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授業のヒント

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今日から授業で使えるアイデアやSmall Talkの実践例を紹介しています。
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#英語学習

小・中#11-2: It's hot today.「今日は暑いですね」(後)

前回から、“It’s hot today!” (今日は暑いですね)と指導者が発したことばから、Small Talk の展開を考えています。継続的に行う言語活動だからこそ、「今日はここがポイントだな」という、考えをまとめる視点を工夫することを大切にします。 キーワードが “hot” であれば、“Do you like hot weather?” と好き嫌いを児童に尋ねていくと、「暑さが得意or苦手」の二者択一で話が進んでしまいがちです。そこで前回は、指導者のモデルを次のように

小・中#11-1: It's hot today.「今日は暑いですね」(前)

7月になりました。学校現場でも「新しい生活様式」の中で、様々に工夫を凝らした「学び」が継続されています。Small Talk も「ペアやグループワーク」の一部と認識されて実施しづらい活動と伺っています。 そのような中でも、本記事をお読み下さっている先生方に、ふと授業の中で「児童生徒に問いかけるヒント」、「児童とのやり取りのヒント」となることがあれば・・・と願いつつ、今回も Small Talk の展開例について考えます。 【言語活動の始め方について・・・】 日々の授業に、「

小・中#9-2: How many national holidays in June? 「6月には休日がいくつありますか?」(後)

前回は、ゴールデンウィークの連休明けから7月中旬にかけて「祝日がない」ことに児童の関心をひきつけながら、月の日数や "red-letter" day の数の観点から、特定の月を比べながら「やり取り」を発展させました。3月と11月では日数だけでなく、祝日の数も異なることに気づかせ、それぞれの祝日を英語で聞いたり、言ってみたりしました。 今回はその続きから始めます。もちろん最初の指導者の問いかけを "Look.  This is the calendar for Novembe

小・中#9-1: How many national holidays in June? 「6月には休日がいくつありますか?」(前)

例年ゴールデンウィークの連休が終わると、カレンダーを見たくなくなること、ありませんか? 連休明けから7月の「海の日」(7月第3月曜日ですが、2020年は7月23日に移されましたね)まで、祝日がありません。10週間以上、カレンダーの月曜日から金曜日の間に赤い数字が見つからない・・・。 今回は「祝日」の数や月ごとの日数をトピックに、数を尋ねる表現などを使って Small Talk を展開してみたいと思います。 【展開例1】 《基本的な語句を確認》 T: Look!  T

小・中#5-1: Get to know each other! クラスのみんなと仲良くなろう     ~ 英語で自己紹介 ~ (前)

Welcome back to school! 少しずつ学校再開に向けた動きが見られるようになりました。 新入生にとっては、Welcome to (our) school! かもしれません。 学校に子どもたちの元気な姿が戻ってくるのは、本当に嬉しいものですね。 今回は、本来ならば4月初めに扱う予定だったテーマ「クラスのみんなと仲良くなろう」を取り上げます。 多くの学校で「外国語」の授業が始まるタイミングまで温めていました。 新しい生活様式の学校では、大きな声で自由に動き回り

中・高 #4-2: What kind of food do you like? どんな食べ物が好きですか?(後)

生徒が自ら考え、表現する力を高めたい。 生徒の発話を促すために教師はどのような発問をしたらよいのか? ここでは、今日の授業に役立つ問いかけの例を毎週トピックとともにご紹介します。 中学3年生から高校1年生までの生徒を対象としたペアワークを促す展開例です。 前回は、「What kind of food do you like?」をトピックに、教師による話題提示と質問、生徒間でのインターアクション、そして全体での共有という流れの展開例を示しました。 今回はその流れのなかでのさ

小・中#4-2: What kind of food do you like? どんな食べものが好きですか?(後)

Week 4 のトピックは「食べもの」。児童生徒にとって身近なトピックではありますが、これを Small Talk として、小学校高学年の段階でどのように展開することができるでしょうか。 前回は、Small Talk の始めかたに着目して考えてみました。単語でトピック(例えば “apples”)を提示し、習ったばかりの疑問文を用いて、児童に突然 “Do you like apples?” と尋ねて始める Small Talk では、「なぜ急に apples が好きかどうかの

中・高#4-1: What kind of food do you like? どんな食べものが好きですか?(前)

