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# 植物図鑑 『実種編』

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この実、何の実、気になる実 実、種、の調査リポートです。
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#柿

カキ

カキ

柿 (カキ)

ツツジ目、カキノキ科、カキノキ属の落葉高木

つい先日の記事にて、カキの花の写真を掲載。
意外とコレの花を見た事のない人は多い。

花が終わり、いよいよその実が大きさを増して
くる時の姿を撮影したもの。実はまだまだだが
大きくついた萼片が見えて可愛らしい。これが
そのままカキの実につく独特な形の蔕(ヘタ)
となるもの。

和名 柿ノ木 (カキノキ)
   柿 (カキ)
洋名 カキ

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柿

柿 (カキ)

ツツジ目、カキノキ科、カキノキ属

晩春から真夏にかけて黄色い花をつけるのが
柿ノ木(カキノキ)となる。

桃栗三年柿八年の言葉通り、この柿ノ木は実を
付けるまで、時間のかかる樹木となる。

学名の『ティオスフロス』は、ギリシャ語では
『神の食べ物』を示し、洋名『パーシモン』は
アメリカ先住民族であるインディアンの言葉で
『干し果実』を意味する。

柿といえば正岡子規(マサオカシキ

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老鴉柿

老鴉柿

老鴉柿 (ロウヤガキ)

カキノキ目、カキノキ科、カキノキ属、
つまりは柿である。

中国を原産とする小型の実がつく柿で
日本へは京都の植物園園長が日本へと
持ち帰ったもの。

その実は小さく、うずらの卵大のものだが
残念ながら可食に適さないものである。
そんな食べられもしない柿ではあるのだが
生花、盆栽、庭木にも人気がある小低木。

柿の蔕(ヘタ)の部分がとても大きい事から
正月遊びの羽子板でカ

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衝羽根柿

衝羽根柿

衝羽根柿 (ツクバネガキ)

観賞用の矮小種となる柿で、一般名称として
老爺柿(ロウヤガキ)、姫柿(ヒメガキ)の
名称で呼ばれている。

第二次世界大戦の際に、京都府立植物園の
当時の園長が大陸より持ち帰ったのがこれ。

これの呼び名の、衝羽根柿 (ツクバネガキ)
正月の子供達の遊びである、あの羽子板にて
カンッカンッと小気味良い音を立て打ち合う
シャトルの事を、衝羽根(ツクバネ)と呼び
この小型

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常盤柿

常盤柿

常盤柿 (トキワガキ)

カキノキ目、カキノキ科、カキノキ属。
多年生の低木である。

小型の実をつける老爺柿(ロウヤガキ)とも
似ていて、食用にならぬ柿の実を沢山付ける
姿はとても美しいものである。

ロウヤガキとの違いは、こちらの柿は冬にも
葉を落とさない常緑樹となり、そこからこの
常盤柿(トキワガキ)の名となった。

美しい姿から盆栽にもなる柿である。

和名 常盤柿 (トキワガキ)
   

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