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ムロツヨシ節が炸裂した一言に、読者の興味が集中 ニュースPVプレイバック/2021年5月3週

※映画.com本体のニュース記事における、PVランキングの振り返りです。編集部のスタッフ数人でチャットし、この1週間で得た“気づき”、オススメの新作情報、衝撃を受けた記事なども交えて、PVの傾向や推移を思い思いに話しています。

5月17日~23日 順位まとめ 1~5位

1位

2位

3位

4位

5位

振り返りチャット開始

本日の参加メンバー

尾崎さん

岡田さん

飛松

ドーナッツかじり 本日もよろしくお願いします!

尾崎秋彦 あ、ちょっと待って! まずは先週の「ニュースPV振り返り」自体を振り返りたい。先週の「ニュースPVプレイバック」記事が、映画.com note「映画.com Style」の1週間の記事でトップPV&スキを記録しました。

この記事、まあ性質上、広く読まれるタイプの記事じゃないんだけど、ジャニーズファンの方々に多く読んでもらった結果、こうなりました。個人的に印象的だったのは、Twitterでの反応をたどってみると、読者の方々(ジャニーズファンの方々)がこの記事を読んで「RTだけでなく、ちゃんとURLクリックも計測されている」→「URLクリック(記事が読まれた証)で反響が測られている」→「ジャニーズの記事をTwitterでRTするだけでは拡散は不十分。ちゃんとURLをクリックしないといけない」と語り合っていたこと。こちらがまるで想定していなかった感想が出てきたので、これは非常に興味深かった。

岡田寛司  おっしゃる通り、拡散してくれるのはめちゃくちゃありがたいんですけど、やっぱりね、メディア側としては読んでほしいんですよね(笑)。脚本家の清水友佳子さんも反応していたよね。それも嬉しかったなぁ~!

ドーナッツ ジャニーズファンの皆さんは、「数字がいかに大切か」知っていらっしゃるので、推しを応援するために、例えば「この記事を読んで拡散しましょう!」「このコンテストで投票しましょう!」と呼びかけたりして、戦略的に応援しようという姿勢がすごく見えます。基本的なCDやコンサートDVDなどを購入するという応援だけではなく、ウェブでの応援も徹底的にされていますよね。では改めて、5月17日~23日のニュースPV振り返りです。まずは5位から!

5位:大阪のおばちゃんが「ザ・ファブル 」続編予告を完コピ 半額品を巡るスーパーでのカートアクション!

岡田 「ザ・ファブル」は多種多様の宣伝を繰り返しているような気がしておりますが、これはまた尖ったものがきましたな(笑)。

ドーナッツ 1分ほどの映像なのですが、熱演あり、アクションありで見応えありますよね。

尾崎 これちょっとごめんなさい、記事掲載時、パッと見で全然意味がわからなくて思わずクリックしちゃった(笑)。

岡田 そうなのよ! これの大切な部分って「意味がよくわからなくて、クリックしちゃう」っていう点!

尾崎 大阪のおばちゃんで予告を完コピさせるって、マジでどういう発想なんだ。

ドーナッツ 映像を見て爆笑していたのですが、制作経緯に熱いものがありました……!

 オバチャーンとは、「大阪のおばちゃんパワーで世界を元気にする」ことを目標に、大阪・通天閣を拠点に活動しているご当地アイドルグループ(平均年齢67歳)。「絡んでくるアイドル」というコンセプトのもと、「オモロイことならなんでもやる」をモットーに活動していたが、コロナ禍により通天閣でのライブは軒並み中止となり、ほぼ開店休業状態だった。

 奇しくも、本作の主人公で伝説の殺し屋・ファブル/佐藤アキラ(岡田准一)が、ボスの命令により殺し屋を休業中という状況が、オバチャーンの近況と合致し、「暗い世の中を元気にせなアカン!」と今回のパロディ予告制作が決定した。

尾崎 制作経緯、何回も読んでるんだけど、全く頭に入ってこねえ。情報が渋滞しすぎてる。好き。

ドーナッツ 岡田さんといえば、主演映画と「ひらかたパーク」のコラボがいつも話題になりますが、興味深い&面白いプロモーションが多い気がします。

岡田 あー、「来る」の時もあったね~。 

尾崎 岡田准一さん、いじられてるなこれ(笑)。

ドーナッツ やっぱり、面白映画プロモーションを振り返る記事、毎年やりたいですね~。

尾崎 映画.comでもやるんだったら、まずビニールタッキーさんに許可取らないとな~。

ドーナッツ 本当ですね!

