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イチハラヒロコさんの作品のこと。

今日からnoteを「本格的に」はじめる気持ちで初めてみる。本当は1年前に登録してあったのだが、どうも続かず。だから今回も続くかどうかわからないけど、そんな肩の力を抜きながら、そろりそろりと初めてみることに。

最初は、プロフィール写真にもしている「イチハラヒロコさんの作品のこと」。この写真は、2013年3月に東京港区の東京ミッドタウンで開催された「期待して当たり前なんだし。」展のときの一枚。今はロンハーマンのあるところに展示されていたもので、しばし立ち尽くしていた。

言葉のチカラというか、文字のチカラというか、でもフォントのチカラもあると思えた一枚で、「フォント」というものに初めてちゃんと意識することができた出会いだった。

イチハラさんは一貫してモリサワのMB101を使っている。

作品は白地に黒字でシンプルな中に、まるで読み手を一度右に揺すって左に揺すり、最後は正面向いて自分で考える時間を与えてくれるような、それでいてクスッとできる、そんな時間をくれる作品。もちろん自分に入ってこない作品はスルーできる、そんなところも心地よかった。

個展も最近は開催されていないようで2018年が最後のようで、その時のインタビューも面白い。この2018年の行けなかった鎌倉画廊の個展、もし行けていたらずーーーッと立ち尽くしていたんだろうなあと思う。

コピーライターというような何かのプロダクトやサービスを想起させるものでもなく、身体を柔らかくしてくれるようなそのシンプルでいてストロングな作品は7年経った今でもとてもインパクトがある。

この写真を表紙にしたのは無意識に自分の考え方にも合致すると思っているからなんだと思う、特に「出会う時は出会う」が印象的で、ハップンスタンス理論やシンクロニシティのようにも感じるところもあり、出会う時は出会う為に自分はどうするのか、を考えていたのかもしれない。

出会う時「に」出会うではなく、出会う時「は」出会う。この「に」と「は」の一文字の違いだけでも、相当考える時間をもらえることはありがたいと思っているし、今でもコトバの一文字に丁寧に気をつけることを意識できているのはこの作品展がきっかけだったかもと。

「イチハラヒロコさんの作品のこと。」、おしまい。


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