田市で行われた「遠山の霜月祭り」を紹介したいと思います。 飯田市街地から車で約1時間。「遠山郷」は南信濃の山あいに位置します。4年前に初めて行ったときは、辺りが暗くなった時間帯に移動していたので、いったいどれだけ山中へ入っていくのだろうと不安でいっぱいになった記憶が

        As a Photographer: 能登半島地震

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          能登が熱く燃えた日。3年ぶりの「あばれ祭」

          3年ぶり。それは言葉では簡単に言い表すことができないくらいに重く、長い期間のように感じました。特に若い世代の方々は、進学や就職などで能登を離れてしまったり、生活環境が変わった方も多いことでしょう。過疎で祭りの担い手不足に悩まれている地域もある中で、いかに人を集めるかということは今後これまで以上に課題となるかもしれません。 石川県能登町宇出津(うしつ)地区で、3年ぶりに開催された「あばれ祭」は、毎年7月第1金・土曜日に行われます(※2022年は第2金・土曜日に開催された)。こ

          能登が熱く燃えた日。3年ぶりの「あばれ祭」

          熱い祭りが帰ってきた。ラッパ音が響き渡る「おかえり祭り」

          早朝、港町に響き渡るラッパ音。久しぶりに聞く高らかな音色は、強烈に僕の心に突き刺さりました。この瞬間をどれだけの人が待ち望んでいたことだろう。大好きな「おかえり祭り」がようやく帰ってきたようで、僕は感動せずにはいられませんでした。 美川おかえり祭りについて石川県白山市美川地区の「おかえり祭り」は、毎年5月第3土・日に開催される、藤塚神社の春季例祭。数年前には担い手不足などにより、祭りの存続さえも危ぶまれていたのですが、今回3年ぶりに開催されました。 名物の「ラッパ隊」と旗

          熱い祭りが帰ってきた。ラッパ音が響き渡る「おかえり祭り」

          「おわら」を撮る楽しさと難しさを思い出した話。

          最大10連休ともいわれた2022年のGW。過ぎてしまえばあっという間にも感じますね。今年は楽しみにしていたお祭りが3年ぶりに開催されたり、色々撮りにまわることができました。雨の金沢や能登の青柏祭など、どれから紹介しようかという感じですが笑、GW最後に撮った「おわら流し」が特に印象的だったので、このnoteでは写真と共に振り返りたいと思います。 5月7日に金沢・ひがし茶屋街で開催された「浅の川園遊会 越中八尾おわら流し」。僕にとって「ひがし茶屋街×おわら流し」は最高の組み合わ

          「おわら」を撮る楽しさと難しさを思い出した話。

          撮りに行きたい祭り計画

          「今年こそ祭りをやりたい!」と意気込んでいる祭り関係者も多いのではないでしょうか。少しずつ人の流れが戻っている中、今まで通りの開催はなかなか難しいとは思いますが、「(規模を縮小しながら)今年は開催する」という祭りが増えてきているように思います。この2年、多くの方がたいへんな思いをされていたと思うので、祭りを通じて皆さんの元気な姿を見ることができれば嬉しいです。 僕が拠点としている能登では、先日「宇出津曳山祭」が開催され、実に3年ぶり!に撮影に行ってきました。今年はできる範囲

          撮りに行きたい祭り計画

          春爛漫の金沢で。

          フリーランスになって9度目の春。月日の流れの早さを感じるとともに、こうして活動を続けられているのは、いつもサポートしていただいている方々のおかげなので感謝の気持ちでいっぱいです。 毎年3月は年度末案件を納期までに無事終えられるかどうかという不安でいっぱいな日々だったりするのですが笑、今年もスッキリした気持ちで桜シーズンを迎えることができました。 全国各地で桜の開花情報が届く中、金沢には昨年より1週間遅く、桜の開花の便りが届きました。今年に入ってYouTubeを始めたことも

          春爛漫の金沢で。

          能登に伝わる厄除け神事。400年の歴史がある「面様年頭」

          新年を迎え、早3週間。しばらく雪の日が続いたので、少しずつ冬の寒さにも慣れてきました。暖冬でほとんど雪が降らなかった数年前と比べると、今シーズンは「冬らしい冬」を感じています。雪の日の写真はタイミングが合わず、まだ満足いくほど撮れていませんが、残りの雪シーズンも楽しめればと思います。 さて、2022年に入り、アマメハギ(石川県輪島市)と弥栄太鼓初打奉納(石川県能登町)の神事などを撮影してきましたが、今回は輪島市で1月14日と20日に開催された「面様年頭(めんさまねんとう)」

