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三溪園にて

明治から昭和初期にかけて活躍した実業家・はら三溪さんけい(本名:富太郎)。
彼が遺した広大な日本庭園三溪園さんけいえんを訪問しました。

結婚式の前撮りが何組も

今では国の重要文化財に指定されている仏閣や旧居を日本各地から移築し、池泉を巡らせ、起伏の多い地形を巧みに利用して、観覧者の気持ちを和ませ楽しませる、見事なお庭を形作っています。

展望台からは根岸湾の景色が手に取るように

わたしの感想。
三溪園の良さは、
「作り込みすぎていないところ」
にあると感じたのでした。
もちろん、数多くの貴重な建物も、岩を滑る沢の流れも木立の並びも、考え抜いた末にそこに置かれている。それは間違いないでしょう。
けれども、全体の規模が極めて大きいことも手伝って、とても自然で、かつ適度な「緩さ」を覚えました。
作庭者のセンスを「これでもか、これでもか」と押しつけてくる、無用な息苦しさがないのです。
かといって、当然ながら、ズボラではない。
原富太郎三渓。きっとこの庭の如く、器の大きな人物だったのではないでしょうか。



(2023年11月28日訪問)

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