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ワインポワラーを試してみた

ワイングッズを探していると時々出会う「ポワラー」「エアレーター」というアイテムについて、今回はご紹介します。

ポワラー、エアレーターって?

ワインを注ぐ時に使う道具の1つです。ワインボトルの口に装着し、ワインを注ぎます。目的は、ワインを空気に触れさせて味わいを良くすることです。ワインにとって適度な酸化は悪いことではなく、味わいを良くするために重要な要素です。すでに長い年月を経てボトルの中でゆっくり熟成をしたワインならともかく、熟成に時間がかかるワインだったり、作られて間もないいわゆる「若い」ワインは、早くに飲んでしまうと渋みが強いなど充分に美味しく飲めないケースがあります。

ではどうやってワインと空気を触れさせるかですが、いくつか方法があります。

1. コルクを抜いてからしばらくそのまま置いておく。

2. デキャンタなど別の容器に移し替える。

というのが従来からあったわかりやすい方法です。そして第3の方法が、空気に触れる面積を増やした状態で注げるポワラー(エアレーター)を使うという方法です。


実際にやってみた

私も昔からこのアイテムを知っていましたし、空気に触れさせるという目的は意味があるのは知っていました。しかし、「劇的に味が変わる!!」のような売り文句に対しては少し言い過ぎな印象を抱いていました。そんな、安直に売り文句に乗りたくないという気持ちでこれまで購入しなかったものの、本音を投稿する場があればやってみたほうがいいと思い、今回購入をしてみました。1つだけ買っても面白くないか、と思い今回はネットで見つけた2種類を購入してみています。

-一つ目: BeingONワイン デキャンティング ポアラー

- 二つ目:Corkas ポアラー ワインエアレーター


ワインについては、味わいの差が(本当にあるなら)分かりそうな、実際に知っているもの、変な先入観を避けるためにデイリーのもの、空気に触れすぎるせいでむしろヘタってしまわないような力のあるワインがいいだろう、ということでMouton Cadet(ムートンカデ)2016をチョイスしました(スーパーにて1,300円前後)。

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テイスティングの感想

1. ポワラー無しで

口に含んだ瞬間の酸味が強い。口をすぼめるようなタンニンが強く、甘さもわずかに感じられるものの、口が乾くようなドライな印象が強い。ふくよかでボリュームがあるというよりも、痩せたような印象が強め。

2. 一つ目のポワラーで

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口当たりの酸味が少し和らいだが、それ以外は殆ど違いを感じられなかった。

3. 二つ目のポワラーで

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口当たりの酸味はあきらかに抑えられていた。それまで感じなかった、果実独特に甘み、アルコール由来のふくよかさが感じられた。口の中で転がしているとやはりタンニンのざらつきが感じるが、バランスの取れた味わいという印象になった。

グラスも変えてみた

最初のテイスティングでは、世界基準でテイスティングでグラスとして使われているものを使用しました。ただ、ワイングラスの差も味わいに違いをもたらしますので(グラスについての記事はこちら)、しっかりしたグラスでも試してみました。ここでは東洋佐々木ガラス ディアマン ボルドーグラスにて、ポワラー無しと二つ目のポワラーで飲み比べをしました。

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1. ポワラー無しで

口当たりの強さは抑えられ、渇いた印象も抑えられていた。酸味が立つ印象はある種個性ということで解釈出来るくらいに、マイナスの印象は少なかった。

2. 二つ目のポワラーで

口当たりから柔らかさ、甘みが感じられるようになった。甘みが出てきた分酸味の強い印象は相対的になくなり、明確にお値段以上の味わいと言えるくらいになった。



結論

違い、あります。確かに変わります。でも驚くほどはありません。むしろグラスを買いましょう。間違いなくそちらのほうが効果抜群です!





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