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#越尾圭

楽園とは何か

楽園とは何か

越尾圭 著『楽園の殺人』(二見書房、2021年)

ミステリー苦手なくせに挑んでしまった殺人タイトル(爆)でも表紙イメージと無人島に上陸するシーンの目に浮かぶような描写により、あたかも調査団の一行に自分も同行しているかのような錯覚を覚え、すんなり入っていくことができた。

「クローズドサークル」という設定も初めて知った。犯人がいるとしたらこの限られたメンバーの誰か、しかも次のターゲットは自分かもし

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読後にカレーが食べたくなる謎のミステリー

読後にカレーが食べたくなる謎のミステリー

越尾圭 著 『AIアテナの犯罪捜査』(宝島社、2021年)

冒頭から衝撃的。息つく暇もない展開に、うわぁとなって一気読みした。

人間がAIを道具として使いこなすか、それともAIに使われるかが本筋だけど、育った環境や言葉がけの大切さとか、ちょっと位いいだろうの危うさとか…いろいろと考えさせられた。

思えばミステリーは悲劇。カタルシスがなんとも心地よく、読後は不思議とカレーが食べたくなった。🍛

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