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『映画を早送りで観る人たち』③

この本は、単なるメディア論にとどまらず、世代論でもあり、創作論や文化論でもある。

ここには、数多くのいくつもの、メディアやカタカナ語が登場する。

YouTube、Twitter、Instagram、TikTok、LINEなどや、動画配信会社(Netflix、Amazonプライムビデオ、Huluなど)や、動画配信アプリ(TVer、Abemaなど)

カタカナ語の方は、
コスパ&タイパ、コンテンツ(内容物や容量の意味)、チート(ゲームのデータやプログラムを不正に改変してキャラクターの能力をアップさせたり、アイテムやお金を増やしたりすること)、ファスト(迅速な、即席の)映画、インフルエンサー(世間に与える影響力が大きい言動を行う人)、エビデンス(根拠、証拠、形跡)、リテラシー(ある分野に関する知識、判断力、活用する能力)、チュートリアル(入門的な位置づけ)、サブスク(定額利用)、等々。

メディアプラットホーム「note」で、若者トレンドや消費動向をリポートする『ワカモノのトリセツ』というサイトがある、そうで。
このサイトは、ゆめめ氏、ほっち氏、という、それぞれ1995年、1996年生まれの二人の女性によって運営されている、そうだ。
ゆめめ氏は、Z世代をリサーチするマーケターで、Z世代のインフルエンサー的存在、らしい。

私は、自宅にテレビを受信できる環境を整備していないし、同様な理由で動画配信会社にも入っていない。こちらは経済的理由もある。その利用料金が安価であろうとも、定職に就いていない私にとって、その利用頻度とのコスパを考えると、さて?となる。
もともと、私はやはり映画は映画館で観たい派なのだ。いまだに。
だから。この本に出てくるテレビ番組の、全てと言えるほどのものを知らなかった。
『鬼滅の刃』は知っていた。
ゲームもやらない。

若者たちが圧倒的に利用しているのはLINEだそうだ。しかも、LINEグループでの情報収集が多いらしい。そこでの(旬な)話題についていきたい、となって、共感圧力を感じ村八分を嫌い、しかるに、時間がない、となる。
→→第3章失敗したくない人たち。

ことに、この第3章は、Z世代の若者論として興味深かった。

私は昭和生まれの60歳代、だから、SNSでの共感圧力なんて殆ど全然気にしないし、SNSサイト内での「上位互換の可視化」(自分より優れた人がいることが直ぐに解ってしまう)といったことも、気にしない(あるいは解らない→たまたま幸いなことにそういった被害に遭っていないだけかも)。

私もLINEやっている(入っているグループもある)けれど、LINEはインターネット電話やメール感覚だ。
Facebookは・・・?。これはSNSに近い。情報収集と、友人たちとの繋がり(確認)と、発信重視、かな?
この辺り、改めて自分にとってのSNSのことを考えてみたい、と思った。
とにかく。
私は、ごく若い時からSNSに親しんできた世代ではないのは明らか。

X世代、Y世代、そうしてZ世代について多少なりと理解はできる様になったと思う。
そして、
この本に出てくるカタカナ語について、些か勉強になった。
解らなかったから検索したのだ。

知らないカタカナ語の意味を知ることができた。








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