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両手から伝わる想いと共に

愛媛FCがコーナーキックを得た時。ニンジニアスタジアムに響く手拍子を聞くと、僕らスタッフも士気が高揚し、運営本部の椅子にジッと座ってなんていられず、立ち上がってピッチを凝視します。
言葉ではなくとも両手から伝わる想いは、確かにあります。

Jリーグでは新型コロナウイルス感染防止策として、スタジアムでの声を出しての応援が規制されています。
しかしその中でも、サポーターの皆さまは拍手や手拍子により、シーズンを通して共に戦ってくださいました。
選手たちを鼓舞する応援。戦い抜いた姿への労いと賞賛。
力強く響きリードしてくれる太鼓の音や、初めてご来場された方も応援に参加しやすいようにと配布しているハリセンの音とも重なり合い、拍手が手拍子が『頑張れ』と選手たちの背中を押してくれています。

4歳の息子とも、拍手が想いを繋げてくれます。
肩車をしてほしくてパシパシ手を叩く姿からは、「早く早く」と甘える声が聴こえてくるようで。
難しい課題をクリアした時にパチパチと送る拍手から、「よく頑張ったね」と褒める声がちゃんと届いているようで。
言葉ではなくとも両手から伝わる想いは、確かにあります。

2021シーズンも残りあと5試合を残すばかり。
厳しい順位、難しい状況、迫るプレッシャー。
だけど、いやだからこそ、言葉が出せずともスタジアムに広がる拍手や手拍子は、選手たちの心に響きあと一歩の後押しに繋がっていきます。
皆さまの力が、今までもたくさん注いでくださってきた力が、まだ愛媛FCには必要です。

僕たちフロントスタッフは、ピッチで選手たちとボールを追うことも、スタンドでサポーターの皆さまと力を送ることも叶いません。
でもここでこうして応援を呼びかけることが、あるいはスタジアムを前向きで楽しい空間とすることが、同じ方向を向き共に戦うことなのだと信じています。

だから改めて伝えさせてください。

今シーズンあともう少し、スタジアムで選手たちへ応援の手拍子を、労いと賞賛の拍手を、お願いいたします。

きっとその先に、もう1つの拍手、笑顔の"ハイタッチ"を皆様と、きっと。

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