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白杜鵑


白杜鵑草 (シロホトトギス)


ユリ目、ユリ科、ホトトギス属の多年生草本


ホトトギスの花は、あの斑紋が可愛らしいの
だが、これはそんな柄を完全に脱ぎ捨てており
純白の衣装に身を整えたスタイル。


中央部にはメシベタワーが高く聳えて分岐して
シャンデリア風に聳え立っているオシベの塔、
それらを覆う様にと開いた六片の花弁にだけは
根元に黄色いアクセントカラーの蜜腺がある。
この蜜を吸いにやってくる特定の花蜂や花虻を
呼び寄せる為の大切な役目を黄色が持っている。


山地の斜面や崖や岩場、そして森の中の日陰に
ひっそりと咲く姿が美しい。


この花の白は、マット感のある純白に近い色で
これは日本の固有種となっている。




和名 白杜鵑草 (シロホトトギス)
洋名 ホワイト トード リリィ
   (WHITE TOAD LILY)
学名 トリシリティス ヒルタ 
   (TRICYRTIS HIRTA)
分類 ユリ目、ユリ科、ホトトギス属
種類 多年生草本
草丈 30〜90cm
開花 夏〜冬
花色 白
花径 4cm
原産 日本(日本固有種)
言葉 秘めた思い
   永遠にあなたのもの
撮影 六甲山高山植物園 


この真っ白のホトトギスも美しいのだが
柄の入った標準のものもまた魅力的であり
白には白、柄には柄、それぞれの美がある。


これら可愛い花を眺め、微笑んで頂ければ
それが何より本望である。


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