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お腹が崩壊する寸前〜AI崩壊〜

僕はお腹が弱い。

キーマカレーといった辛い物や豚骨ラーメンを食べた時、後、ブラックコーヒを飲んだ時とかも痛くなる。しかし、まだこれらは「ちょいやばいかな」って位の腹痛だし、食べた後に痛くなるかもって予想出来るので可愛いもんだ。

一番やばいのは緊張時である。
僕は自他共に認めるかなりの「緊張しい」であり、とてつもなくどうでも良いことにもすぐに緊張してしまう。
そしてその緊張は必ず腹痛ループを引き起こす。

何かのきっかけで緊張する→お腹が痛くなる→痛みがこの先どうなるかわからなくて緊張する→さらに痛くなる→痛みの終わりが見えなくて緊張する→さらにさらに痛くなる→痛みが痛すぎて緊張する〜さらにさらにさらにお腹が痛くなる

と、緊張することで腹痛が円陣を組み、意気揚々と果てのない痛みをお腹に叩き続ける。そして冷や汗をダラダラ流してもうだめだ!と降伏してトイレに駆けこむことで、やっと勝ちどきを上げて攻撃を止めてくれるのだ。

このループの厄介な所は、途中で緊張が解けることなく、彼らが腹痛の指揮を振り上げたら最後まで止まらないことだ。
だから、いつ訪れるかわからない緊張に怯え、いつ崩壊するかわからない時限爆弾を抱えて毎日を過ごしている。

しかし崩壊するのは何もお腹だけではない。
「AI」も崩壊するのだ。

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作品名:AI崩壊(製作:2020年 日本)
監督:入江 悠
出演:大沢たかお、賀来賢人、岩田剛典、広瀬アリス 他
あらすじ:2030年の日本が舞台。桐生浩介(大沢たかお)が開発した医療AI「のぞみ」が国民の生活になくてはならない存在になっていた。現在は桐生浩介の代わりに義理の弟、西村悟(賀来賢人)が代表を務める会社がAIを管理しており、より一層の発展に勤しんでいた。
しかし、突然AIが暴走を始め、生活のライフラインを止め、さらに国民の殺戮を始めた。そして暴走を引き起こした容疑者として桐生浩介、AIの開発者が容疑者として指名手配されてしまった。
桐生浩介が犯人なのか、他に真犯人はいるのか、そしてAI崩壊は止められるのか。
出典:「AI崩壊」公式サイト

●崩壊の序章のシステム障害は今もどこかで起こっている

この作品はAIが崩壊した時に起こる世界を描いているが、SF感はあまり感じられない。どちらかというと、AIを24時間、常に人の生活に密着させて尚且つ委ねているともしかしたらこういうことありそうだよね、という現実世界を背伸びした形で作られている。

それでもだいぶグッグッーーっと背伸びしている感じなので、観る人にとってはそんなこと絶対ないない!と思い、ただのパニック映画としてとられるかもしれない。まあ突っ込みどころも一杯あるからそう捉えらても仕方ないと思う…。

でも、最近ではJRで新幹線や特急券を買うシステムが障害を起こし、クレジットカードで買えず、またPayPayといったキャッシュレス決済サービスが一時使えなくなったりとシステム障害は日常で起こっている。
そしてスマートフォンも普及し、小学生からプログラミングの勉強が始まるなど、昔とは大きく異なり「システム」という言葉が生活に馴染み始めている今だからこそ、幅広い年代にリアリティを感じる作品になっている。

●走れタカオ

太宰治の作品に「走れメロス」という作品があるのは多くの人がご存知だろう。
僕もざっくりしか覚えていないのだが、友を助けるために走る…ほんまにざっくりすぎて申し訳ない…でもとにかくにそんな話だが、今回の主人公、桐生浩介、それを演じる大沢たかおも、メロスも真っ青なぐらい走っている。

ビル街を、住宅街を、高速道路を、船の中を、そして車で爆走すると、もうどんなところでも走る手段を厭わずとにかく走っている。そして間にちょっとプログラミングしちゃうからなんて恐ろしい奴なのだ。

だから大沢たかおのスタミナを応援し、撮影の時は大丈夫だったのかなといつの間にかAIが崩壊するよりも心配してしまう。

でも、それぐらい大沢たかおの走りはこの映画をまた別の視点で楽しませてくれるはずだ。
もし、AI崩壊の応援上映があって大沢たかおの走りを応援する上映回があっても不思議はないと思う。もちろんそれは絶対ないのだが…。

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●最後に

AIが実際に崩壊するかしないかは是非劇場で見て欲しいのだが、自分もシステム系の仕事をしたことがある。その時はシステムやマクロが上手くいかず、上司に攻められながら、緊張でトイレに閉じこもり、必死で直していたことを思い出した。
ほんまにどれだけGoogle先生にお世話になったことか。システムを直すのにシステムに聞くというなんとも皮肉なもんだ。

でも、さっきも言ったが僕を含めて人はシステムという楽を覚えてしまい、念の為の他の手段を考えなくなってしまった。
もちろんシステム障害が起こった時にSEというシステムを支えてくれている方達がいるのだが、障害が起こるとパニックになるも復旧まで時間もかかることがあり、どうしてもその人達に当たってしまうのが現状。

ただここまでパニックにならないように、一つのことに集約するのではなく、自分なりに別の手段を用意する自己防衛もあってもいいのではと少なからず思う。

ちなみにまだ全然記事にも慣れてなくて、アップする時はかなり緊張している。
だから、僕には今現時点で腹痛というお腹の崩壊と戦っており、トレイが埋まってないことを祈るばかりだ。

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