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#植物図鑑 『総集編』

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IPHONE片手にフィールドで撮影した色んな植物を掲載。 植物のもつ魅力的なデザインと同時に、その生態も紹介。
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2024年2月の記事一覧

GAKKOU

GAKKOU

GAKKOU
ガッコウ
月光

ツツジ目、ツバキ科、ツバキ属

『月光』と表記し、(ガッコウ)と読む椿。

濃い紅色の花弁がその中心に抱えるその花芯が
白く細かな花弁が沢山並ぶ姿を見せる椿。

この中心部が外周の紅色と同じ紅色だったなら
それは『日光』(ジッコウ)と呼ばれるもの。

中心部の蕊部分が、細かい花弁の姿の椿を指し
唐子咲と呼ばれる椿の品種となる。

城南宮(ジョウナングウ)の椿園(50

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枝垂梅 白花 (城南宮編)

枝垂梅 白花 (城南宮編)

枝垂梅 白花(シダレウメ シロバナ)

バラ目、バラ科、アンズ属、ウメ種

京都の梅の名所のひとつに数えられている
城南宮(ジョウナングウ)、まさに今は
枝垂梅が、紅白ともに満開の状況にある。

日本人も多いが、世界からの観光客たちも
梅の花を背景に仲間同士で記念撮影を楽しみ
日本の京都で良い思い出が出来た事であろう。

梅は元々は中国を原産とする樹木で奈良時代
より前には日本に渡来していたとされ

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AMAGASHITA

AMAGASHITA

AMAGASHITA

天ヶ下 (アマガシタ)

ツツジ目、ツバキ科、ツバキ属の常緑低木

江戸時代からある花径が10〜15cmの
極大輪の一重咲椿。

濃紅地に白斑がダイナミックに入る姿には
とてもインパクトが強いツバキである。

和名 椿 (ツバキ)
洋名 ジャパニーズ カメリア
   (JAPANESE CAMELLIA)
学名 カメリア ジャポニカ
   (CAMELLIA JAPONI

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黄楊

黄楊

黄楊 (ツゲ)

ツゲ目、ツゲ科、ツゲ属の常緑低木。

日本では、古くより庭木や生垣にも使われた
樹木である。この樹木の木材は加工性に優れ
耐久性もある事から、日本の伝統工芸品でも
ある将棋の駒、木製の櫛、印判、算盤の珠、
などにも利用される。

海外の名称には、ボックスツリーと呼ばれる
もので、昔の化粧箱にはこの樹木の木材から
作られた事からきている。

和名 柘植 (ツゲ)
   黄楊 (ツゲ

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PITANGA

PITANGA

ピタンガ
(PITANGA)

フトモモ目、フトモモ科、エアゲニア属
常緑低木で一般に1〜2m程までになる

開花すると白い花弁から、沢山の雄蕊が
花開く様に大きく広がって可愛いもの。

ピタンガとは、ブラジル先住民族の言葉で
『真っ赤』を意味する言葉からきている。
これは花が終わって付くカボチャ型の実の
色に由来する。実際の実は熟すと真っ赤に
なるの事から、鑑賞しても楽しい。

このピタンガの

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DIRTY DIAPER

DIRTY DIAPER

ダーティ ダイパー
(DIRTY DIAPER)

ユリ目、ユリ科、バイカ属、クロユリ種の
高山に生える多年生植物である。

タイトルの馴染みない『ダーティダイパー』
の名称は、翻訳すると『汚れオムツ』である。

我々が普段、公園や花壇などで鑑賞を楽しむ
植物は鮮やかな美しい色をしているものだが
花が鮮やかで香りが良いの理由は生殖の為。

そこに集まるチョウ、ハチ、アブなどの虫に
蜜を提供する代わ

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木香薔薇

木香薔薇

木香薔薇 (モッコウバラ)

バラ科、バラ亜科、バラ属、モッコウバラ種
の蔓性常緑低木、薔薇に分類されるものの
これには棘がないので扱いやすい。

夏の初め、黄色や白色の花を咲かせる。
一重咲もあれば、八重咲もある。

この時は花こそ咲いていなかったが、風が
止んで、木香薔薇のこの葉姿が心に沁みる
程に美しかったので撮影した。

いつか、これの花が咲くのを見たいと思う。

MOKKOUBARA (

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PACHIRA AQUATICA

PACHIRA AQUATICA

パキラ アクアティカ
(PACHIRA AQUATICA)

