#02 行政書士開業前に読むべき本「個人事業主編」
「個人事業主1年目の強化書」天田幸宏著(日本実業出版社)を読みました。
この本は、起業支援情報誌の編集者として、3000人以上の起業家や個人事業主の方を取材した著者が、その経験をもとに書いた本になります。
ここに書かれている魅力ある個人事業主に近づくためのヒントが第1章から第8章にかけて書かれています。
第1章
第1章No.003では、開業前の準備として、独立後に出来ることが何なのかを相手に伝えることの大切さについて書かれています。
『会社員時代の肩書や実績を問われることはなく、現在の専門性だけが問われる』とも書かれています。
行政書士は、
・官公署に提出する書類の作成
・権利義務に関する書類の作成
・事実証明に関する書類の作成
これらの書類の作成や届出の代行、手続き過程でのやりとりの代行を行うことが出来ます。
ただ、「建設業許可」ひとつをとっても、大きく分けて一般建設業許可と特定建設業許可の区別及び、国土交通省大臣許可と都道府県知事許可の区別があり、さらに、建設工事は29業種に分類されており専門性が要求されます。
「できます」と、安易には答えられないので、引き続き勉強を継続する必要があります。
第2章
第2章No.018では、「クラウド」の重要性について書かれています。
DropboxやOneDrive、Googleドライブ、iCloudを利用すべき、というものですが、まずは無料プラン(容量少なめ)がそれぞれあるので、使ってみて自分に合っているものを見つけて、有料プラン(容量多め)に切り替えるのが良い、という教えです。
わたしも、これを読んですぐにDropboxを使い始めました。2GBまでは無料なので、必要に応じて有料に切り替えても良いかな、という状態です。
ローカル環境のみの保存は危険、という教えなのですが、使っていたパソコンやスマホが急に使えなくなったことが、過去に自分自身も体験していたので大変参考になりました。
第3章
第3章No.031では、経営について書かれています。
三本柱経営として、主力事業(本業)、収益事業、未来事業をつくるべき、というものです。
主力事業を何にしようか、という状態に近いので、主力事業の基盤をまずしっかりとつくりたいと思います。
第4章
第4章No.052では、「未来事業」の重要性について書かれています。
ここでいう未来事業とは、将来の主力候補になる事業を指すのですが、未来事業を準備しておくと、コロナのような突発的な危機にも対応することが出来る、という事例が紹介されています。
まずは、主力事業に注力すべきだとは思いますが、自分にはどうすることも出来ない予測不能なことは必ず起きる、という前提で、普段から行動する重要さが分かる項目でした。
第5章
第5章No.064では、「メニュー表」について書かれています。
営業経験が乏しいまま独立した方の事例として、提案書の作成や値決めが最大の悩み、と紹介されています。
この悩みを「メニュー表」が解決する、というものです。
先輩行政書士のホームページを見ても、案件ごとに見積作成をされている方、この本で紹介されているように「メニュー表」を作り、価格が分かるようにされている方などがおられます。
どちらにしようか悩むところですが、一長一短ありそうなので、少し考えて答えを出したいと思います。
第6章
第6章No.071では、「戦略」について書かれています。
漠然と感じてはいたのですが、改めて言語化されると、確かにそうだと感じます。
「相続登記」は司法書士に頼まなくても、自ら行うことが可能なのですが、市販の書籍を参考にある程度までは自分で行うことが出来るものなのですが、手際よく、つまづくことなくスムーズに手続きをすることは、まず出来ません。
「戸籍一式」を集める必要があるのですが、被相続人の出生時のものが不足している、相続人の現在附表が不足している、など一般の方にとっては、何故それが必要なのか、そもそも附表とは何なのか、などわからないことばかりです。
戸籍を集めるだけなら士業であれば、費用もあまりかけることなく集めることが可能です。
難しそうなこと、面倒なことは専門家に任せた方が賢明だと思います。
第7章
第7章No.075では、「固定費」について書かれています。
稼ぐことも大切なことですが、毎月の支出を減らすことも重要だと述べられています。
生活面も含めて見直すべき、と述べられているのですが、スマホなどの通信費はプランの変更、携帯会社そのものを変えるかなど検討中です。
第8章
第8章No.091では、「経営の勉強」について書かれています。
孤独な勉強よりも仲間と触れ合う勉強の方が大切だと述べられています。
まずは、仲間を見つけるところから…。
まとめ
No.091では、上記のような格言も書かれていましたが、まさにその通りだなと。
少しずつでも毎日勉強を続けることは、行政書士受験生時代と同じだなと思い、合格までの2000時間の勉強は、まだ始まりに過ぎなかったのだと改めて気付かされました。
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