【楽しい】英単語スペルをゲームで暗記!授業ですぐに使える「チョークリレー」
「準備が簡単で、子どもが楽しんでくれて、かつ勉強にもなるゲームないかなぁ…」
そんなあなたに、とっておきのゲーム「チョークリレー」をお伝えします!
チョークリレーは楽しみながら英単語のスペルを覚えるゲームです。
とにかく楽しいので、子どもは「先生、チョークリレーやりたい!」と、いつもおねだりしてきます。
チーム対抗でみんなで協力するので、子どもの人間関係もぐんぐんよくなります!
準備は黒板と、チョークと、教科書があればOK!(準備いらず)
さぁ、こんな魔法のようなゲーム「チョークリレー」をあなたもぜひ♪
チョークリレーの流れ
チョークリレーは、チームで黒板にチョークで1人1文字ずつ書きながら、単語を完成させるゲームです。
チョークをリレーのバトンのように手渡してつないでいくので、「チョークリレー」と呼んでいます。
それでは早速ルールをみていきます。
①クラスをチームに分けて、黒板の前に1列に並ばせる。先頭の子にチョークを持たせる
図のように、子どもをチームに分け、黒板の前に一列に並べます。
黒板の書くスペースをチーム数で均等に決めます。(線を引いて等分すればよい)
先頭の生徒にチョークを1本持たせたら準備は完了です。
このゲームの勝敗を分ける要素は2つ。
・英単語が書けるか
・チョークを上手に手渡せるか
これらを踏まえて、各チームはできるだけ学力が均等になるよう意識してください。
なお、人数が多い場合黒板の左右どちらかにホワイトボードを設置して、5チームくらいにしてもOKです。
ある程度スペースに余裕がないと、ぶつかって怪我をする可能性もあるので注意してください。
②先生は英単語を全体に聞こえるように発音する
チョークリレーでは、出題された英単語を、チームのメンバーで1文字ずつ書いて完成させます。
全体が聞こえるように、子どもを静かにさせること、きちんと発音することを意識してください。
また、”catch!”といきなり発音するのではなく、
「3・2・1…”catch”!」
というように、カウントを入れた方が、子どもが取り組みやすいのでオススメです。
③単語が発音されたら、1人目から順に、発音された単語をスペルを1文字ずつ書く
チョークリレーでは出題された英単語を、1人1文字ずつ書きます。
英単語はどこから書き始めてもよいので、必ずしもcatchの”c”から書き始める必要はありません。
④1文字書き終えたら、チョークを次の人に渡し、書いた人は後ろに並ぶ。これを単語が完成するまで、繰り返す
お題が”catch”だった場合、最もスムーズに進むと以下の流れになります。
こんな感じです。
イメージは大縄跳びの8の字のように、チーム内でクルクル入れ替わる感じ。
勝敗の決め方は早く書き終えるかどうか。
ただし、もちろん、単語のスペルが間違っていたり、字が汚くて読めない場合は負けになります。
あと結構コツなのですが、単語が完成したら、全員その場に座らせるのがオススメ。
理由は接戦だと勝敗のジャッジが難しいことが多いからです。
座らせると、割と順番がはっきりしてジャッジしやすいことが多いです。
ザックリとしたゲームの流れは理解いただけましたか?ここからはもう少し細かいルール説明に入っていきます。
書き方のルール
①英単語のスペルは書けるところから書けばよい。必ずしも前から順でなくてよい。
スペルはどこから書いてもOK!