アオイ目、アオイ科、パンヤ亜科、パキラ属

日本では観葉植物で定番のひとつで、葉姿が
美しい事と、丈夫ですくすく育つ事から人気
が高い。

洋名に、マネーツリーとあるが、この植物で
商売を始めたら成功した事例による。

花は温室などをもち、陽光を浴びせ続け高木
まで育てられると花が咲く可能性がある。
ちなみにこの花は基本的には深夜に咲く

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狐豆

狐豆

狐豆 (キツネマメ)

マメ目、マメ科、タンキリマメ属

以前に丹波篠山で見つけたこの豆は
服用すると、痰がよく切れる民間医療薬の
痰切草(タンキリマメ)として紹介した。

狐(キツネ)が、この種を食べる事から
狐豆(キツネマメ)とも呼ばれると云う。

春の訪れをもっても、この黒く小さな豆は
鞘にくっついたままで、可愛らしい。

和名 痰切豆 (タンキリマメ)
   狐豆 (キツネマメ)
   外

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老鴉柿

老鴉柿

老鴉柿 (ロウヤガキ)

カキノキ目、カキノキ科、カキノキ属、
つまりは柿である。

中国を原産とする小型の実がつく柿で
日本へは京都の植物園園長が日本へと
持ち帰ったもの。

その実は小さく、うずらの卵大のものだが
残念ながら可食に適さないものである。
そんな食べられもしない柿ではあるのだが
生花、盆栽、庭木にも人気がある小低木。

柿の蔕(ヘタ)の部分がとても大きい事から
正月遊びの羽子板でカ

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枝垂梅 赤花 (池田城跡公園編)

枝垂梅 赤花 (池田城跡公園編)

枝垂梅 赤花(シダレウメ アカバナ)

バラ目、バラ科、アンズ属、ウメ種

池田市を仲間たちと散策しながらの道中、
『あそこに城が見えてんじゃん!』となって
行ったのが、池田城跡公園という場所。

少し前の記事に書いた十月桜も、山茱萸も
ここに植っていたものだが、手入れが良くて
どの樹木に対しても愛情ある対応をされてて
素晴らしい。

『桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿』

昔からの言葉である。これは桜と

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山茱萸

山茱萸

山茱萸(サンシュユ)

ミズキ科、ミズキ属の多年生植物

もう蕾がほころび始め、まもなく開花した姿
が来週にでも見ることが出来そうである。

日本では新たな紙幣発行開始が今年7月3日、
一万円札は『近代日本経済の父』渋沢栄一、
五千円札は『日本初米国女留学生』津田梅子、
千円札は『破傷風の治療法開発』北里柴三郎、
が新たなお札の顔となる。

その紙幣の原材料となるのは、日本ではこの
山茱萸(サンシ

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十月桜

十月桜

十月桜 (ジュウガツザクラ)

バラ目、バラ科、ザクラ属の落葉樹

江戸彼岸(エドヒガン)、豆桜(マメザクラ)
の交配種の桜となる。秋と冬の二度咲きの
桜となる。

まずは十月に開花するのが全体の三分の一、
春になって二月〜三月にかけて、残りの花
三分のニを咲かせる。

花径は15〜20mm、咲方は八重咲で、
花色は白、もしくは薄桃色となる。

本桜は、池田城の跡地にて撮影したもの。

JYUGA

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CRIMBING ONION

CRIMBING ONION

クライミング オニオン
(CRIMBING ONION)

キジカクシ科、ボウイエア属の球根植物
ビザールプランツのひとつとなる。

英国の植物学者であったジェームス ボウイ
(JAMES BOWIE)、1789–1869。

彼は植物学者としての探究心は珍奇種植物
(ビザールプランツ)へと目を向けられ、
世界中の変わり種植物の収集家としてその
名を馳せたものである。18世紀といえば
以前にも紹介

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