生徒が自ら考え、表現する力を高めたい。 生徒の発話を促すために教師はどのような発問をしたらよいのか? ここでは、今日の授業に役立つ問いかけの例を毎週トピックとともにご紹介します。 中学3年生から高校1年生までの生徒を対象としたペアワークを促す展開例です。 今回は、「Favorite food」をトピックに、生徒同士のペアワークを行い、生徒自身の思考を促し、自分の考えを自分の言葉で表現し、さらに相手が話したことを他に伝えることを目指した授業での展開例を紹介します。 【展開

小・中#3-2: How do you keep in touch with your friends? 友だちとどのように連絡をとりますか?(後)

Small Talkってどうしたらいいの? 児童生徒の発話を引き出す問いかけって? ここでは、今日の授業ですぐに使える実践例を毎週トピックとともにご紹介します。 Week 3 のトピックは「友だちに連絡をとる方法」です。前回は「4月20日の郵政記念日」に関連して、先生が「手紙(letters)」について語る場面から始めました。続く展開例では、まず「友だちに手紙を書くかどうか」を先生が数名の生徒に尋ねます。そして「手紙を書かない」という生徒には、さらに「他にどのような方法で友

小・中#3-1: How do you keep in touch with your friends? 友だちとどのように連絡をとりますか?(前)

Small Talkってどうしたらいいの? 児童生徒の発話を引き出す問いかけって? ここでは、今日の授業ですぐに使える実践例を毎週トピックとともにご紹介します。 “Hands-on Small Talk” シリーズも3週目。こちらの「小学校高学年~中学校向け」に加えて、「中学校3年生~高校1年生向け」の2本立てでお届けしています。実はこのシリーズ、対象児童生徒の学年が違っても、同じトピックで Small Talk を展開することを目指しています。今回のトピックは「友だちに連

小・中#2-2: What do you do first thing in the morning? 朝、何をしますか?(後)

Small Talkってどうしたらいいの? 児童生徒の発話を引き出す問いかけって? ここでは、今日の授業ですぐに使える実践例を毎週トピックとともにご紹介します。 小学校5、6年生から中学校はじめまでに学習する表現を使った児童(生徒)とのやり取りの例です。 前回は「朝起きてからすること」をトピックに、まず指導者が「児童に使わせたい表現」を用いて自分のことを語り、その後「朝起きていちばん最初にすること」、あるいは「朝起きて最初にする3つのこと」に向けて対話を展開させる例を紹介し

中・高 #2-2: In the morning 朝、何をしますか?(後)

生徒が自ら考え、表現する力を高めたい。 生徒の発話を促すために教師はどのような発問をしたらよいのか? ここでは、今日の授業に役立つ問いかけの例を毎週トピックとともにご紹介します。 中学3年生から高校1年生までの生徒を対象としたペアワークを促す展開例です。 前回は「In the morning」をトピックに、教師による話題提示と質問、生徒間でのインターアクション、そして全体での共有という流れの展開例を紹介しました。 今回はその流れの中でのさまざまな「意図」や「注意点」など

小・中#2-1: What do you do first thing in the morning? 朝、何をしますか?(前)

Small Talk ってどうしたらいいの? 児童生徒の発話を引き出す問いかけって? ここでは、今日の授業ですぐに使える実践例を毎週トピックとともにご紹介します。 小学校5、6年生から中学校はじめまでに学習する表現を使った児童(生徒)とのやり取りの例です。 Small Talk の始め方Small Talk は、あるトピックについて、これまで学習した語句や表現を最大限に活用して自分の気持ちや考えを伝える言語活動です。その指導は、まず(1)先生がモデルを示す形(「話すこと[発

中・高 #2-1: In the morning 朝、何をしますか?(前)

生徒が自ら考え、表現する力を高めたい。 生徒の発話を促すために教師はどのような発問をしたらよいのか? ここでは、今日の授業に役立つ問いかけの例を毎週トピックとともにご紹介します。 中学3年生から高校1年生までの生徒を対象としたペアワークを促す展開例です。 今回は、「In the morning」をトピックに、生徒同士のペアワークを行い、生徒自身の思考を促し、自分の考えを自分の言葉で表現し、さらに相手が話したことを他に伝えることを目指した授業での展開例を紹介します。 【展