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アラフィフが、そのためだけに4時間かけて食べる価値のあるランチはあるのか?

このnoteは、北海道の田舎に住むアラフィフが毎日つづる日常の動画の補足やサイドストーリーのためのものです。よろしければ動画と合わせてご覧下さい。
今回はこの動画についてのサイドストーリーです
https://youtu.be/_QgViKeZ0nM

https://www.youtube.com/c/eigahitoshi/featured

蕎麦すきですか?

僕はすごく好きです。
住んでいるところは田舎ですが、幸いお蕎麦屋さんはたくさんあって、行列必至の有名店も点在しています。

お蕎麦っておいしいんですけど、例えば良い脂の魚や焼肉のように「なにこれ!信じられない」と瞬間的に美味しさを感じるのは稀で、鼻に抜ける蕎麦の香りだったり、お店を出た後に口の中に残る蕎麦湯の深さだったりとゆっくりと静かに感じることが多いですよね。

どちらかというと、お蕎麦はお店ごとの違いが分かりづらいジャンルの食事だと思います。お店によって多少の違いはあるのですが、ラーメン店ほど個性が強いわけでもありません。少なくても僕には大きな違いは感じられません。

そんな蕎麦の中でも短期的・瞬間的にも美味しさを感じられて、その美味しさが長続きする蕎麦がいくつかあります。

例えば、札幌市西区の、そば屋五右衛門の天ザル

札幌市西区 そば屋五右衞門の天ザル

札幌在住時に近くに住んでいたので、うどん店の頃から家族で通っていました。いまも札幌に行く時に時々いただいてます。

二店目は舌の肥えた友人に教えてもらった、同じく札幌市西区にある「蕎麦のたぐと」
食べた瞬間、最高の中トロの握りを口に入れた時と同じくらいのスピードで美味しさが駆け抜けました。蕎麦でもそんな短距離走的な味覚があるのだと妻を顔を見合わせました。

札幌市西区 蕎麦屋たぐとのとり天ごぼう蕎麦

三店目、倶知安町の「農家の蕎麦屋 羊蹄山」のつけとろはこの世で一番愛している蕎麦です。

飲み干したいとろろのつけ汁

他にもまだいくつか特別に気に入ってる蕎麦メニューがあるのですが、ながくなってしまうので、このくらいにして主題に入りましょう。

今回お邪魔したのは黒松内町の「この花」

黒松内町この花 かもせいろ

とても美味しかったです。
蕎麦湯も非常に私の好みで、ほんのりと甘くて旨味が長続きします。

お店の内外装も落ち着いて、座席もリラックスできました。
対応もとても良く安心して食事ができました。

ただ、往復で2時間半、待ち時間1時間半の合計4時間はアラフィフおじさん一人の食事としてはコストが高すぎたようで、食後に無意味に落ち込みました。

これは決して、この花さんの問題ではなく、僕個人の問題です。
家族や友人が一緒だったり、たまたま近くに用事があったりドライブのついでに寄るのであればその4時間のコストも気にならなかったと思います。

帰り道、人はなぜ飲食店に行列するのだろうか?と考えざるを得ませんでした。並ばずに食べられるお店は他にもいくつもあるにもかかわらず、並ぶことがわかっているお店に行ってしまう。この日の僕もそうです。
僕も含めて一定数の人は、食べ物を食べるためだけに外食をするようではなさそうです。

いくら人生100年時代とはいえ、残された僕の時間は今まで生きてきた長さよりは短いでしょう。その残された時間を、並んでまで日常の食事をすることはやめようと思いました。たぶん人生で三度目くらいの決心だったと思います。

先日、青森の三戸に行った時は朝食ですら行列に並んで食べました。
それ自体が旅行の楽しみでもありますし、実際に食事の満足度よりもその行動自体を思い出として記憶しています。

この日、この花に来店したほとんどのお客さんも、三戸の僕のように非日常の中での待ちだったと思います。


蘭越町の道の駅 らんこし・ふるさとの丘に見たオリジナリティ

地元の人間にとっては、生活範囲にある「道の駅」が予想を大きく超えてくるということはまずありません。

らんこし・ふるさとの丘(蘭越町の道の駅)

建物のデザインもあれですし、照明も暗かったせいもあり、あまり期待せずに店内に入ってみました。

(レンズに雨粒がついていて見づらくてごめんなさい)

米の産地蘭越町らしく、お米の麺や米粉、蕎麦粉などが売ってます
なぜか?いきなりブリキの看板たち

唐突にポップなブリキの看板がいくつも並べられていました。
なぜここで?と思ったのですが、よく見ると「Rankoshi Route5」と書かれた看板があります。

勝手な想像ですが、ブリキ看板の好きな企画者がいて蘭越の国道5号線のブリキ標識を作ったのではないでしょうか。

一度は展示販売してみるも、単独で蘭越のブリキ標識があるよりも、本家アメリカテイストのものとの方が雰囲気が出ると考えたのではないでしょうか?

勝手にそう想像すると、ここに立ち寄って得した気持ちになれました。
買い物はしませんでしたが、他と違うオリジナリティを認識できたときに僕は幸せを感じるのかもしれない、と思いました。


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