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虚弱体質の生存戦略

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弱者には弱者の戦略がある。ということで、身体の弱い私の独特の世渡り術と、過去に出会った世渡りの巧者たちを取り上げ、この忙しい時代にどう「力を抜いていくか」を一緒に考えたい、という…
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#ビジネス

「それっぽい」が活きる事もある

”従順である事”が会社でも学校でも一定の評価を得られるのは事実だろう。 もちろん、日本の学校である。他国の学校はよくわからないので、言及しないことにする。 「テストで点を取る」「授業中に真面目な態度にしている」といった目に見えたもので評価されるのはこのシリーズの冒頭でも述べた通りだ。 「真面目な子だった、そんなことをするようには見えなかった」 と、何かの事件を起こした犯人を周囲の人が評すニュース番組のシーンを一度はご覧になったことがあるのではないだろうか?人の評価というの

隙間を見つけて

これまた突然だが、私はハリウッドザコシショウというお笑い芸人が大好きである。 その名の通り「ザコ」の「シショウ」らしく、彼のまとめあげている(?)「ハリウッド軍団」には、多くの売れない芸人がいる。事務所も、大手の松竹や吉本ではなく、ソニーであり、明らかに「王道」の芸能人ではない。芸風も、「わかる人にしかわからない」ネタが多い。なので、滑ることも多い。好き嫌いがはっきりするので、少しエゴサーチすれば「嫌い」という人も多いのがわかる。 ただ、彼の凄まじいところの一つは、ここ10年

全ては居残り回避のために

今、これを書いている2020年3月は、コロナウイルスの報道で持ち切りだ。 学校が休みになったりと日常に巨大なイレギュラーが発生している。 「学校なんて行かなくていい」と声高に叫ぶ人達もおられる。これも、私は別に否定するつもりはない。最初の頃はそんな馬鹿な事を、と思っていた時期もあったが、自分が大概変人なのだから、人様の意見を否定してどうする、と反省した。 学校については色々語りたいことはあるのだが、全てを語ると脱線するので部分的に語ろう。 私は小学生の頃から居残りが大嫌いだ

くろうさぎ

名前をくろうさぎというその男は、見た目からして薄命な人物、という印象を誰もが受けるような人物だった。 目が悪く度のきつい眼鏡をかけており、華奢な体格に似合う女性がごとき細い指の先には、乾燥肌の影響かささくれができている。普段は穏やかに読書をし、気が向けば土をいじり、近所を歩き、野草を観察する。そんな人物であった。しかし、その見た目が故に、内実勇猛果敢な面があるくろうさぎは頭脳派とみられるのが常だった。 もっとも、中身が勇猛といえども、体力が追いつかないのに勇猛果敢な挑戦を

私、雑草の生き方好きなんですよ。

私はただのアルバイトである。それ以上でもそれ以下でもない。理由は単純、フルで働く体力がないからだ。だったら、体力をつければいい、と誰もが思うだろうが、そんな簡単な話ではない。ジムに行ったり食事を工夫したりしたが、体重は増えもしないし減りもしない。身長が178センチあるのに対し体重は50キロに満たないほどである。これでは持久力がないのも当然だ。 さらに言えば、能力もそんなにない。プログラムができるわけでも、ずば抜けて教養があるわけでも、何か別の言語を習得しているわけでもない。