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ワイ町内会長、怒りの演説

「それ」は来た方が、幸せなのかもしれない。|くろうさぎ (note.com)

くろうさぎ、役員会で吠える――。
町内会長に選ばれて(押し付けられて)半年。

自分の住んでいるところは公営住宅地なので、行政との取次が多いです。
とはいえ、それらは電話連絡などで事足りるケースが多いためそれほど負担ではない(電話代がかかるなどはある)。

先日の役員会で、珍しく私が声のトーンを強める場面がありました。
別の役員の方から、「誰もやろうとしていない役員をやってる人に何かお礼と言う形で金銭を支払うのはどうか」という提案があり、自分も同じことを考えていたためそれを議会に提案したのです。

しかし、おおかたの役員たちは沈黙を貫く。

口を開く人間のいう言葉は、「他の住民の納得が得られなかったら文句を言われる」とのことでした。

そこで私が怒りの熱弁をふるったのです。

ここに集まっている人間は住民の代表です。誰かが不正をしたならともかく、住民の代表が話し合って決定した事について、他の人間が文句を言って結果が覆るなどという事があれば、自治会の存在している意味はありません

役員会は沈黙に包まれました。

私は常々、「こういう組織はモラルで成り立っている」と言って来ていました。最近はモラルの低下はともかく、指摘する人間も減ってきている。文句を言う人間はいるけど。
そうなってくると、無償でやっているならなおさら「筋を通すこと」「モラルを守る事」などを徹底していかないと、なんでもありになるんじゃないか?というのが私の主張でした。

もともと任意の組織であり拘束力が弱い組織だし、お金は余るほどある。
それを役員に分配することの何が気に食わない?という感じでした。
「良心の呵責を感じる人もいる」という意見が出た際には、「全員に受け取れと言っているわけではない。受け取りたくない人は受け取らなければいい」と返答。役員たちは再び沈黙。

『このまま膨れ上がっていく自治会の財布を最終的に誰が握るんですか?』

役員会が終了した後、私は最後まで残って部屋の後始末をすることにしました。
数名の住民が近寄ってきて、「来年も会長をやってほしい」「頼りにしているのにいなくなられたら困る」と言ってくれました。

全員が話のわからない相手ではない。
でも私は言いました。

「私で変えられないものは、他の誰がやっても変えることはできない」

・・・

しかし、理解を示してくれる住民はその言葉に納得がいっているようでした。
もうどうにもならんって。

その後、私は引っ越しする可能性がある事を一部の住民に伝え、どのように今後ふるまうべきかを伝えました。どう立ち回り、どう動けばよいか・・・。

「このようにして、自分の身を守ってください。身銭を切るどころか身まで切る価値はこの組織にはない」

事なかれ主義。
いずれ、「まいたものを刈り取る」ことになるのにね。

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