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HCDについて

HCD(Human Centered Design)について、みなさんご存知でしょうか?

HCDとは、人間中心設計(Human Centered Design)の略で、人間を中心に据えた開発プロセスの概念です。利用者の目線に立って、モノづくり・コトづくりをしていくために必要なプロセスですので、知らない方はぜひ調べてみていただければと思います。

▼特定非営利活動法人 人間中心設計推進機構
HCD-net

▼おすすめの本
人間中心設計入門 (HCDライブラリー)


HCDとの出会い

私は高校卒業後、接客業の仕事をしていましたが、20代半ばで、webデザインに興味を持ち、独学で勉強して、サイト制作や運営に携わっていました。その後、BtoB向けのインハウスデザイナーとして、勤務していた会社で、HCDを知り、実践しながら学んでいくことができました。

最初は、「おお、なんかすごいな...」という程度でしたが、その考えを学んでいくうちに、人のためにデザイン(仕事)をしていいんだと思えるようになりました。

というのも、サイト制作や運営に携わっていた時は、いかに儲けるかが重要で、ユーザーのためこうしたら...、と提案しても却下されることが多く、この業界に疑問を感じていました。

人間中心にデザインしても良いと言われ、自分の考えは間違っていなかったんだなと、本当に嬉しく思いました。HCDとの出会いは、このデザイン業界でやっていきたいと思う、重大なターニングポイントだったと思います。


"人"を中心に考えていくことが大事

持論になりますが、HCDのプロセスを実践していくことは、大事なことですが、何より大事なのは、"人"を中心にして考えていく力を身につけることだと思っています。

HCDプロセスまわせば人間中心に作っていることになるよね、と言われると、なかなか伝わらないなぁ…(泣)と思うこともしばしばです。

HCDプロセスは、主に製品開発の場面で活用されることが多いと思いますが、"人"を中心にして考えていく力は、どの場面でも役立つ、価値のある力です

資料作成も人間中心で作成しましょう!

例えば、上司から資料作成を頼まれたとします。言われた通りに作成したにも関わらず、OKがもらえないとかあまり喜ばれなかったとしたら、"人"を中心に考えて作成してみることが必要かもしれません。

まず、上司の思惑や資料の意味するところを明確にしましょう。

①上司は、その資料を誰に見せて、どうしたいのか?
②上司が見せたい相手は、この資料を見たときにどう思うだろうか?

上司がどのように資料を説明したいのかをヒアリングさせていただくと良いでしょう。その場は、どういった会議体で、誰がどのようにその資料を見るのかを想像してみますと、その資料に必要な情報や内容が見えてくると思います。

また、小さな文字でたくさんの文章を載せるとか、色味がたくさんありますと読みづらいので、資料の見た目にも配慮が必要です。ぜひ、その資料を目にする人たちを想像してみてください。


Let's try!

"人"を中心にして考えていくことは、誰でもすぐに試すことができます。

相手のことを、誰かのことを一生懸命考えていくことで、「これって、もしかしたらこうしてみたらいいのでは?」という気づきが生まれ、より良いモノづくりやコトづくりに繋げていくことが可能です。

ぜひお試しください!

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