クリエイティブディレクターが自分の職種について考えてみた
皆さんこんにちは!
Efiic編集部通称ワタクシです!
定義が曖昧な言葉って、結構たくさんありますよね。例えば、〜時「頃」(え?きっかり〜時ではなくて?)や〜「ざっくり」(どの程度?)など、普段私たちが使う言葉でも定義が曖昧な言葉は枚挙に暇がありません。
そんな「定義が曖昧な言葉」の中でも最高峰に位置するとワタクシが思う「クリエイティブディレクター」という言葉について、考えていきたいと思います。
ディレクター とは?
「クリエイティブディレクター」という言葉について考える前に、「ディレクター」という言葉について考えてみます。
辞書を引きますと…
ディレクター【director】
1.映画・演劇の監督・演出家。
2.ラジオ・テレビの番組担当者・演出者。
3.楽団の指揮者。楽長。
出典:小学館「デジタル大辞典」(https://www.weblio.jp/content/%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%AC%E3%82%AF%E3%82%BF%E3%83%BC#:~:text=%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%AC%E3%82%AF%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%80%90director%E3%80%91,%E6%A5%BD%E9%95%B7%E3%80%82、最終閲覧日:2021年06月11日閲覧)
という定義にあたります。
就職活動や転職活動などで「ディレクター」というキーワードで検索すると、いろいろな〜〜ディレクターという求人が見つかります。「校正ディレクター」「動画ディレクター」「音楽制作ディレクター」「webディレクター」「アプリ開発ディレクター」etc…ディレクターという職種はその名のとおり「方向づける」「導く」役割です。例えば、1本の動画を制作するときには「デザインする」「動画を撮る」「動画を編集する」などといった様々な工程が発生します。それらを担当する人々をまとめ上げて、1つの方向を示す役割のことをディレクターと呼称します。ディレクター=周囲を巻き込んで1つのプロジェクトを完遂する役割 と表すことが出来ますね。
クリエイティブディレクター とは?
では、「クリエイティブディレクター」とはどのような役割なのでしょうか?
マイナビエージェントのホームページによると、
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広告業界のクリエイティブディレクターの役割は、一言でいえば「広告制作現場の責任者」です。
全体を統括するプロデューサーに対し、グラフィックやWeb、映像などの部門別に配置され、特定の分野の責任者として、それぞれの現場を取り仕切ります。
依頼されたプロジェクトに対し、プランナーやデザイナー、エンジニアなどのクリエイティブチームを統括し、期日どおりに全ての工程を滞りなく進行させます。また、制作物の質を担保するのも、クリエイティブディレクターの役割となります。
とあります。
つまり、ディレクターの中でもクリエイティブ部門(動画やWeb制作など)におけるディレクターのことをクリエイティブディレクターと呼称します。
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出典:マイナビAGENT「クリエイティブ職の職種図鑑」(https://mynavi-agent.jp/creative/jobindex/21.html 最終閲覧日:2021年06月11日閲覧)
一般的な定義が概ね分かったところで、ワタクシが思うクリエイティブディレクターに必要なことについて考えたいと思います。ワタクシが思うに、
1.人に仕事を頼むことができること
2.広く知識を有していること
3.クライアントとの折衝ができること(営業)
4.スケジュール管理ができること
の4つが大切だと感じています。
では、それぞれについてどういうことなのか、お話していきたいと思います。
1.人に仕事を頼むことができること
ワタクシは動画クリエイターとして仕事をしつつも、まだ足らない知識や経験がたくさんあります。では、そういうときにどうするか?「自分で勉強する」か、「できる人に依頼する」か、の2つの方法があります。ある程度経験があって(ワタクシで言うと写真の撮影がそれにあたります)、「この方法とこの方法を組み合わせられればできそうだな」と見当がつけられることは自分で勉強したりインターネットで調べたりするなどしてある程度は解決できます。ただ、それに対し、自分であまりやってきていないこと(ワタクシで言うとデザインなどがそれにあたります)は自分で調べようと思っても一朝一夕でできるようなことではありません。そういった場合は、出来る人にお願いしてしまう、というのも1つの方法だったりします(つい最近そういったことで深く反省する機会があったので余計にそう思います)。結果的に、早く終わったり、予算内で対応できたり、といったことも叶えられたりと、自分1人で解決できなさそうだなと感じたらすぐに人に相談する、人に依頼することができる、という点はクリエイティブディレクターとして非常に大切な要素の1つだと思います。
2.広く知識を有していること
一緒にプロジェクトを行うデザイナーやエディターの方々に「ここをこうして欲しい」「こういう風に作って欲しい」と依頼をするときに、抽象的な指示だけでは認識に齟齬が生まれたり、お互いに仕事がしづらくなってしまったりする可能性があります。
例えば「もっと柔らかい雰囲気にして欲しい」と思っても、それを具体的な依頼(例えば、テロップのフォントをゴシックから手書き風のフォントにするのか、テロップの色をどうするのかなど)に落とし込んで依頼できることは非常に大切な要素の1つです。
また、「動画の音声がクリアにならない」などといった問題にエディターが当たったときに「こうすれば解決できるのでは?」「このエフェクトを使えばある程度綺麗になるのでは?」などといくつかの改善策を一緒になって見つけられることも、非常に大切だと感じます。仕事を依頼したらしっ放し、というわけではなく、一緒になって考えられる・並走できる、という点も大事ですね。
3.クライアントとの折衝ができること(営業)
4.スケジュール管理ができること
3と4は要素としてはかなり近しいもののため、まとめてお話したいと思います。
まず3に関しては、その名のとおり、クライアントと折衝ができること、つまり「無理なくできそうだな」ということに関しては依頼を受け、「これはさすがに無理難題だろう」ということに関しては臆すること無くNOを返すことができることは大切な要素の1つです(もちろん、見積もりの提案などクライアントとの様々なコミュニケーションも含みます)。
4に関しては、3とも関連しますが、依頼されたことに対して「どの程度の時間が掛かりそうか」を計算してチームのメンバーと調整すること・クライアントと調整することがあたります。「明日中にやって欲しい」とクライアントから要望がきても、メンバーと相談した結果「これはさすがに出来ないだろう」となったら、クライアントと調整しなくてはなりません。また、現在進行中のプロジェクトの進捗管理やスケジュール管理を行うこと、つまり「この日が公開日だからこの日に初校を上げてこの日に修正をして…」などとスケジュールを組み立ててタスク管理を行うことも非常に大切です。このとき、実際に作業を行ってくれる人に無理の無いスケジュール作成を行うこと(例えば、通常の業務時間で終わりそうな内容か、深夜まで作業を行う必要が無いかetc…)を意識してワタクシはクライアントと折衝しています。
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次回は「メンバーが少ない組織で大切にしていること」というテーマでお送りします!
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