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~若者の省略語、どう考える?~

10代の子供たちはSNSなどのやり取りで。独特の省略語をよく使います。
省略語を聞いたり、使ったりしていると、モヤっとする方も多いのではないでしょうか?
保護者の方が気になる場合、一般的的な表現に直させた方がよいと思われますか?
「り(了解)」「しんどw(しんどい)」「きまZ(気まずい)」・・・
これらは10代の若者の間で流行っている省略語です。
本来の意味と異なる用法もあります。例えば「しんどw」は
骨が折れる、つらいといった意味ではなく、おもしろすぎる、
しんどくなるほど素晴らしいといったポジティブな意味で使
われているといいます。
省略語が産まれる背景には、いくつか考えられるのですが、
若者の場合は仲間内で通じる言葉を使って会話を楽しみたい
という意図が大きいようです。
保護者の方の中には、「正しい日本語と言えるのか」と疑問に
思われる方もおられるでしょうが、言語学の専門家はによると、
正しくないとは言えないそうです。言葉は変化するものだからだそうです。

では、この若者ことばとどのように付き合っていくとよいのでしょうか?
省略語を悪いと決めつけるのではなく、子供が適切に使えるようになるために関わっていく必要があるようです。
例えば家族や親戚内では省略語を使ってフランクに話していても、電話がかかってきたり、来客があったりしたら、自然と敬語で丁寧に話すと思います。子供はそれを見て内輪の話し方と改まった話し方の使い分けを覚えます。子供が使っている省略語が気になったら、目くじらを立てるのではなく「それはどういう意味?」と聞いてみるのも良いと思います。
教室では、入試等で作文指導をするときは、話し言葉と書き言葉の使い方の違いとして指導します。
LINEなどのSNSで子どもたちが使う言葉は話言葉だと教えます。実際子ども達はLINEでのやり取りのことを「しゃべる」と表現します。
ずい分前ですが、大学で日本語を専攻していた長女から、「言葉は変化するので、大部分の人が使うようになったら間違った日本語とは言えなくなることがある」と聞いたこともあります。
私が若い時は「最近の若い人は・・・」なんてことをよく言われましたが、世の中はどんどん変化しています。大人が若者の変化についていくことも必要な時代になってきているのかもしれません。違う世代間でお互いを理解しつつ、世の中に対応していく方法を子供たちに教えていきたいと思います。

スタッド緑ヶ丘中町教室、サンタウン教室は勉強を通して子育てを保護者の方と一緒に考える学習教室です。ご質問、ご意見等をお待ちしています!

(参考文献:朝日新聞EduA 2023.5.1子どもの省略語、どうする)

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