見出し画像

DALF C2に再び挑む

フランス政府国民教育省によるフランス語資格DELF、DALF

2019年にB2レベルを取得し、2020年にC1レベルを取得した。
このフランス語資格は全世界で有効とされ、ケベック州であれ、ベナンであれ、マリであれ、「お前フランス語できるのか?」の問いに対し、「DALF C1なら持っている。」で十分な回答になる。

上述のとおり、すでにDALF C1レベルは取得済みで、大学院レベルの留学をするとしても語学試験は免除される状況にあるし、最上位資格であるC2が必要なのか?といわれれば「全く必要ない。」というのが率直な回答である。

しかし、本日、26,000円という大金を試験実施機関であるアンスティチュフランセに支払った。

この試験は結構体力的にきつい。

新聞記事3つ、何らかの図表が2から3ほどあるが、これを読み解き、これに基づいて独自の新聞記事、雑誌の記事などを最低700単語でまとめなければならない。

この試験にすでに3回不合格となっている。
初回は、筆記試験で与えられた答案用紙の最終行まで書いた時点で500単語しか書いていなかった。
字が大きすぎた。

2回目は若干前進したものの、まだまだ答案の型がわからず、不完全燃焼といえた。

3回目もいまいちこういう対策をしたということもないまま漫然と受験し、さしたる進歩もなかった。

そして4回目である。

同じ試験を4回も受けるということ自体、IELTSを除けばこの試験が初めてである。

何故大枚をはたいてまで、また貴重な日曜日を2日も費やすのか?

フランス語が自分の中で消えかかっているからである。

2022年2月、私は英語でメールをし、英語でZoom会議をするのがごく日常的な企業で社内弁護士をすることとなった。
その中で、労働法、契約法、競争法、会社法については英語で適切に表現する必要があったことから、英語訳された菅野和夫先生の労働法のテキストを読み込み、公正取引委員会が発表している英文ガイドラインを読み込み、英国契約法のテキストを読み込むのが日常となった。
結果、英語で読み、書き、聴き、話すことについて抵抗がなくなった。
一方で、フランス語がすっかり英語に併呑されてしまったのだ。

当初、フランス語を身につけて、法律家としての独自色を出そうとした目論見はどこに行ってしまったのかという嘆き。

企業内弁護士として1年間を過ごし、新たな法的知見、基礎体力はだいぶ身につき、再びフランス語に向き合う状況は整ってきた。

ここから3カ月と少し、DALF C2 レベル再挑戦の有様について、概ねリアルタイムで発信したいと思う。

ご関心のある方のご閲覧をお待ちしております。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?