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イラストからストーリーを思い描く楽しさ ありま三なこ

こんにちは!note更新担当のたぬ子です。

今回は、絵本作家・イラストレーターとして活躍されている、ありま三なこさんに、絵本作家を目指されたきっかけや、個展開催時に気を付けていることなどお伺いしました。

[プロフィール]
■氏名
 ありま 三なこ(ありま みなこ) 
■ジャンル
 芸術(アクリルガッシュ画、デジタル画)
■連絡先
 Mail:contact@arima3nako.com
■経歴
 絵本作家/イラストレーター。1987年生まれ、愛媛県宇和島市出身、大阪在住。武庫川女子大学生活環境学科卒業。子どもの頃から絵を描くことが好きで、大学の卒業制作でしかけ絵本を作り、それから絵本に興味を持つ。 
 2016年フジテレビKIDS他主催「第8回be絵本大賞」にて大賞を受賞。絵本作家デビューを果たす。絵本やイラスト、アニメーション、キャラクターロゴ制作、ライブペイントなどで活躍中。
 主にアクリル絵の具や色鉛筆、水彩絵の具などを使い、動物や女の子を鮮やかに描く。真面目だけどマヌケ、可愛いけどシュール、あまのじゃくだけど一途。見た人がクスッと笑ってしまうような、ほんの少し心が明るくなるような絵を心がけている。
 また地元、愛媛県宇和島市の地域貢献にも力を入れている。
■SNS
 ・Instagram(@arima3nako


絵からストーリーを想像する楽しみ

写真提供::ありま三なこ

― 絵本作家・イラストレーターを目指されたきっかけを教えてください。

 大学の卒業制作でしかけ絵本を作ろうと、絵本の種類を調べたり、自分が小さい頃に読んでいた絵本を読み直しているうちに、絵本の魅力に惹かれ「いつか絵本を描いてみたい」と思うようになりました。
 大学卒業後、一度就職をしたのですが「絵本をちゃんと学んでみたい」という想いが消えず、それなら納得がいくまで学んでみるのもいいんじゃないか、と会社を退職し絵本のスクールに通い始めました。

― どのようなところに惹かれたのですか。

 子どもの頃、文章だけの本を読むのが苦手で、絵からストーリーを想像する方がとても好きだったんです。その頃の感覚と絵本という表現方法がマッチしたということもありますし、スクールに通って様々なことを学ぶうちに、絵だけでも伝えられることは多いなと気づきました。
 特に衝撃的だったのは、西宮市大谷記念美術館で展示されていた『ボローニャ・チルドレンズ・ブックフェア』の絵本原画コンクール入賞作品を見た時です。一瞬で、絵本の魅力に取り込まれましたね。
 ヨーロッパの絵本は、1ページ1ページが絵画のように完成されていて、子ども向けには無いダークな色を使っていたり、哲学的な内容だったり、絵もストーリーも子どもに媚びていないんですよ。それを見た時に「絵本=子どものもの」という認識が変わりました

― 製本された絵と、原画では雰囲気が違いますよね。

 原画には文章が入ってないので、絵からストーリーを想像するのが好きな私にとって、とても魅力を感じました。

― 絵本のスクールは、絵と文章どちらも教えてもらえるのですか。

 どちらもイチから教えてもらいました。そのスクールは、趣味で学ぶ方から、絵本作家を目指してコンペに向けて制作される方まで様々いらっしゃって。
 私の場合、絵に関しては好きな絵本を模写したり、様々な画材に挑戦させてもらうことから始まりました。物語も、最初は作り方が分からない状態だったので、簡単なお話から作れるよう絵と同時に練習していましたね。

― スクールに通われている中で、画風や作風を固めていかれたのですか。

 今、作品を見返してみると、在籍中に作った3作品全て違いました。
 使ってみたい画材からイメージを膨らました作品もあれば、物語から始めた作品、ふと頭に降りてきた物語をできるだけ早く形にしたくて早く完成する方法を選んた作品と、それは様々でしたね(笑)

― いつ頃から、今のスタイルになられたのですか。

 7~8年前に初めて企画展に参加させていただいて、その時に描いた動物を今でも描いてるので、そこがスタートですかね。

― 何を描かれたのですか。

 サイです。

― なぜ、サイを選ばれたのですか。

 本当かどうかは分からないんですけれども「地球から動物がいなくなる時に、大きな動物から順にいなくなる」という話を聞いたことがあって。
私が描いた大きな動物のキャラクターが愛されて、その動物を好きな人たちが増えて、知名度が上がれば、動物たちの保護に繋がるかなと思って、サイやゾウ、キリンなど大きな動物を選んで描くようになりました。

楽しんでいただける個展を目指して

写真提供::ありま三なこ

― Instagramの「サイくんの365日コーデ」は、コーディネートのリクエストを受けていらっしゃいましたが、このように参加型の絵を描かれることが多いのですか。

 もちろん私のアイデアだけで描くこともあるんですけれども、個展の時はお客さまに楽しんでいただきたいので、参加型にしています。2020年に宇和島で個展を開催させていただいた時も、お客さまからリクエストを受付けて、毎週1作品ずつ展示を増やしていました。
 個展のお客さまはお子さまも多いので、個展というよりお祭りのような感じにしたいと思っていて、個展の時には参加していただける企画を考えてます。

身近な場所でアートに触れる機会を増やしたい

写真提供::ありま三なこ

― 今後愛媛でやりたいことを教えてください。

 18年間育てくれた大好きな宇和島に恩返しがしたいと、ずっと思っていて。宇和島は、東京や大阪などの都会と比べると、アートに触れる機会が少ないですよね。
 私は、アートの入口の入口の入口の入口ぐらいにいる人間ですけれども、絵本作家・イラストレーターとして活動していますので、私の作品に触れて興味を持って、そこからアートの深い世界まで挑戦してくれる人が増えるといいなと思って、何年かに1度のペースですが宇和島で個展を開いています。
 なので今後も個展を開き続けて、アートに興味をもってもらえる機会を宇和島で、愛媛で増やしていければと思っています。

 また、今年の春に宇和島の小児科の壁に1週間半ほどかけて動物の絵を描かせていただいて、とても好評でしたので、宇和島以外にも愛媛の様々な壁に描かせていただいて、街を華やかにできたらいいなと思っています。

絵しりとり ドラム ⇒ ム○○○

両手を広げて、大空を飛んでいるム○○○!とっても可愛いですね!


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