南天実

南天実 （ナンテンジツ）

キンポウゲ目、メギ科、ナンテン属

南天の実の漢方名がこの南天実である。
咳を抑える効果があるものとして
薬用として中国から日本へと入ってきた。

中国での名は、赤い実を灯火に例え南天燭、
葉や幹の姿が竹に似ていることから南天竹、
さらに縁起を担いでの名称としての南天竺、
などで呼ばれているもの。

日本も負けじと『難を転じて』の縁起樹とし
あちこちに植っている。

赤い実がまあ可愛らしい。が、意外と春先に
なってもこの赤い実は何個か残る。

この赤い実は、冬場の餌の少ない小鳥にとり
貴重な食料になるものだが、格別に美味しい
ものではないらしく、まあ残る。

私も子供の頃には茶箪笥をこっそり開けては
妹達が見つける前に美味い煎餅やゴーフルや
クッキー、ビスケット、和菓子を見つけるや
バリバリムシャムシャ一人でと齧っておった。
赤福もちなどを見つけようものならば、その
一箱を一人で全部、平らげたりもした。全く
最低の兄である。今の様に美味を分かち合う
事の幸せを知らない小学生の頃の愚行である。
ただし、もひとつな味のもの等はパリポリと
齧っては茶箪笥に全部は食べずに残した。

と、南天の実が鳥たちに食べられずに残って
いるのを見る度に、茶箪笥に残したお菓子を
思い出すのである。

和名　南天 （ナンテン）
洋名　ナンディナ （NANDINA）
学名　ナンディナ ドメスティカ
　　　（NANDINA DOMESTICA）
漢方　南天実 （ナンテンジツ）
分類　キンポウゲ目、メギ科、ナンテン属
種類　多年生植物
草丈　１〜３ｍ
開花　夏
原産　中国
言葉　吉兆、幸運
撮影　家の近所

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