70人裏垢不倫夫の義実家とバトルになった話③
こんにちは、ego@離婚協議中(@ego_929)です。
義実家バトル編②の続きを書きました。今回は、理不尽なことを色々言われて腹が立つ話なので、もしかすると読んでいてイラっとするかもしれません。アベンジャーズに先に読んでもらったのですが「読んでて久しぶりに腹が立ってきた」「辱めを受けて欲しい」「メールキモすぎ」と言っていました。みんな尖っててLOVE。それではどうぞよろしくお願いします。
(1番最初の話:発覚の経緯から読まれる方はこちらからどうぞ!)
義父について
義父からどんな電話があったかの詳細を書く前に、少し義父の話をしたい。
義父と初めて会ったのは、2015年の夏だった。私が新卒2年目の頃である。
当時付き合っていた夫と一緒に、義父の会社の夏祭りに来ないかと誘われた。社名と役職を知った時はどんな北大路欣也が出てくるかと緊張したのだが、実際に会ってみると、汗で色褪せた赤いキャップにイオンのポロシャツを着て、メガネの上にサングラスが乗っている、その辺の池でフナでも釣っていそうなおじさんだったので拍子抜けしたことを覚えている。
性格も飄々としており、「おーう」「ええてええて」となんでも適当に返すし、土日に会えば会う前からお酒を飲んでいるし、生真面目な夫と全然似ていなかった。暮らしぶりも至って普通で、一般的な国産車に乗り、ジムではなく地域のスポーツセンターに通い、「ちょっといい焼肉」は牛角だった。自宅も全く華美ではなかった。そこには正直安心していた。
北大路欣也タイプの企業人ではなかったが、とにかく仕事が好きな人だった。重役出勤どころか、定時の1時間前にはもう職場にいて、夜遅くに帰ってくる生活をしていたし、これまでもそういう人生を送ってきたようだった。夫の幼少期にはほとんど仕事で海外にいたという。
そうして築き上げてきた功績が、義父の名前を検索するとたくさん出てくる。そんな義父の仕事人生を夫は尊敬しているようだった。
義父と私の関係性
義父と私との関係は結婚して以降良好だった。距離感が近く、本当の娘のように思ってくれていた。ただ義父の「本当の娘」像は、実際の父娘の関係性とはちょっとかけ離れていたように思う。
LINEはかなり頻繁に来た。絵文字満載で。例えば、バレンタインにチョコレートを渡せばこういうのが来る。
喜んでくれたのは嬉しいが、食べ方は知らん。
ご自宅にお伺いし、帰り道にはこんなのが来る。
お気遣いはありがたいが、彼女ではない。
私は実父とかなり仲が良いが、父と私のLINEは基本的にお互い敬語である。なので、義父のこのテンションには結構引いていた。
プレゼントで物をもらうこともあったが、かなりの濃いピンク色だった。私の普段の服装はアースカラーが多い。私は義父に似合うものを、と考えてプレゼントを選んでいたが、義父の中では「女の子と言えばこれ」というものが決まっているようだった。
LINEもプレゼントもおじさんは分からないんだからそんなもの、と言えばそうなのだが、分からないというよりも、なんとなく「この人慣れてるな」という気がしていた。
今考えると、それなりの立場なので、若い女性がいるお店で接待されることも多かっただろう。義父がズレたこと、失礼なことを言っても、笑って受け流してくる人ばかりだったと思う。もちろん私だってそうやって振舞ってきた。
若い女性が自分に立ち向かってくるシチュエーションは、義父にとって10年に1度どころか、初めての出来事だったのかもしれなかった。
では、話を2021年3月に戻します。
私の実家に行くと宣言した義父
夫のLINEアカウントから電話をかけてきた義父は、開口一番に自分で考えた今後の予定を宣言した。
義父「明日お宅に電話でアポイントを取って、数日中に俺と本人(裏垢夫)でお宅に行かせてもらうから」
あまりに一方的な宣言に、いやちょっと待てと思った。
実家に不倫についてどう話すかは、私が一番悩んでいたことだった。
実家の両親も夫のことを大学生の時から知っていて、100%信頼していたし、心からいい人だと思っていた。結婚したことを心から喜んでいた。私の父は夫が実家に結婚のあいさつに来た時に号泣し、結婚式でも弟がもらい泣きするくらい号泣し、その号泣写真が結婚式のアルバムの最終ページを飾ったほどである。
だからこそ、今回の事件のことを知ったらとても傷つき、苦しむだろうと思った。しかし、両親は私のように悲しみや怒りをエネルギーに変えて立ち上がるタイプではない。ただただ、心を病んでしまうのではないか。そう思って、ずっとどのように伝えようか考えていたのだ。