なので例えば、”catch”というお題の場合、上のような順番で書いても問題ありません。
②スペルを間違えた場合は次の人が訂正すればよい。
スペルを間違えた場合は、次の人が斜線を引いて、上に正しい文字を書けばOKです。
ただし、間違えれば間違えるほど、書く人数は増えるので、勝ちづらくはなります。
得点のつけ方
前半はまず、1位(一番早く正しく書けたチーム)から順にポイントを加算します。
ある程度ポイントが貯まったら「ポイントとりとり」にルールを変更します。
こうすることで、いろんな波乱が起きて、一発逆転が起こるので面白いです。
チョークリレーの注意点
注意点① チョークはチョークホルダーをつけるのがオススメ
1つ目の注意点は、チョークの取り扱いについてです。
このゲーム、チョークで強く書きすぎた、チョークを落としたということが必ず起こります。
結果、チョークは粉々に割れて、チョークがとってももったいない…。
なので、チョークホルダーでチョークを守ることをオススメします。
もしチョークホルダーを使わないとしたら、
・チョークは1チーム1本までと決める
・短めのチョークを使う
のいずれかがいいです。
(ただし、短めのチョークの場合は手渡すのがすごく難しいので、あまりオススメできません)
注意点② 書く人がスペルがわからなくて詰まっても、他の人が答えを言わない
2つ目の注意点は、答えを口頭で教え合わないようにすること。
わからない場合は、とりあえず何かスペルを書く、というように伝えましょう。
注意点③ あくまでもゲーム。間違えた人を責める空気を作らない
これが一番大事ですが、間違えても絶対に責めないようにする!
あとは「ポイントとりとり」で他のチームから集中的にポイントを取られたことで逆恨みするとか…。
そういうことが起こらないように上手に子どもをマネジメントすることが大事です。
後から書きますが、このゲームは上手に行うと子どもたちの関係性がどんどんよくなります。
そのためには、このゲームの勝ち負けを成績に加味するのは絶対にやめましょう。
あとは、過剰な景品を与えるのも絶対にやめましょう。
ゲームを成功させるには、公平公正なジャッジは大事ですが、過剰に競争を煽る必要はありません。
あくまでもゲームはゲームとして、楽しむことを大切にしてください。
チョークリレーの前にチームで事前学習ができるとさらによい!
チョークリレーの前に、チームで集まって事前学習をするのがオススメです。
ゲームに入る前に「今日のチョークリレーはUnit3-1の単語から出題するよ〜」と事前に範囲を伝える。
そして、その範囲の単語をチームで協力して、「発音を頼りに書く」という練習をする。
時間はだいたい2分〜3分くらいでOKです。
こうすることで、子どもはとっても集中して学び合うし、自然と助け合います。
なぜって、直後にゲームが待ってるから笑。
自然とモチベーションも高まるし、効率よく学習することができるのです。
チョークリレーのすごいところ2つ
すごいところ① 発音を頼りに文字を書くようになる
英語の「書き」ができるようになる秘訣は、「音と文字をつなげられること」です。
ほら、音さえわかれば、英語って単語がある程度書けるじゃないですか?
このチョークリレーでは単語を完全に丸暗記する必要がないというのは大きなポイント。
単語は先生に発音され、その音を頼りに1文字ずつ書いていけばよいからです。
このときに子どもは自然と、発音と文字のつながりに気づくことができます。
すごいところ② 子どもが自然と協力するようになる
チョークリレーはチーム対抗戦なので、子どもの人間関係を育むことができます。
これは、「1人で黙々と英単語の書きを練習し、小テストを実施する」というありがちな語彙指導では絶対に得られない効果です。
このように、授業で「教科の視点」だけでなく「人間関係の視点」をもつことはとっても大事!
なぜかというと、せっかくクラスで学ぶからです。
家でもできることをわざわざ学校でやる必要はないと私は考えています。
まとめ
この記事では、英単語スペルを暗記するゲーム「チョークリレー」について書いてきました。
チョークリレーは、ほとんど準備もいりませんし、みんな楽しめるし、学習効果もとても高いです。
ぜひ明日からの授業に取り入れてみてくださいね♪
なお、このゲームは授業の始まりに取り入れるのが、アイスブレイク効果もあってオススメ。
それでは、最後までお読みいただきありがとうございました!
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