          能登に伝わる厄除け神事。400年の歴史がある「面様年頭」

          なにかを得たかった2021年を50枚の写真で振り返る。

          2021年も残すところあとわずかとなりました。毎年"飛躍の年"になればと意気込んでいますが、こと写真活動に関してはとても充実した一年になりました。昨年同様に年末年始は寒波が押し寄せようとしています。天候の様子を見ながらですが、可能な限り金沢の冬景色を撮りに回ろうと思っています。 夏以降、少しずつ世の中は良い方向に向かっていますが、海外に目を向けると来年以降もまだ油断はできないような状況ですね。ライフワークとしていた祭りの撮影は今年も数えるほどしかできていません。2022年は

          ¥200

          なにかを得たかった2021年を50枚の写真で振り返る。

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          稲作を守る田の神様に感謝。奥能登に伝わる神事「あえのこと」

          今年も残すところ約3週間。朝方に奥能登を車で移動していると、道路や家々の屋根に雪が残っている日がありました。今冬、北陸では例年よりも雪が多く降ると予想されています。雪かきなどは大変ですが、雪の日のスナップはとても楽しいので、来たる積雪を待ちたいと思います。 さて、今回は奥能登地域に伝わる「あえのこと」という神事の撮影に行ってきました。昨年同様に今年も数えるほどしか祭りの撮影は行えませんでしたが、あえのことは一年の締めくくりとしても有難い撮影機会です。開催されることを楽しみに

          稲作を守る田の神様に感謝。奥能登に伝わる神事「あえのこと」

          秋の彩りと冷たい雨

          毎年この時期になると「今年こそは紅葉スポットをまわるんだ」と意気込みながら、今年も実現できていません。雨が降り続き、強風で日本海は大荒れの日々。秋をゆっくり楽しむ前に、既に冬支度をはじめました(笑) 今年は「雨の日」をテーマに撮影することが多いこともあって、雨と紅葉を絡めた写真が撮れないか考えていたのですが、今回の記事では、冷たい雨の日に立ち寄った石川県能登町にある平等寺(びょうどうじ)を紹介したいと思います。 平等寺は、僕が能登半島を活動拠点にしてから、よく撮りに行って

          秋の彩りと冷たい雨

          アートと建築の美しい空間

          季節の変わり目。暑さが一段落して、肌寒くなってきましたね。 気温の変化とともに少しずつ木々の葉が色づいていき、「秋」を感じる機会も増えてきました。秋というと、食欲の秋とか読書の秋とか様々な「○○の秋」という言葉がありますが、僕は「芸術の秋」を感じてきました。 北陸では現在、奥能登国際芸術祭2020+をはじめ、芸術のイベントが各所で行われています。今回紹介する北陸工芸の祭典 GO FOR KOGEI 2021 は、日本の工芸を発信する大型の企画展。北陸3県(富山・石川・福井

          アートと建築の美しい空間

          梅雨の金沢ドキュメンタリー

          2021年も折り返し地点を過ぎました。 例年なら能登の祭りシーズンを目前に控え、期待と不安でソワソワしている時期ですが、昨年同様に夏祭りは軒並み中止に。新型コロナの拡大防止を考えると祭りが開催されないことは想定できたことですが、いざ中止が発表されるとやはり寂しい気持ちになります。 僕にとって2年連続で夏祭りが撮れないことは(色々な意味で)とても大きなことなのですが、祭りへの熱量は金沢スナップにぶつけています。何を撮って、何をアウトプットできるのか、そしてこのnoteのよう

          梅雨の金沢ドキュメンタリー

          緑が美しい初夏の金沢

          「あっついな〜」と思ったら、今日は石川県内で30℃を超えた地域があったそうです。九州北部などで例年より早く梅雨入りしたニュースを見ましたが、北陸では梅雨入りを前に一足先に真夏を体感した気分。僕は暑さに弱い自覚があるので、エアコンの「試運転」という名目のもと、早速冷房をつけ始めました(笑) 移ろいゆく季節の中で、5月は新緑が美しい季節でもあります。同じ場所で繰り返し写真を撮っていることで、街の「色」の変化には敏感になるのですが、今回は金沢の2つの茶屋街(ひがし茶屋街と主計町茶

          緑が美しい初夏の金沢