面接官は自分が経験したことがないことを評価できるのか?
おそらく10年ほど前までは、どんな中途のキャリアであっても
・面接官が通ってきたどこかの一時点
という見方ができたのではないかと思います。というのも、多くの社会人と呼ばれる属性の人は
・入社をし
・3年下積みをし
・5年から10年で仕事を回せるようになり
・10年から20年でマネジメント上位層に登っていき
・20年目以降は管理職か専門職かに分かれていく
という「定型の」キャリアだったため、仮に中途採用で面接なっても候補者の職歴から
・どのへんにいて、どのくらいできるか
がおよそわかるという状態だったのだと思います。
しかしこの10年ほどで、
・20代で起業
・30代までフリーランス
・逆に30代からフリーランス
など、所謂
・会社員としてのステップに当てはまらない人たち
が多く出てきているわけで、その意味で「あーだいたいこの辺の人ね」という目安が無くなってしまったとも言えるわけです。
私は起業をしたことはないですが、起業にしても
・ちょっとやってみた
・いくつか起業したけど全部上手くいかなかった
・いくつも上場させた
・いくつもExitさせた
・一つだけだけど成功した
などいろいろあるわけで、単純に
・起業した経験がある
だけでは何も測れないですし、そもそも会社員のレールに乗っていないので
・なにをどのくらいできるのか
という判断をしようがないわけです。
そもそも論を言えば
・自分が経験してないことを判断できるわけがない
ですし、同じものを求めても意味がないとも言えます。
では、そういった「21世紀の社会人」を「ベテランの面接官」はどう判断しているのか?といえば
・面接ですべてわかる
と豪語する人もいるでしょうけど、やったことがないことを判断するのはやはり難しいのではないでしょうか。
そろそろ「仕事の価値基準」も一つではなくなってきていますし、不思議なのは新規事業の事業部長が生え抜き30年社員なんかだったりして、「なにをどう判断するの?」と思ってしまう事例もあります。
働き方の形が一つではなくなってきた時代に、人の能力を見抜くための手段は、「やってみてもらうしかない」ところもあるでしょうし、これからそういう時代になっていくんだろうと思います。
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