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授業のヒント

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今日から授業で使えるアイデアやSmall Talkの実践例を紹介しています。
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小・中#16-2: “What do you do in your free time?” 「時間があるとき、何をしますか?」(後)

前回から、「時間があるとき、何をしますか?」に関連する表現を用いたやり取りを考えています。 英語で自己紹介に取り組むとき、“What’s your hobby?” 「趣味は何ですか?」という表現を覚えて言ったりすることがあります。 自分自身で “My hobby is reading books.” と言うのとは異なり、「趣味は何ですか?」とたずねられたときに、これまで趣味と明確に意識して続けてきたものがない場合もあるのではないでしょうか。 そして、“Well, I don

中・高 Week 12-2: What do you like to do in your free time?  余暇に何をしますか?(後)

今回は、「余暇に何をしますか?」をトピックとした展開例を紹介しています。前編の前回は、シンプルな内容での展開を紹介しましたが、今回は、もう少し踏み込んだ内容での展開を紹介します。 【展開例】 太字部分の質問は、ペアでお互いに質問させます。 Now, when you were ten, what did you like to do in your free time? - When you were ten years old, what did you like t

小・中#16-1: “What do you do in your free time?” 「時間があるとき、何をしますか?」(前)

「暇なとき、なにしてる?」 こうたずねるのは、時間があるときに相手がどのように過ごすのだろうと知りたくなった場合や、暇なときの過ごし方のヒントが欲しい場合などでしょうか。 "What do you do in your free time?" や "What do you like to do when you have time?" それぞれの返答となる "I read books in my free time." や "I like to read books whe

中・高 Week 12-1: What do you like to do in your free time?  余暇に何をしますか?(前)

いよいよ8月になりました。学校によっては夏休みに入った学校もあると思います。生徒たちにも少しは宿題や課題から解放されて余暇を過ごす機会が生じるかも知れません。今回は、「余暇に何をするか?」について話します。前回の「教科」に続いて身近な話題なので、仕掛けはシンプルなものになります。 【展開例】 太字部分の質問は、ペアでお互いに質問させます。 T: As you are high school students, you spend a lot of time in scho

小・中#15-2: “What subject do you like?” 「好きな科目は何ですか?」(後)

前回は、「科目」というトピックについて、指導者のモデル発話に続く「児童への最初の問いかけ」について考えました。 実際の授業でもよく使われる “How about you?” というフレーズでは、特に直前の指導者の発話が長い場合など、児童が何についてたずねられているのか分からないことがあります。 “How about you?” は「あなたはどうですか?」と問いかける時に便利なフレーズである一方で、状況によって具体的な問いを添えるなどの配慮が必要であることに触れました。 今

中・高 Week 11-2: What subject do you like?  好きな教科は何ですか?(後)

今回は生徒たちにとって身近な話題、「教科」についてのやりとりを紹介しています。生徒たちは、身近なこと、つまり自分のことを、英語で表現できるようになっておくべきです。留学生が学校にやってきても、外国の学校を訪問しても、自分たちが学んでいる教科の話はするに違いありません。しかしながら、教科書が「教科」についてまとめて取り上げることはないので、Small Talkのような活動のなかで、教科について話すことを経験しておくと良いでしょう。 前回は比較的シンプルな内容の展開例を紹介しま

小・中#15-1: “What subject do you like?” 「好きな科目は何ですか?」(前)

時間割は学校に通う児童生徒であれば、一日に何度も目にするもの。「次は何の時間かな」と、何度もそこに書かれている科目名を見て、次第に暗記してしまったりします。好きな科目のある曜日は心がウキウキしたり、逆に苦手な科目のある曜日はドンヨリしたり・・・。科目の好き嫌いが、曜日の好き嫌いに影響することもあったり・・・。 今回は、その「科目」についてのやり取りを考えます。 いつものように指導者が、既習の表現をうまく盛り込みながら、科目について自分の思いや考えを語ります。 T: Lo

中・高 Week 11-1: What subject do you like?  好きな教科は何ですか?(前)

今回は生徒たちにとって極めて身近な話題、「教科」について話します。話題が身近な場合は、「仕掛け」は比較的簡単になります。前編の今回はシンプルに、リズム良くやれるSmall Talkを紹介します。 【展開例】 太字部分の質問は、ペアでお互いに質問させます。 T: You learn various subjects in school, such as math, Japanese, English, social studies, science and PE, phys

中・高【特別編その1】なぜ生徒同士で質問させるのか?

今回はこれまでのようにSmall Talkの展開を紹介するのではなく、自分が紹介しているSmall Talkのなかのいくつかの「こだわり」について説明したいと思います。 私が紹介するSmall Talkの展開は、生徒同士が質問し合うことによって、与えられたトピックについて理解を深めるようになっています。例えば第2回の「In the morning 朝、何をしますか?」 では、生徒同士で What do you do just after you get up in the

小・中#14-2: It’s “Milk Chocolate Day!” 「ミルクチョコレートの日です」(後)

前回、“Milk Chocolate Day” をきっかけに、「チョコレートの種類」や「チョコレートが好きかどうか」、「夏でもチョコレートを食べるかどうか」を聞いたり、チョコレートが苦手な児童のことも考えて「どのようなお菓子(おやつ)を食べるか」を尋ねたりする、簡単な Small Talk を考えました。 What で始まる疑問文や、Yes / No で答える疑問文だけでは、せっかくの Small Talk が機械的な「質問と答え」の繰り返しになってしまいます。何か「特定の

中・高 Week 10-2: Milk Chocolate Day  ミルクチョコレートの日(後)

今回は7月28日がアメリカの「ミルクチョコレートの日」であることに因んでチョコレートをめぐっての展開を紹介しています。実は、「食べ物」についても大いにグローバル化が進んでいるので、チョコレートについて話すだけでも世界の国々や人々について話すことになります。今回も、そのような「内容」を「英語」で運んでいきます。 【展開例】 太字部分の質問は、ペアでお互いに質問させます。 T: What are cocoa beans made into? Only chocolates?

小・中#14-1: It’s “Milk Chocolate Day!” 「ミルクチョコレートの日です」(前)

今年度、学校の夏休み期間は全国さまざま。 まだ学校が続いている地域では、外国語の授業で次のような Small Talk が聞けるかもしれません。 T: What’s the date today? Ss: It’s July 28! T: Yes, it’s July 28. And what day is it today? Ss: It’s Tuesday! T: Yes, it’s Tuesday today. Then, what day is to

中・高 Week 10-1: Milk Chocolate Day  ミルクチョコレートの日(前)

中高生は食べるのが大好きです。特に甘いものが大好きという生徒は男女を問わずに多いでしょう。今回は、彼らが大好きな「チョコレート」をめぐっての話です。さて、チョコレートを題材に、生徒からどんな力や知識、情報を引き出すことができるでしょうか? 【展開例】 太字部分の質問は、ペアでお互いに質問させます。 T: I am sure you like eating sweets and candies. In English, people who love to eat swee

小・中#13-2: It’s “Save the Koala Day!” 「コアラの日です」(後)

前回、「動物」を大きなテーマに、「既習表現を使ってこれだけのことが話せるよ」というモデルを指導者が示した後、以下①または②の問いかけで始める Small Talk のはじめの部分を考えてみました。 ① (I like animals.) Do you like animals? ② (I like dogs.) Do you like dogs? 問いかけに答えた後で、児童が自由に「プラスワン」で、何かさらに自分に関わる詳細を伝えやすい環境を整えるには、最初の