4位:石田ゆり子が東京都知事に! 鈴木亮平主演ドラマ「TOKYO MER」に菜々緒、仲里依紗、要潤ら出演

ドーナッツ 小池百合子都知事ならぬ、石田ゆり子都知事の誕生でございます!

尾崎 メタなキャスティングだ! “ゆりこ”つながりで現実とリンクさせてきたか~。

石田演じる赤塚は、「女性初の首相候補」として脚光を浴び、政治生命を左右されかねない困難な状況にも決然と立ち向かう人物。まさに理想のリーダーだが、やがて彼女の驚くべき真意が明らかになっていく。

岡田 わりと現実に寄せている感もあるね~。

尾崎 都知事とドラマのリンクでいうと、ちょっと違うけど「踊る大捜査線」があったね。織田裕二さん演じる青島が、自己紹介するとき「青島です。都知事と同じ名前の、青島です」って言ってたのを思い出した。

ドーナッツ 懐かしいですね~~! 確かに、自己紹介のときは絶対に言っていましたよね。

岡田 あー、あったあった! いま初見の人はよくわからんよね、その表現(笑)。「踊る大捜査線」も放送されてから、かなりの年月が経っている……。

ドーナッツ 「TOKYO MER~走る緊急救命室~」は、鈴木亮平さん賀来賢人さん中条あやみさん……と、キャストが1人ずつ発表され、この記事で他の顔ぶれが一気に分かりましたが、「日曜劇場」らしい、どこまでも豪華なキャスティングですね。

尾崎 鉄板の医療もの、良作続きの「日曜劇場」、信頼と実績のキャスト陣。要素はそろってるね。ほぼ毎週、ドラマの情報出しがPVランキング上位に必ず入ってきているのを見ると、これやっぱり「夏クールのドラマ、何見る?」座談会やらないとだね。

岡田 皆わりとドラマは見てるのかしら? 意外と映画よりも見てますって人、社内でも多い気がするぞ。

ドーナッツ 他の会議でも話題に出ていました! やりたいですね!
ちなみに私は、今期は4本見ていますね~。

尾崎 テレビはつけておけばコンテンツが目に入ってくる“ソフトメディア”だから、映画よりも構造的に触れやすいよね(映画は自分で選択しないとコンテンツを見られないハードメディア)。

ドーナッツ 映画で注目の若手俳優さんが、「あ、このドラマに出るんだ!」ということも多いので、そういう視点でも語ってみたいです。個人的には、絶対にクール前にラインナップを調べて、見る作品はかっちり決めているのですが、ドラマは「何となくつけて見ていたら、面白いな……?」みたいな出会い方ができますもんね。

3位:「ガンダム」ザクの頭部をモチーフにした「鉄瓶ZAKU(GREEN)」6月発売

尾崎 これはシンプルにいいな~。

岡田 第一印象「あ、注ぎ口はそっちなんだ!」。鉄瓶でお湯を沸かすと、鉄分補給にもなるんですよね~。少し前にハマっていたな。

尾崎 鉄分補給になるんだ、一石二鳥だ。僕は「ガンダムは好きだけど、鉄瓶を買おうとは思ったことがない」人間で、たぶんこの商品のマーケティング的に一番狙いたい層だと思うんだけど、この2万7500円って価格が高いのか安いのか相場がわからないから、手が出しづらい…… 。

岡田 ピンキリだけど、まぁ良いお値段っていう感じですね、このアイテムは(笑)。ガンダムファンとしては、造形は◎って感じ?

尾崎 造形はめちゃくちゃ良いと思う! 「ザク豆腐」あたりからガンダムが和のものとコラボするフェーズに入ったと思うんだけど、この鉄瓶はコラボの意外性も、造形も素晴らしいのでガンダムファンとしては唸る。あとこの商品が開発されたということは、「ザクの頭って、鉄瓶と似てるよな」って思った人がいたということでもあり、その視点にグッと来る。

ドーナッツ 意外かつ秀逸な視点と、「今しかない」感で、ファンは買ってしまいますよね~。尾崎さん、是非購入して、編集部でお茶を振る舞ってください(笑)。これで鉄分を摂取したいです(笑)。

尾崎 編集部でお茶振る舞うんだったら、経費で買えるな! ヨシ!