また、実家は当時少し大変な状況だった。母方の祖母は数年前にがんを患い手術したのだが、それが再発したかもしれないということで、大きな病院で検査を受けていたのだ。
今こんな事件の話をしたら、泣きっ面に蜂どころでは済まない。泣きっ面に鬼舞辻無惨くらいの惨状になるであろう。
どんどん態度が悪くなる義父
私「えーーーと、ちょっと待ってください。今、実家では祖母のがんが再発したかもしれず、正直大変な状況です。今回の件について伝えるのは、がんでないことが分かるまで待ってもらえないでしょうか。」
義父「そんなこと言われても、発覚したのに何もしない訳にはいかない」
私「そんなことって……家族ががんかもしれないんですよ?」
義父「(チッと舌打ちする音)」
落ち着いて欲しい、まだ通話開始2分である。
義父は最初から威圧的であり、冒頭に謝罪や私への気遣いは一切なかったどころか、今当時の録音を聞き返すとなんと舌打ちしている。
この義父の態度の悪さについて、当時は怒りというより「マジか」とドン引きしたような感覚だった。
ただ、祖母の病気を「そんなこと」で片付けられたことについてはかなり頭の血管に来たのを覚えている。
義実家で一番精神的に強いのは義父だ。だから家族を守ろうとしているのは分かる。でも義父がその態度でくるならば、私も実家を守るため戦わなければならない。私もここから声色が変わった。
私「ただでさえ祖母の体調で落ち込んでいる家族を、夫くんのくだらない事件で混乱させる訳にはいきません」
義父「くだらないって?」
私「はい」
義父「一大事だろう、こんな事件。何を言っているんだ」
私「こちらは祖母の命がかかっている問題です。くだらない性の失敗よりもはるかに大事です」
義父「(はあーーー、と長いため息をつく)」
義父から祖母の病気を気遣う言葉は一切出なかった。
それこそが「義父が私と私の実家のことを考えて謝罪したいという結論に至ったのではなく、自分たちの気持ちや都合だけで、一方的に事を進めようとしていた」ことを顕著に表していた。
こんな状態の義父が実家に乗り込んだら、それはもう討ち入りである。
この時私は、義父がそれでも絶対に実家に行くというのであれば、警察に相談することを真剣に考えていた。その際には、事情を説明し、義父と夫には私や家族を口封じのために殺害する動機があることも伝えようと思っていた。
失礼すぎる発言
義父「じゃあ、お宅への電話については撤回するわ」
私「ありがとうございます」(礼を言う必要はなかった)
義父「それと言わせてもらうけど、あなたは親友ちゃんに洗脳されている。こういうのは、話してる内に自然とマインドコントロールされちゃうわけ。
彼女に頼るのはやめなさい」
私「?????」
『洗脳』という言葉が出てくるとはまさか思っていなかったので、この人は何を言っているんだと一瞬頭がフリーズしたが、すぐに猛烈な怒りが沸き上がってきた。
私「本気で言っておられますか?」
義父「そうだよ。あなた今普通じゃないよ」
普通じゃないのはこんなことを平然と言ってのけるお前とその息子である。
親友を悪者扱いされて俄然腹が立ってきた。頭の中で紅のドラムのイントロが流れ始めた。そもそも「ウチの息子が本当に申し訳ありません」の立場である義父が、なぜ平然と説教口調のタメ口で喋っているのか。
私「この状況下で普通でいられる方がおかしいと思います。あと今回の一連の動きは全て私が決めたことで、彼女はサポートしてくれたのみです。
それをマインドコントロールだなんて…(長いため息をつく)あの、とんでもなく失礼です。訂正してください」
義父「あなたがおかしいのは事実でしょう」
私「この事件で一番おかしいのは私でしょうか?夫くんだと思いますが」
義父「………………」
私「先ほど実家の状況もお話ししましたけど、お義父さんはその状況を踏まえて、被害者の立場である私にあえて孤立無援になれと言っています。それは私のためではないですよね」
義父「あなたが自分で考えたなら聞くけど、あなたは何をしたいわけ?」
私「分かりません。とりあえず、事実が明らかにならないと何の判断もできないと思っています」
義父「分かりませんじゃないよ。すべてを明らかにするのは何のため?何がしたいの?あなたは」
義父の執拗な煽り運転のような発言に対し、このあたりで私の怒りは頂点に達していたと思う。
何がしたいって損害賠償請求だよ!!分からんのかこのたわけが!!
