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ワインと絵本の夕べ 第7回

昨日7/18に「ワインと絵本の夕べ」第7回が開催されました。

第7回のテーマは「編集者と作家の視点」。
「編集者」「作家」という2つの立場で、いくつもの絵本を手掛けてきた木村美幸先生が、それぞれの視点での創作について語ってくださいました。

また、先生のペンネームである「由美村 嬉々」名義で書かれている絵本『バスが来ましたよ』(アリス館)の担当編集である山口郁子さんもお越しくださり、制作秘話をお話してくださいました。

編集者の山口郁子様(左)、絵本作家の由美村 嬉々先生(右)

取材に行ったときのお話や、絵本の背景に描かれた人物の成長の話。ページネーションの工夫など、面白い話が満載でした。

こういう、作家さんと編集者さんが一緒に制作時のエピソードを話してくれるトークショー、これまで色々な場で何度も参加してことがあるのですが、個人的にすごく好きなんですよね(^_^;)
読むときは、すーっと読み流してしまっている箇所に、沢山の工夫と試行錯誤があることを聞いて、何と言うかいつも深く納得します。
「ああ、この作品に心が動かされるのは、こういう演出や仕掛けがあるからなんだなあ!」と。

仕掛けというと、何だか意図的に感動を作り出すようなネガティブな響きがあるかもしれませんが、そういうことではありません。個々の絵本が持つメッセージのコアを、少しでも多くの人にきちんと味わってほしいという制作側の懸命な努力……といった意味合いです。

自分も作る側にいるときは、本が完成する直前までそういう工夫を忘れないでいたいと思わされます。

さてさて、ワイン談義の方はというと、今回のテーマは「日本のワイン」。


本日のラインナップ。
この前に白ワインがあったはずですが、気づいたらなくなり撮影できず、、、


本日も、沢山の手作りプリントがありました。(……あれ?絵本関係の配布物より、ワイン関係の配布物の方が多くない……?)

日本のワインも一昔前よりどんどん美味しく、種類も増えて、広がりがありますよね。私は半年に一回くらいは、妻の実家がある山梨に行くのですが、最近、山梨県各所のワイナリーへ訪れるようになりました。
夫婦だけでやっているこじんまりとしたワイナリーで、とても美味しいワインを作っているところがあったりして、お気に入りのワイナリーと出会えたときは、なかなかにワクワクします。

今日お話を聞いて、山梨だけでなく、全国のワイナリーを訪れてみたくなりました。

ソムリエの宮崎唯さんから沢山の貴重なお話を聞かせていただきました


後半は、『やさしいライオン』(フレーベル館)のお話。
作者は、皆様ご存知「アンパンマン」と同じ、やなせたかし先生です。

『やさしいライオン』は意外とご存知ない方もいるのですが、とても美しい物語の絵本です。
美幸先生が元フレーベル館さんの編集者ということだけあって、やなせ先生の様々なエピソードを聞くことができました。

そして、最後は参加者みんなで、アンパンマンに関するクイズ!
私も、娘がアンパンマンラバーで、誕生日にアンパンマンミュージアムに行くくらいなので、詳しいつもりだったんですが、なかなか全問正解は難しかった。。。

でも、全問正解されていた方、何名かいらっしゃって、すごい!
(お一人は、フレーベル館さんの経理の方でした^^ 会社への愛を感じました!!笑。)


次回は、8月22日。
テーマは「セリフのない絵本」。

ネームレスの絵本にも名作が沢山ありますね。
ショーン・タンの『アライバル』を、昔、将来に不安感じていた友人に贈ったことがありました。
最近読んだ中ではスージー・リーの『なみ』というネームレス絵本がとても良かったです。
暑い時期の開催ですが、8月も楽しみです。


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