紙の本を読む
出版業界に就職して半年。日々聞こえてくる厳しいニュース。もう少し明るく生きていきたいよ…
鬼滅や呪術が売れて、漫画ってこんなに強いんだって実感してます。
でも紙の本はそういった特需を除くと減少、減少。一方でデジタルが順調に拡大しています。確かに私も電子版買うこと増えたなあと。
「安い」、「場所を取らない」、「電車の中で読みたいときに読める」
20代前半の社会人にはちょうど良すぎるんです。毎日100冊程度の電子書籍・雑誌の中から適当に気分が向くもの選んでちょろちょろ読んでます。
それでも紙の本がどうしても読みたくなる時があります。
たとえば、その作品をじっくり楽しみたいとき。
たとえば、難しい作品を読むとき。
たとえば、疲れた日常から離れたいとき。
紙の本は何冊も持ち歩けません。だからこそ、今その1冊に集中できるのです。そして読んでいる間は誰からのLINEも受け付けない、どんなニュースも知らない、1人静かに考える時間です。読み終わったときに、その世界にのめり込んでいたことに気が付くのです。そしてそれが何とも気持ちよく、幸せな時間だったと思うのです。
スマホって便利で仕事から趣味まで何でもできる分、全ての境目が消えて、緊張をほどく暇が無くなって、気が付くと疲弊しきっているのかもしれません。
だからこそ、紙の本で温かい世界に触れたり、知らない国を旅したり、美しいイラストに魅了されたり、自分のペースで知識を吸収したり、、
消費されるエンタメの一歩先、自分の時間を生きていく、人間に幸福をもたらすエンタメは紙の本にあるような気がします。
そんなことを考えた金曜日の夜でした。
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