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珈琲が飲めなくなる日 (珈琲2050年問題)


珈琲 (コーヒー)


リンドウ目、アカネ科、コーヒーノキ属


コーヒーの産地は、以前にも記事で紹介した
通り珈琲ベルトというエリア内で収穫され、
その地の気候に応じ香りも味も変わる。日照
条件、降水量、昼夜の気温差などより珈琲豆
が違うものへと育つ訳であり、それぞれ産地
の違いが、珈琲の味わいを決定づける。


代表的な珈琲豆産地、品種を下記に示す。


産地 ▶︎  品種(ブランド)
ブラジル ▶︎  ブラジル
コロンビア ▶︎  コロンビア
タンザニア ▶︎  キリマンジャロ
メキシコ ▶︎  メキシコ
グアテマラ ▶︎  グアテマラ
イエメン ▶︎  モカ マタリ
エチオピア ▶︎  モカ シダモ、モカ ハラー
インドネシア ▶︎  ジャワ、マンデリン
ハワイ ▶︎  コナ
ジャマイカ ▶︎  ブルーマウンテン
キューバ ▶︎  クリスタルマウンテン
コスタリカ ▶︎  コスタリカ
ペルー ▶︎  ペルー


これら産地をマッピングすると赤道を中心
とし北緯25度、南緯25度の地域に珈琲豆
の産地がある事が分かる。


この地域の事をコーヒーベルト、もしくは
ビーンベルトと呼ぶ。


このエリア内で海抜千mの高地である事と
雨季と乾季があるのがコーヒーの栽培には
適している地域とされている。



そんな、世界中で多くの人に親しまれている
コーヒーだが、今ある問題に直面している。


それは、地球温暖化問題。


農作物であるコーヒーは、環境の変化の影響
を受けやすい農作物のひとつである。


地球温暖化問題は、単に温度の上昇だけでは
なく、湿度の上昇や降雨量の減少など、様々
な環境の変化を引き起こしている。こうした
気候の変動は、コーヒーの栽培そのものにも
影響を及ぼしており気温や湿度の上昇により
『さび病』というコーヒーにとってもっとも
深刻な気が発生しやすくなり、収穫量の液少
や、品質低下を招いているもの。この状況が
拡大すれば、コーヒーの生産から撤退をする
生産者も出てくるかもしれないとされる。


この『さび病』とは、コーヒー栽培上、最も
恐れられている病気のひとつで、コーヒーの
葉の裏に付着すると、菌糸を伸ばして葉肉を
侵食していくもので、光合成の機能を失った
樹木は2〜3年で枯れてしまうというもの。


最初は1〜2mm程度の黄変した斑点が生じ
これが瞬く間に、葉全体を襲うのである。


その1〜2mmの斑点だが、ここには全体へ
襲いかかる為の胞子が、約100万個も生成
されてしまう事となり、一気にそれらが放出
してコーヒーの木全体を襲うものとされる。


世界のコーヒー消費は、ずっと右肩上がりに
推移してきたのだが、この地球温暖化による
『さび病』問題により、コーヒーの木の大幅
なる減少と、それによる栽培者ばなれが加速
してしまい、これから25年先の2050年
にはアラビカ種の栽培地が現在の50%まで
減少するという深刻な事態に直面しており、
WCRI(ウェルネスコミュニティ総研)は
その事について警鐘を鳴らしている。


たった25年先に、美味しいコーヒーが十分
に供給されなくなってしまうという恐ろしい
事態に、我々は直面しているのである。


これが『珈琲の2050年問題』と呼ばれる
ものである。


地球温暖化を抑制する為に取り組む会議には
CO2排出量トップクラスの国が参加を拒否、
目先の売上や利益追求を優先する事を掲げて
未来の人類の事へと目を向ける度量を持たぬ
国のトップによるものであり、これは何とも
嘆かわしい事なのである。


日本に輸入される珈琲豆が入れられる麻袋は
産地ごとに特徴的なデザインがプリントされ
それぞれにとても美しいもので、気に入った
ものを何枚か持っている。その下に載せてる
ものが植物園で撮影した実となる。




我々の次の世代の人達がコーヒーを飲めなく
なる様な事はあってはならない。私にとって
コーヒーがない日など考えられないほど毎日
これを飲んで一日がスタートするものであり
ストレス緩和にも役立っている。



和名 珈琲 (コーヒー)
洋名 コーヒー (COFFEE)
学名 コフェア アラビカ
   (COFFEA ARABICA)
分類 リンドウ目、アカネ科、
   コーヒーノキ属
種類 常緑低木
草丈 5〜8m
開花 春〜夏
花色 白
花径 10〜15mm
原産 コーヒーベルトゾーン
言葉 一緒に休みましょう
撮影 咲くやこの花館
写真 豆(焙煎済)

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