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転職を成功させるために意識したいこと

転職をする理由は人の数だけあると思いますが、成功と言える転職をするためには気をつけたいことがあります。

まず、「転職での成功」とはなにか、考察してみます。

・年収が上がる
・ポジションがあがる
・やりたいことができる
・やりがいがある
・人間関係がよい
・成長できる
・過去の経験を活かせる
・専門性を活かせる

あたりでしょうか。いずれにしても「前職より環境や待遇が向上する」転職が良い転職と言えると思います。では、そういった転職をするために必要なことはどんなことでしょうか。

・企業の成長を知る
・部署の専門性を知る
・求人票で求められるスキル経験を知る
・業界内の立ち位置を知る
・ネガティブな意見を知る

というところで、つまりは

・業界や会社に成長の勢いがあり
・部署や求人で求められるR&Rが自身の経験を活かせるものであり
・ネガティブな意見に対して大きなデメリットと感じない

ことが必要であると思われます。

とはいえ、すべてを知ることは不可能だと思いますので、そういうときは

・友人知人のツテをたどり実情を聞いてみる

のが一番でしょう。全く知らない人よりも、価値観が比較的近い友人知人、あるいは先輩や後輩であれば比較的同じ目線で物事を捉えることができ、誤差もすくなくなります。

では反対に、「転職で避けたいこと」はなんでしょうか。

・年収だけで決める
・逃げの転職である
・よく調べずにイメージだけで決める
・面接官(将来の上司)に違和感を覚えても見ないふりをする

一つずつ見ていきましょう。

・年収だけで決める
前提として、「年収以外のあらゆることはどんなに理不尽でも構わない」という人は年収だけで決めていいと思います。ですが、一日、のあるいは人生の大半を使う仕事に関して、年収以外に気にすることがないという人は少ないのではないでしょうか。

ミスマッチが起こりやすい原因の一つとしてこの「年収だけで決める」があるのですが、つまりは

・求人票で求められるR&R
・活用できるスキルや経験
・事業の方向性
・会社の発展性

などを知っておかないと、いざ入社となった際に

・こんなはずじゃなかった

ということが起こります。例えば、

・まったく未経験の業務だった
・古い体質の古い業界だった
・斜陽産業の起死回生を狙う部署だった
・専門性が自分のベクトルと違った

といったことです。これらは事前によく調べておけばわかることなので、年収に目が行ったとしてもきちんと把握しておきたいとことです。

・逃げの転職である
パワハラやセクハラ、人間関係、低年収、WLB、会社の成長曲線、業界の景気、など、もちろん「逃げ出したい」転職も在ると思いますが、間違っても

・逃げることが目的

になってはいけません。逃げることが目的だと「どこでもいい」になってしまうので、条件を精査せずにまた同じような環境に飛び込んでしまう危険性があります。きっかけは「逃げの転職」であっても、やはり先述の「成功する転職に必要なこと」は抑えておきたいところです。

私自身も何度か「逃げの転職」をしたことがありますが、上手く行ったことはありません。もちろん身体やメンタルを壊す前に逃げられたという意味では一つの救いはあったのですが、結局転職先に入社しても様々なミスマッチのせいで長く続きませんでした。「隣の芝生は青く見える」といいますが、

・現職よりいくらかマシだろう

という転職は、自分の希望を叶える「ポジティブな要素」が少ないために、成功したと言うには少々苦しい転職になりがちです。

・よく調べずにイメージだけで決める
年収であったり、働き方であったり、昇進の速さであったり、業務内容であったり、そこそこ会社員を続けていると各業界の「イメージ」がつかめてくるようになります。マクロで見れば間違いではないのですが、例えば部署やポジションによって大きく異なる場合もあります。少々乱暴な例を出しますが、

・業界トップの業績で年収が良い→年収がいいのは成績を残せる営業だけ
・ニッチな業界だが競合がいないほど飛び抜けている→ニッチであるがゆえに専門性が偏り、また成長しなくても競合がいないので年収は横ばい

ということもあり得るわけです。イメージを具体に落とすためには、一つの会社の様々なポジションの求人票を確認することで社内業務を理解す、あるいは友人知人に聞いてみる、という作業が必要になります。どんな企業に入社したとしても、当然ですが、

・仕事はそれなりに大変
・踏ん張る時期もある
・人間関係はガチャ
・業績の成長が約束されているわけではない

わけです。どういう働き方をしたいかにもよりまが、いずれにしても「確認」しておくとよいでしょう。

・面接官(将来の上司)に違和感を覚えても見ないふりをする
面接が進んでいくと、

・Hiring Manager→現場→将来の上司→経営層

と進んでいくわけですが、特に注意したいのが「将来の上司」になる人との相性で、面接という短い時間の中でさえなにかしらの「違和感」を覚えるのであれば、どんなに条件がよくても辞退することをオススメします。切羽詰まっていたとしても、入社後すぐに

・意見が合わない
・言ってることがわからない
・体質(ハラスメント傾向、対人スキル、話し方、使う言葉)が合わない
・気に入られない→これは結構致命的

ということが理由で退社ということになりかねません。現場のほうが長く一緒に働くし大事なのでは?と思うかも知れませんが、現場はあくまで対等の関係ですが、上司となれば自分をどうするかの生殺与奪の権を持っているわけで、上手くいかないと仕事そのものでもやりづらくなりますし、将来的な昇進などにも当然影響します。もちろん「入社したら上司になる予定の人が辞めていた」ということもなくはないですが、あまり期待できないので、もし「ちょっと(すごく)上手くやれる気がしない」と感じたなら、その直感に従ったほうが良いと思います。

日本では転職回数が多いと「定着懸念」という名目で敬遠される傾向が強いため、無駄に転職回数を増やさないように、転職するときは、たとえ「逃げの転職」であっても転職先に関してじっくり調査することをオススメします。

最後に、中堅と呼ばれる年齢になってくれば、同期や先輩後輩などそこそこネットワークが出来ているはずですので、リファラルと呼ばれる紹介、あるいはただの紹介で面接に行くことをオススメします。なぜかと言うと、自分が信頼している人が勤めている会社であればそれだけで大きな信用になりますし、また信用している人が勧めてくれる会社であれば大きな問題はないと推測できるからです。

若い人に向けては、中堅に差し掛かる前にそういった「信頼できる人のネットワーク」を作っておく(ただ知り合いを増やすのではなく、自分の「信用を貯金」しておく行為)、そのためにも仕事での信頼や人間関係での信頼をコツコツ築いていくことをオススメします。

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