踏み出した一歩と惜しむことのない日々
愛媛FCでは新しく共に歩んでいただける仲間の募集を開始しました。
フロントスタッフ総合職の求人を出しています。
昨年に募集した際、一次面談の面接官を務めさせていただきました。
そこで応募者の方々から質問を受けることがありました。
振り返れば今年の3月1日で、愛媛FC勤務10年目を迎えます。
自分自身の振り返りも込めて、愛媛FCで働く一スタッフの想いを綴らせていただきます。
スタジアムで会う笑顔が最高のやりがい
「仕事をしているやりがいって何ですか？」
面談の際、複数の方々からご質問いただきました。
僕は大学を卒業して総合化学メーカーに採用いただきました。
大きなコンビナートの経理に配属されて、今でも尊敬する上司に恵まれて、数字からわかる事業の動き、それを落とし込む日々をおもしろく過ごしていました。
製造している素材は世の中のさまざまな製品の原料となり、社会を支えている。
事業の規模も大きく、素晴らしい会社でした。
それでも、もしも時間が巻き戻されたとしても、9年前に愛媛FCの求人に応募することを変えることはありません。
ニンジニアスタジアムでお会いするファン・サポーターとの交流、そして一緒に勝利を喜べる時間は、本当に最高です。
この9年間でたくさんの方と話し、いろいろな経験をし、今『愛媛FCがある人生は必ず豊かになる』と自信と誇りを持って働けています。
自分の仕事が目の前にいるたくさんの笑顔に繋がっていることを実感できる・・・僕が感じる一番のやりがいです。
また、仕事の関係でピッチのそばにいれば、監督や選手とも喜びあえる。
試合を終えた後、僕らの方に「お疲れ！」と言って駆け寄ってくれる選手とのハイタッチ。
選手ともサポーターとも喜びを直接分かち合えるのは、スタッフだからこその贅沢な幸福だなと思います。
スマートに情熱を燃やして
前職の勤め先は本当に良い企業でした。
それでも違う道を探し始めたのは、『自分が大好きなサッカーに一回限りの人生をかけてみたい』気持ちに気づいたことと、そして学生の頃見たあるマンガ作品の中にあった理想が燻り続けていたからだと思います。
羽海野チカ先生の『ハチミツとクローバー』。
大学生の頃、アルバイトを終えて家に帰りつけたテレビでいつもちょうど放送されていたアニメ。
その中に「藤原デザイン事務所」という会社が出てきます。
少人数のチームで、仲が良い、というかお互いに信頼しあっていて、仕事にものすごく熱を込めている姿に、こういう働き方がしたいとボンヤリ思っていました。
朝も夜もないくらいに働いていて、だけど全く悲壮感などなく熱くスマートに働いていて、個性と魅力にあふれていました。
愛媛FCに美和子さんのような憧れの姉御上司はいないし笑、僕も野宮さんのようなかっこいいデキル男に全然なれていないけれど、山崎さんがもたらしてくれるような笑いとユーモアと個性はきっとあります。
ハチクロに出てくる登場人物のように、共に働く仲間たちは優しくあたたかく、そして愛媛FCを良くしたいと、少しでも前進したいと、みんな必死に取り組んでいる、信頼できる人たちです。
少数精鋭、裁量がとても大きな仕事です。
敷かれたレールは無く、クラブの未来の道を拓いていくおもしろさがあります。
全員の顔が見えるからできるチームワークと、また、本当に個人的な想いですが、今のこの発展途上なクラブの中で、あれこれいろいろ創っていく経験は将来絶対活きてくると思っています。
チャンスの神様の前髪をつかみにいく
僕が一つ後悔しているのは、プロサッカークラブのフロントスタッフという仕事に気づいたのが遅かったこと。
自分に甘い僕は、将来の夢や目標を見つけられていない中で頑張りきれていなかった。
もしもっと早く、選手になれなくても大好きなサッカーに関われる仕事が存在し自分でも目指せるのだと気づいていたら、望めばいくらでも勉強できた大学時代にもっと学びを積めたのではと考えてしまいます。
だから中学生の子たちが職場体験で来てくれた時、レクチャーを依頼されると、「君たちは僕より10年早くこういう仕事があることに気づき、望んでどんな仕事かを学びに来ている。本当に素晴らしくて、すごく羨ましい」と自分の経験を話しています。
それでも今、僕は愛媛FCで充実した日々を過ごしています。
9年前に踏み出した一歩を悔やんだ日はありません。
チャンスの神様は前髪しかない。好機はすぐに捉えなければ、あとからつかむことはできない。
もしも少しでも考えることがあるなら、愛媛FCというクラブを見てみてほしいです。
良いことばかり書いたのは、たくさんの人と出会いたいから。
夢追う人が集まったパワーで、でっかい夢をつかみたいから。
少しでもご興味いただけたら、ご応募お待ちしております。
もし面談でお会いした際には、苦労も嫌なこともご質問は全てお答えします。まずは愛媛FCをもうちょっと知ってみて、それから判断してもらえれば。
10年後に惜しむことのない日々を、共に過ごしていけたら。
2022シーズン開幕へ
そして、ファン・サポーターの皆さま。
開幕まであと少し。
2013年3月3日、愛媛FCに勤めて初めて迎えた開幕戦での皆さまの歌声に惚れて、今僕はここにいます。
あの時勝利をもたらしてくれた石丸監督と、今年再び共に戦えることとなりました。
まだ声を出しての応援はできないけれど、僕たちスタッフも想いは一つ。
熱い1年にしましょう！
★2022年開幕戦のイベント情報はこちら
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