ゆかりアーティスト06 とおん舎 わけみほ
こんにちは。note更新担当のたぬ子です!
今回は、和紙を使ったブローチづくりをしているわけみほさんに会うため、内子町へ行ってきました!
会話が弾むきっかけになったらいいな
ー作品づくりで気を付けていることはありますか。
作っているうちに思いはじめたことなんですけど、“コミュニケーションがはじまるブローチづくり”を目指しているんです(笑)
友だちが教えてくれたんですけど、私のブローチをつけていたら店員さんや見知らぬ方から「それはなんですか?」って、話しかけられることがあるみたいなんです。
その話を聞いた時に、私の作品が話しかけるきっかけになれば嬉しいなって思ったんですよね。
あと、“本が好きブローチ”や”カメラブローチ”があって、趣味や想いをさりげなくアピールできるっていうのも、ブローチのいいところかなって思ってます。
―今日つけられているブローチも何か想いがあるんですか。
この”鳥さんブローチ”は、“みほ”のイニシャル“m”を意識してデザインしていて、活動をはじめた頃は自分のマークとしても使ってきた思い入れがあるモチーフなんですよ。
”かわいい”を持ち運びたい
―和紙を使った作品づくりのきっかけは何ですか。
元々ハンドメイドをしていて、タグとして和紙を使っていたんですけど、当時はただそれだけだったんですよね(笑)
本当に、“タグとして使う・紙として使う”ってぐらいだったんですよ。
その後、手漉き和紙文化のある内子町へ引っ越してきて、天神産紙工場さんの”はぎれセット”に出会ったんです!
このセットは、いろんなはぎれがはいっているすごい魅力あふれるセットなので、「なにか作りたい!!」って思ったんですよね。
それで、子どもたちと「なにか作ってみよー!」って、はぎれをちぎって厚紙に貼りつける遊びをしていた時に、「これ可愛いじゃん!」って気づいたんです。
―お子さんとの遊びの中にきっかけがあったんですね。
そうですね。
子どもたちと遊んでいるなかで、「和紙にはいろんな使い方があるかもしれない!」って発見することができました。
そこから、「何か作るなら持ち運べるものがいいな」と思いはじめて、今のブローチになりました。
和紙からのインスピレーション
―色々なモチーフがありますが、どのモチーフが得意ですか。
どれが得意とかはなくて、自分が好きで興味があるものを作っています。
―そうなんですね。最近オーダーで作られていたかき氷のブローチが、ふわふわで美味しそうでした。
あれは、ふんわりした和紙を使って作ったんですよ。
―素材が違うんですね。
そうなんですよ。普通の和紙とは違う、フェルトっぽいモコモコした和紙なんですけど、それを見た瞬間に”おいしそうなアイスクリーム”に見えたんです(笑)
そんな風に素材からインスピレーションを受けることもありますね。
素材を活かす
―モチーフが決まった後に和紙を選ぶのではなく、使いたい和紙を先に選んでからモチーフを決めますか。
そういうこともありますけど、逆の場合もありますね。
今日は、オーダーいただいたワンちゃんを作っていたんですけど、こういう場合は写真を見ながら、毛質や毛色に合わせて和紙を選んでいます。
同じ茶色でも、濃い茶色や薄い茶色を組み合わせてグラデーションにしたり、和紙の繊維をくっつけて毛色や毛並み表現するようにしています。
―和紙の色を活かすように作られているんですね。
絞り染めのグラデーションが面白いので、活かせるようにしています。
独自の風合い
ーわけさんが思う和紙の魅力はなんですか。
普通の紙とは違って、和紙ってちぎった時に優しい風合いがでるんです。そして、和紙を重ねて貼った時に自分が意図してなかったような色が出るんですよ。
そういう和紙にしか出せない風合いや色彩が面白いなって思っています。
“和”だけではない和紙の発信
ーワークショップを行う予定はありますか。
「和紙を使ってものづくりの楽しさを広めていけたらいいな」って思っているので、コロナが収まったらやっていきたいですね。
―和紙に触る機会はなかなかないですよね。
そうですね。
それに、和紙って障子とか“和”のイメージが強くて、和紙を使ったアクセサリーも“和”な雰囲気が多かったんです。なので、私はあえて“和”じゃなく自分の好きなモチーフを作るようにしています。
内子の魅力は…
―富山県出身とのことですが、県外の方からみた内子の良さを教えてください。
自然の多い環境や伝統的な街並み、手漉き和紙の文化などの手作りの文化が残っているところも惹かれました。
その一方で、移住される方も多く移住者同士の繋がりもあって、古いものと新しいものが混ざり合って存在しているのが魅力だなと思います。
身近なものに目を向けてみて
―今後、愛媛県でチャレンジしたいことはありますか。
野草や野の花も好きで、『ののはなメモ』という本を描いているんです。
今は、なかなか遠くに行けない状況だけど、“身近なもの・すぐそこにあるもの”に目を向けたらすごく楽しいよって知ってもらいたいし、野草の楽しさを広めたいですね。
散歩中に、野草の名前や特徴を知っていたら、楽しさが違いますし、「今はあの花が咲いてるな」とか分かっていくと、季節ごとの楽しみが増えていくんですよ。
ー『ののはなメモ』があると、散歩が楽しくなりそうです!
散歩に持って行けるように、本のサイズにもこだわってポケットサイズにしています。
あとは、最後のページに見つけた花や野草を入れられるポケットがついていて、そのまま押し花ができるようになっています。
絵しりとり ま○○○
ー前回の絵がこちらなんですが…。
これ伸ばすやつで終わってます?
(ちなみに、前回の絵は”マンボウ”でした!
”マンボウ”なのか”マンボー”なのか、悩んじゃいますよね。)
ー調べてみますね(笑) …伸ばしで終わってないです!
じゃあ、せっかくなので私のモチーフから選んでもいいですか。
ーぜひ、お願いします!
モチーフから選んでくださったのは!?
「自分が楽しいと思える作品づくりを行いたい」とおっしゃっていたわけさん。だからこそ、わけさんの作品には見た人をわくわく・にこにこさせる魅力があるのかなと思いました。
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