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俺の家の話と珍作映画と落語家の退院とユニクロのダウンと 編集部の「買ってよかった」「見てよかった」

 こんにちは、映画.com編集部です。木曜日は、編集部メンバーが「買ってよかったなあ」「見てよかったなあ」「行ってよかったなあ」と思うもの・ことをざっくばらんに紹介します。

 映画に限らず何でも自由に、という感じ。それではいってみましょう。

※注 今回、メンバーのかける熱意がものすごく、レコメンド文がそれぞれ分厚くなった結果、記事がめちゃくちゃ長くなりました。なんでだ。読んでいただける方は、少しだけ気合いを入れてから、読み進めてくださいませ!

■「俺の家の話」

 今回はこちらをオススメします。言われなくても知ってるよ! と返されてしまいそうですが、今クールの連ドラの中では個人的に一番好きな作品です。映画メディアの編集者だって、ドラマも見ます。

 4月1日にジャニーズ事務所を退所し、裏方の道を歩むという長瀬智也が主演を務めておりますが、たまらなくいいんです。これが最後の勇姿なのか? と思うと、片時も目を離すことができません。

 クドカンが手がけるドラマ作品は、序盤が所謂「顔見世興行」的な意味合いが強く、話数を重ねるごとにのめりこんでいく……と言われがちですが、この作品はのっけから面白いです。

 なんなら、金曜日の夜が楽しみで仕方がない! くらいのテンションを維持しております。皆さまも是非!

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■「エド・ウッドを越える??」のコピーに惹かれた珍作

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 「エド・ウッドを越える??幻の珍作が遂に上陸!!」という文言に惹きつけられて購入してしまったのが「火星から来たデビルガール」どうせ珍妙邦題でしょ?と思っていたんですが、原題は「Devil Girl from Mars」。直訳じゃないか。

 物語は、こんな感じです。舞台は、スコットランドの片田舎。脱獄囚がある旅館に侵入。スリラーになるかと思いきや、突然のUFO襲来。中から現れたのは、火星から地球の男を確保しに来たというデビルガール・ナイヤー。地球人と火星人の死闘が始ま…らない! そんなに戦わない! ちなみに特撮はわりと気合入っています。見どころ、3つ紹介しますね。

1、デビルガールがめっちゃマウントとってくる
 デビルガールの基本スタンスは「火星スゴイ、地球クソ」なんですね。だから、火星の技術を自慢したくてしょうがない。火星の歴史と襲来の目的(性戦争で男激減→男が足らん!)は良しとしますが、さまざまな武器を見せびらかして、終いには「どうだ?スゴイだろ?」とUFOの中も案内しちゃう。そりゃ人類も対策講じれますよね。

2、デビルガールがめっちゃ歩いてくれる
 UFOは、宿から少し離れたところに停船します。パッケージ解説文でも、こんな感じで言及されています。「もともと舞台劇だったようで、物語は旅館を中心に展開される。そのためデビルガールは宇宙船と旅館を徒歩で何往復もしなければならない。このあたりが爆笑ポイント」(岸田裁月氏)。デビルガール、律儀なんです。ちゃんと扉から入ってくるし……「来たぞ!」「さらばだ!」が何度も繰り返される。ちなみに、後々「私はテレポート(瞬間移動)できる」とか言い始めます。使いなさいよ!

