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読書感想文 10倍速く書ける 超スピード文章術

人生で一度も締め切りを遅らせたことがない著者がメソッドを紹介。


わたし自身は文章術の本は何冊も購入してきた。
だが、一向に上達しない。
しかし、この本の内容が一番腑に落ちる。
要約をしてみた。


書くためには準備が非常に大切である

準備とは素材集めのことで、日頃からなにかネタになることがないか探しておくこと。

例えば、授業参観の感想を書くことが決まっている場合、学校に到着した瞬間から校舎の環境や生徒の雰囲気、子供の体調など事前にチェック、目に入ったことを書き留めておくこと。

多くの文章は素材だけで9割構成されている


素材とは数字、独自の事実、エピソードのこと。
これらに基づいて文章の流れを考えて作っているだけであり、自らの考えを書くところは殆どない。
まとめの解説を入れたり、素材を強調しているだけで文章は出来上がる。


目的と読者によって書く目的は全く変わってくる

この2つが曖昧であると誰にも伝わらない文章になってしまう。

例えば、運動について書いてくださいという課題があったとしよう。
ある人は特定のスポーツランニングやサッカーについて、もしくは運動がもたらす身体能力の向上について、チームスポーツがもたらす周囲との協調が増すことについて書くかもしれない。
運動についてどんなテーマに絞るか読者と目的を意識することでメッセージの強い文章となる。

目的は、運動することを推奨することで10代の女の子に向けての場合は、運動をするとみんなと仲良くなれる。こんなに楽しいことがあるよ。
30代男性に対しては、体力の衰えを自然とカバーできます。脳機能の向上にも寄与することがわかりつつある。
60代男性に対しては、認知症の改善効果がある、孫と一緒に楽しめる、など。


集めた素材はすべて書き出して、グルーピングを行う


似たようなカテゴリについてまとめていって、どのような構成にするかを考え出していく。
そうしていくなかで足りない素材があれば、その場で追加、調べていく。
アイデア・素材を追加したい場合は素材である葉とグルーピングした枝から更に葉に戻ったりして具体と抽象を行き来すると新たなテーマが浮かんだりする。
どのような順番にするかは目の前の人にしゃべるように書くことをイメージすると自ずと決まっていく。
相手と対話をしていく。第三者を意識ツッコミを意識すること。


すべてが揃ったら一気に書き出す


誤字脱字などは気にしない。
最初は書ききることを目標とする。
書き終わったら一呼吸おいて、校正に入っていく。
そうすることによって客観的な目線を持つことができ、自分が書いた文章を冷静に見ることができる。

文章の基本的な流れは
「結論-理由-具体例-まとめ」や
「読者が陥りがちなイメージ-実はそうではない-その根拠-まとめ」などのパターンがある。

注意しておきたいこと


形容詞はなるべく使わない。
例えば、「すごく寒い」という表現は「温度計はマイナス5度を示していた。」や「手袋をしても手がかじかむくらいだ。」など素材に意識を向けるようにする。
そもそも、書くのが嫌になる理由の一つに「表現しよう」としてしまうことに思いが傾きすぎてしまう人が多いからではないかと。

感想

私の文章が上達しない理由。
それは、まとめた材料をいったん書き出したり、まとめたり、具体と抽象を行ったり来たりの推敲を行っていないことが原因。
文章を書くためには、準備と思考が必要なのだ。
当たり前だが考えることは大切。
常に行き当たりばったりで上手に書こうとするから進歩がないのだと反省させられる。

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