と人生で滅多に使ったことがない最大級の罵倒の方言が出そうだったが、さすがに大人なので腹に押し戻した。(今考えると本当に言えばよかったなと思います)
とんでもない要求
義父は続いてとんでもないことを言い出した。
義父「今からあなたがやるべきことを言うから。動画を消すこと。会社に明らかにしないこと。」
私「は?」
義父「もう一度言おうか?動画を消すこと。会社に明らかにしないこと。」
大事なことなので2回言いました、みたいな当たり前のテンションだが、こちらからすればそれはお前の態度次第だよ、である。(もうここまでで余裕で交渉決裂しているが)
離婚するとしたら有責の証拠になるようなものを、なぜ私が消さなければならないのか。私にはメリットが一つもない。そもそも私が動画を消したところで、夫の動画は世の中から消えない。
私「お義父さん、デジタルタトゥーってご存知ですか?」
義父「知らないね」(ドヤ顔やめろ)
私「一度インターネットにアップロードされたものは、削除しても完全に消えることはないということです」
義父「なんで?」
私「夫くんには1万人以上のファン(フォロワー)がいます。その人たちは応援して動画を見るだけじゃなくて、保存して別の動画サイトに掲載したり、一生懸命広める活動をしてくれているんですよね。いわゆる拡散です。元の動画を消したってもう世界から消えることはないんですよ」
義父「なんでそんなことをするんだ、その人たちは」
私「夫くんが拡散して欲しいと書いているからですよ」
義父はここまで行ってようやく概要を理解したようだった。そして、インターネット犯罪に関する知識で20代(当時)に勝てないこともようやく分かったようだった。
甘い見積もり
私「動画を消せ、ということは、お義父さんはすべてを明らかにせず、なかったことにしたい意向ですか」
義父「そういうことじゃない。こういうのはスピーディーに解決するのが大事だと言っているんだ。時間をかけても仕方ない」
私「そうですか。具体的にどれくらいで解決するべきだとお考えですか?」
この時私は、大体1年くらいと言われるのではないかと思っていた。自分の見積もりで考えても大体それくらいだと思ったからだ。ド素人の私が当時考えていた想定が以下だ。
しかしどう見積ったのか、義父はこう言った。
義父「3か月」
あまりに予想外だったので、一瞬停止した。えっ、1クールですか???この規模の事件で2期なくて終わる???
私「3か月ですか!?よっぽどの円満離婚なら別として、不倫ですよね??早くても1年はかかるものだと思いますけど」
義父「はあ?1年も何するの?言ってみて」
私「言ってみてって…いやいやいや、ちょっとそれはないですよ…できないです、3か月で離婚は」
義父「やればできる!」
義父が急にブラック部活の顧問みたいなことを言い出したので黙れと思った。もしそこまで早期解決したいなら何か考えがあるのか?と思ったが、さっきから条件の話が全然出てこないので、どうも紙一枚で無料で離婚できるような気持ちでいるようであった。慰謝料の話をここで振ってみても良かったのだが、そうしたらきっと「金目当てか!」と揚げ足をとって騒ぐだろうと思ったのでやめた。
私「いや3か月は円満離婚だとしても、かなりスピード離婚ですよ。お義父さんこういった事例は一つでも調べられましたか?」
義父「………………」
私「私はここ数日で猛勉強しました。夫くんほどのひどい事例は全然ないんですけど…逆にどうやったら3か月で離婚できるのか教えて欲しいです(笑)」
義父「ああそう!じゃあ3か月は取り下げるわ!」
呆れすぎて思わず(笑)が出てしまった。
しかし逆切れで話を畳んだあたり、義父は離婚の手続きの内容や、今回のケースでどのような対処が必要なのか全然調べていないようだった。
こちらはもう2日間徹夜で不貞と性犯罪について調べているのだ。その間この人は一体何をしていて、何を根拠にこんな電話をかけてきたのかと考えたら、本当に行動が空っぽで、情けないを越えて虚しくなった。
胸糞悪い話を最後までお読みいただき本当にありがとうございます。気分を害した方がおられましたら申し訳ありません!
中途半端ですが、まだ戦が続くので一旦記事を分けたいと思います。
なおここに出てくる義父の発言は、録音データから起こしているため、一部省略したもののほぼ事実に沿ったものです。約1年ぶりに聞いたけど本当ぶっ飛んでてすごい。取り急ぎ、今は私は元気です。
スッキリしない内容で恐縮ですが、後半もお読みいただけたら嬉しいです。
(追記:続きを書きました。こちらからどうぞ)
noteをお読みいただきありがとうございます。♡を押していただけると大変励みになります!引き続き頑張って書き切りたいと思います。