3、デビルガールの秘密兵器がめっちゃ可愛い
 「別世界のパワーを見よ!」と大見得を切って登場するのが、機械人間のジャーミー君です。頭部を発光させて放つビームは、木も、車も、家も消失させてしまう威力を秘めています。ですが、その容姿が夏休みの自由研究で作ったような貯金箱ロボみたいでso cute。三又トングみたいなもので操作するんですよ。動きがめっちゃノロいので、登場までに時間がかかるのが難点。

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■落語家・桃月庵白酒さんの退院

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 今回良かったのは、1月下旬に新型コロナウイルスに感染してしまった、私の大好きな落語家の1人である桃月庵白酒さんが無事に退院されたことです。

 落語というと、「古臭いエンターテイメントで、年配の人が聴くもの」と思っている方も多いかと思いますが、近年は春風亭一之輔さんや講談師の神田伯山さんがメディアで活躍されていることなどもあって、若いファンも増えてきているように思います。あと、ドラマ化、アニメ化された人気コミック「昭和元禄落語心中」の影響もあるかもしれません。実際、先日は漫画とコラボした「昭和元禄落語心中寄席」も開催されました。

 前置きが長くなってしまいましたが、落語は想像力が豊かであればあるほど楽しめるので、実は映画ファンとの相性抜群のエンターテイメントだと思っています。たとえば映画であれば、スクリーンやTVに映像が映し出されますが、落語の場合は、演者の後ろに作品の世界や登場人物たちが浮かび上がってくるイメージですね。

 で、そんな落語の世界の第一線で活躍している人気者で、今後20年~30年は落語界を支えてくれるであろう白酒さんコロナ感染の報は、落語ファンに衝撃をもたらしたのです。ですので、無事回復されたとの一報を聞いて、心底安堵しました。

 さて、ここまで白酒さんの紹介を一切せずに来てしまいましたが、「百聞は一見にしかず」で、ぜひ寄席で出会ってもらえればと思います。こんなに愛らしい笑顔から繰り出される毒舌を交えた噺にハマること間違いなしです。

 なお、少し長いのですが、YouTubeの公式チャンネルで、コロナにかかった経緯と回復までの道のり(大変!)を語られているので、興味のある方はどうぞ(5:28あたりから)。

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■ユニクロのシームレスダウンパーカ

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 すげえ温かい。シルエットも結構、好み。そして軽い。機能性とデザイン性を高いレベルで兼ね備えているのに、1万円ちょっとというのも非常に良い商品です。

 この1年は外出の機会が減ったので、あまりファッションにお金をかけていませんでした。冬が来ても、まああんまり外出ないし、コートは新調せずに去年の着回すよ~、と余裕をかましていたくらい。

 ところがどっこい。スーパーへの買い出し、子どもとの散歩などなど、短時間で外に出る機会が意外とたくさんあるじゃねえか! 盲点だった。ちょこっと外出しては、冷たい北風をほぼダイレクトに通す去年のステンカラーコートの薄っぺらさに「ざけんなよ」とイライラしつつ、でもこの外出時間の短さを考えると新たに買うのはもったいない……? そんな二律背反に耐えられずにいたところ、あるじゃないすか、いい値段でダウンが。

 まあ1万円だし、このサイズ感なら妻ともシェアできるし、まあいいか、とヒートテックのついでに購入。で、着てみたらマジで温かい。雪が降ってもへっちゃら。重さもほとんど感じない。恥ずかしながら、ちゃんとした(?)ダウンを買うのが初めてだったので、すげえ、を通り越してビビりました。今までみんな、こんな軽くて温かいもの着てたの? ずるくないですか?

 調べたら、どうやら今年のモデルは、2018年のものと比べてデザインに賛否があるみたい(腕まわりのシルエットに議論が集中していた)。ですが、僕はかなり好きなシルエットです。ちょっとボワっとしてるのはオーバーサイズになりがちなトレンドにも合っているし、前開きで着るとボリューム感がかなり良い。身長175センチだと、Mサイズでピッタリです。

 ユニクロにしては1万円は高い、という意見もわかります。が、高いコート買って汚れてヘコむより、「まあユニクロだし」と思ってアグレッシブに着れることのベネフィットを“メンタルケア代”と考えれば、安いんじゃないでしょうか。念のため書いておきますが、ユニクロからお金はもらってないです。

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 最後まで読んでいただけて感謝です!! 今後とも映画.comを、何卒よろしくお願い申し上げます!



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