見出し画像

ジョージ・ルーカスはゴッドファーザーを救ったか?

こんばんは、毎日映画トリビアです。

Twitterで定期的に盛り上がるタグ「#映画の好きな裏話選手権」。沢山知らないネタが投稿されるので、いつも楽しく読んでます。が、この手の都市伝説やトリビアにはガセネタが付き物。僕もトリビア投稿を1年以上続けてきて、訂正記事を出す必要が何度もありました。ぶっちゃけそういう誇張や伝説みたいなものも含めて面白いものではあるんですが、トリビアを紹介する際にはいつも細心の注意を払い、極力情報ソースとなっているインタビューなどをキチンと漁るようにしています。まぁ最終的に発言者本人が主観で語っちゃってることもあるので、「真相は闇の中」ってパターンも多いです。なので「ここ間違ってるのでは?」という指摘はいつも大歓迎&感謝。

さて、半年ほど前にとあるTwitterユーザーの方がこのタグを使用し投稿したネタで1万件以上のいいねがついたものがあったのですが、すごく面白いネタだったので当時「へぇーおもしれー」なんて思いながら勝手に詳細を調べてみたところ、どうやら投稿された内容とは少し事実が異なるということが見えてきたのでここでそれを紹介したいと思います。(もちろんこれは投稿主の方を糾弾するような内容ではないので元ツイートは投稿主の方の詳細は伏せます)

フランシス・フォード・コッポラ監督はジョージ・ルーカスのアドバイスで救われた?

投稿された元のツイート内容を要約すると、

ゴッドファーザーの撮影中、ドン・コルレオーネが入院している病院のシーンを撮影していたフランシス・フォード・コッポラ監督に助手の青年が「人が居ない廊下の映像も撮っておいた方が良いと思う」というアドバイスをしたらしく、これを受けて撮影していた映像が編集時にとても役に立ち監督は後に彼に感謝しまくったとか。その青年は後に有名になるジョージ・ルーカス監督だった。

というもの。若き日のジョージ・ルーカスがすでに切れ者だったことが伺える「彼は後の〇〇である」系トリビア。ワクワクします。

ジョージ・ルーカスとコッポラ監督の関係

そもそも地獄の黙示録やゴッドファーザーシリーズで知られるフランシス・フォード・コッポラ監督が、スター・ウォーズシリーズで有名なキャリア初期のジョージ・ルーカス監督とどのくらい親密だったのか。

大学院で映画製作を学んでいた若きジョージ・ルーカス青年は、監督した短編映画「電子的迷宮/THX 1138 4EB」(1967)がその年の全米学生映画祭グランプリなど数々の映画賞を受賞。この功績により映画スタジオ「ワーナー・ブラザース」は彼にスタジオが製作している好きな映画の撮影を見学し製作に携わる権利を与えることに。ここでルーカスは当時ワーナーで製作されていたフランシス・フォード・コッポラ監督、フレッド・アステア主演のミュージカル映画「フィニアンの虹」(1968)の現場を選び、コッポラ監督と出会います。

ここから先は

1,561字 / 3画像
この記事のみ ¥ 300
期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?