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# 植物図鑑 『実種編』

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この実、何の実、気になる実 実、種、の調査リポートです。
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2023年12月の記事一覧

VIBURNUM ODORATISSIMUM

VIBURNUM ODORATISSIMUM

ビブルナム オドラチッシマム
(VIBURNUM ODORATISSIMUM)

マツムシソウ目、ガマズミ科、ガマズミ属の
多年生植物。

秋になると楕円形のその実は赤く色付くもので
一見、美味しそうに見えるが食用には適さない。

この植物は防火林として大切な蔵などの周りに
植えられてきたもの。

和名 珊瑚樹 (サンゴジュ)
   木珊瑚 (キサンゴ)
   薮珊瑚 (ヤブサンゴ)
洋名 スィー

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BOTANICAL REPORT MIYAKOJIMA 50

BOTANICAL REPORT MIYAKOJIMA 50

2023年11月に訪れた沖縄県宮古島

ボタニカルリポートを50種までコンプ達成。

これを記念して、TIKTOKに動画もUP。

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南天実

南天実

南天実 (ナンテンジツ)

キンポウゲ目、メギ科、ナンテン属

南天の実の漢方名がこの南天実である。
咳を抑える効果があるものとして
薬用として中国から日本へと入ってきた。

中国での名は、赤い実を灯火に例え南天燭、
葉や幹の姿が竹に似ていることから南天竹、
さらに縁起を担いでの名称としての南天竺、
などで呼ばれているもの。

日本も負けじと『難を転じて』の縁起樹とし
あちこちに植っている。

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BIGNEY

BIGNEY

ビグネイ (BIGNEY)

コミカンソウ科、ヤマヒハツ属の常緑高木

この植物には南洋五味子(ナンヨウゴミシ)
の和名が付いており、南洋生まれは分かるが
この色とりどりの実であるが、これには何と
甘、辛、苦、酸、塩、の五つの味覚の要素の
全てが味わえるものとして、五味子(ゴミシ)
の名が付いているのだという。ちょっと私の
味覚の想像の域を超えている。

この実は熟すと真っ黒になって収穫されると

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COBBLER'S PEG

COBBLER'S PEG

コブラーズ ペグ
(COBBLER'S PEG)

キク科、センダングサ属の一年生植物
小栴檀草(コセンダングサ)である。

ついこの間、こちらの植物は紹介したばかり。
なのに何故ゆえ、またまた登場したのか…。

関西で咲くこの植物の花と、宮古島のこれは
花のカタチが違う。

関西に咲くものは写真の様に白花弁がないが
沖縄宮古島で咲くこの花には白い花弁が付く。

これが小栴檀草(コセンダングサ)だ

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SONAREMUGURA

SONAREMUGURA

ソナレムグラ
(SONAREMUGURA)

磯馴葎 (ソナレムグラ)とつくその和名は
『海沿いの岩場に生える草むら』の意味。

撮影した被写体も草丈が低いもので白い花が
目に留まらなければ見逃していた。名称通り
岩の割れ目などから生え、匍匐性の特徴から
15cmの範囲にだけ見られた。

日本国内では千葉県以南の海岸部の岩場等に
自生する多肉植物で、沖縄諸島までの範囲に
分布するものだが、残念なが

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小栴檀草

小栴檀草

小栴檀草 (コセンダングサ)

キク目、キク科、センダングサ属の一年生
草本となる。

この植物の種は、いわゆる『ひっつき虫』と
呼ばれるものの仲間であり、草むらを歩くと
これの種が沢山、服につく。

花が終わり、種がつく頃にはタンポポの綿毛
と同じ様に球状に種が沢山つくものである。
あのフワフワの綿毛の様なものと違っていて
密度は少なく、硬質な針状の種が全方位へと
広がる。この種の先端部は三つに

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MANGO

MANGO

マンゴー (MANGO)

ムクロジ目、ウルシ科、マンゴー属

インドを原産とする常緑高木であり、その
樹高は40mを超える高さまで成長する。

甘く魅力的な果実からから、仏教世界では
『聖なる樹』と呼ばれているもので、インド
に於いて栽培が始まったのは、四千年前から
とされている。

世界中で品種改良が進められ、今では400
種類ほどのマンゴーが世界市場に出回る。

マンゴーの花はとても特徴的な

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POMGRANATE

POMGRANATE

ポムグラネイト (POMGRANATE)

フトモモ目、ミソハギ科、ザクロ属

スーパーフードとして欧州で人気の高い果実
柘榴(ザクロ)

樹木にポツンと成ってる実が可愛い。
日本では意外と放置されたままの実が多い。

和名 柘榴 (ザクロ)
洋名 ポムグラネイト (POMGRANATE)
学名 プニカ グラナトゥム
   (PUNICA GRANATUM)
分類 フトモモ目、ミソハギ科、ザクロ

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KIWI

KIWI

キウイ (KIWI)

ツツジ目、マタタビ科、マタタビ属

美味しい果実として、市場に出回っている
キウイフルーツ。ニュージーランドが産地と
して有名であるが、これの原産国は中国。

これに付く学名は、アクチニヂア チネンシス
(ACTINIDIA CHINENSIS)の『チネンシス』
とは『中国を原産とする』の意味となる。

ただ、原産のこれは食べるのに適しておらず
ニュージーランドは、中国より

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阿列布

阿列布

阿列布 (オリーブ)

シソ目、モクセイ科、オリーブ属の常緑中木

これを撮影したのは一ヶ月以上も前のもの。
今ではこの褐色も色濃くなり、黒に近い色に
なっている事だろう。

オリーブは、オードブルの中に入っていて
子供の頃に食べながら、大人になった気分に
浸れたものである。

植物の成果物を見ると心が和んでしまう。

和名 阿列布 (オリーブ)
洋名 オリーブ (OLIVE)
学名 オレア ユー

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MUSA ACUMINATA COLLA

MUSA ACUMINATA COLLA

ムサ アクミナタコラ
(MUSA ACUMINATA COLLA)

ショウガ目、バショウ科、バナナ属の植物
バナナである。

沖縄に旅行に来ると、当たり前の様にこんな
風にバナナが自然の中に植っていて南国だと
実感させられる。

以前に売られている、まだ青いバナナを購入
皆で食べたのだが余りにも渋く口の中には
アクが残って大変な目にあった。

バナナは信号と違い青色でなく黄色になって
から食べよ

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CHECKERBERRY

CHECKERBERRY

チェッカーベリー (CHECKERBERRY)

ツツジ目、ツツジ科、シラタマノキ属

コンビニで弁当を買って路地裏をテクテク
歩くと、小さな鉢植に背の低い葉が茂って
赤い実が沢山なっている。

これは草本ではなくて木本、樹木に分類を
されているものだが、高さ10〜15cm
とコンパクトなもので、夏咲かせた白花が
冬には美しく赤い実を結ぶ。

葉の深い緑と、実の鮮やかな真っ赤な実の
その姿はクリス

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PUMNAGA

PUMNAGA

プンナーガ (PUMNAGA)

キントラノオ目、テリハボク科、の常緑高木

樹高は10〜20m程迄になり、日本の南国
では、防潮防風を目的として海岸沿いに植樹
されているとあるが、実際は然程ではない。

和名は照葉木(テリハボク)と呼ばれており
学名『カロフィラム』も同じく『美しい葉』
という意味のギリシャ語からなる。

写真にある丸い実に、ひとつの種が入ってて
ここから抽出できる油分『タマヌオ

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