2位:「るろうに剣心」プロデューサーが明かすキャスティング裏話 重視したのは「既視感がないこと」

ドーナッツ すごく興味深い記事でした。この記事↓の大友監督の言葉を思い出しましたね。

岡田 これは他の映画にも言えることだけど、「なんでその俳優を抜てきしたのか?」って、ファンが一番知りたいところだから、とてもありがたい内容だ。原作者・和月伸宏先生からも佐藤さんの名前が出てたんだね~。

尾崎 僕と宣伝さんと一緒に企画練って作り上げた記事(書いたのは僕じゃなく、佐藤レモナさん)で、良いコメントを宣伝さんに取ってきて頂いたので、非常に興味深い内容になった。各所に感謝しかない!

岡田 あ、これ独占だったんだ! 初耳!

ドーナッツ 小岩井宏悦プロデューサーが、「イメージが固定していないフレッシュな人が必要でした」ということで、佐藤さん、武井さんが抜てきされたと書かれていますね。そのあと、おふたりとも説明するまでもない大活躍をされて、劇中で成長していくキャラクターと重なるように、どんどんパワーアップしていったような。そのあたりも熱いですよね。

尾崎 ほかにも、以前どこかで「佐藤さんがアクションができるのは、ダンス経験者だから。それもあって抜てき」みたいなことを聞いたことがあって、「そうなんだ!」と意外に思って記憶に残っていたんだよね。その印象から、「そういえば他の人にも、そういう意外な基準ってあったりするのかな?」と思ってこの企画に。 ひとつの疑問や印象を、ひとつ捻って掘ると、良い記事になりやすいなあと改めて感じた一件でした! 

岡田 敵キャラに関するコメントも面白いよね。

(小岩井プロデューサー)「志々雄を演じた藤原竜也くんは、あの舞台俳優らしい芝居が志々雄にピッタリだし、何よりあんな二枚目の顔を見せないのは面白いなあ」

確かに志々雄=舞台芝居っぽいし、藤原さんが一切顔を見せないっていうのも面白い。

尾崎 そうなんだよね! キャスティングの奥底にある基準を探っていくの、面白い。

ドーナッツ 独占ということもあって、平均PVの8倍近くになりました。読者の「知りたい」をピンポイントで刺激する、成功例だと思いました!

尾崎 他の作品でも横展開可能なので、(定番ネタではあるけども)機会があればぜひ!

岡田 普段は監督や俳優さんにフォーカスあてがちだから、プロデューサーにコメントを求めていくのって、けっこう良い記事作りかもね。是非実践していきたいところ~。 

ドーナッツ そうですね。ちなみに「東京リベンジャーズ」の現場では、岡田翔太プロデューサーにがっつりキャスティングについてお話を聞けて、良い記事になったと思います。

1位:ムロツヨシ、“元嫁”戸田恵梨香&“元娘”永野芽郁と再タッグ! 第一声は「おっと、っと」

ドーナッツ 平均PVの10倍以上。今週ではぶっちぎりでした。

尾崎 これ誰が書いたんだっけ? 見出しがズルすぎる(いい意味で)!

岡田 これは大塚さんだった気がする。「親バカ青春白書」×「大恋愛」! 第一声を見出しに入れたのも面白いよね。「おっと、っと」って、一見すると意味がわからんもん(笑)。

尾崎 そう! 元嫁と元娘のとこに目が行きがちだけど、実は第一声の部分が最大のポイントなんだよね。

ドーナッツ 「おっと、っと」面白いですよね。記事を書いていると、拾って見出しにしたくなるコメントがありますよね。

尾崎 ほかにもコメントはあるけど、あえて「おっと、っと」を選んで見出しの最後に置く。これで記事の完全性がワンランクもツーランクも上がっている。

ドーナッツ ムロさん節がこもっている一言ですもんね。「他にどんな面白いことを話しているんだろう?」と思って読みたくなります(笑)。

岡田 ムロさんのコメントって、毎回好きなんだよね~。作品に関するコメントからきちんと始まって、わけのわからないところへと波及していって、最終的に無理矢理「頑張ります」でまとめている感じが笑える。

尾崎 ムロツヨシ語録、つくってほしい!

ドーナッツ では、今日はこのあたりで締めくくりたいと思います。ありがとうございました!

尾崎 ありがとうございました!

岡田 お疲れ様でした~。

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