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なんとなく調子が良いから移住を考えみた。③上川のまちとPORTO編|#くらすように遊ぶマガジン


EFC Inc.公式note「 #くらすように遊ぶマガジン 」は、私たちとともに遊び、はたらき、くらしている仲間たちの「生き方」を紹介する「ライフスタイルマガジン」です。
このマガジンを通して、読者のみなさんがこれからの生き方や「豊かなくらし」について考え、アクションを起こすきっかけにしていただけたら幸いです。
▶︎ https://note.com/efc_hokkaido/m/m4c083103d0e9

みなさんこんにちは。中川春奈です。
前回までの連載では、移住を考え始めたきっかけと、層雲峡ホステルでのヘルパースタッフを経験して感じたことや心境の変化について書いてきました。
ホステルでのヘルパー経験を通して仕事や生き方についての考え方が大きく変化していきました。

今回は、上川町で暮らす人たちと交流することでもう一歩踏み込んで考えるようになった「この町で暮らすこと」について書いていきたいと思います。

家族でも友達でもないコミュニティ。

第60回層雲峡温泉峡谷火祭り

ヘルパー期間中には、ホステルの中だけでなく、地域のイベントなどでもたくさんの経験をさせていただきました。

層雲峡温泉街で開催される「層雲峡温泉峡谷火まつり」のお手伝いで巫女さんをさせていただくことに。この歳になって巫女さんを体験できるとは思わなかった〜

一緒にヘルパーをしたかのんちゃんと。

よくわからないままお手伝いをさせてもらったのでほんの一部しか見えていないのだろうけれど、お祭りを盛り上げるために役場や観光協会、温泉の方々、上川町のみなさんがいろんなところで働いている。一つのお祭りをみんなで作り上げるている様子は見ていてとてもワクワクしました。

お祭りのお手伝いには地元の高校生も参加していて、着付けをしてもらっている間に最近の上川町の高校生のブームや、まちの暮らし事情を教えてもらったりもしました。
年代も仕事も違う人たちがみんな親戚のような感じ。
きっとそれはこのまちの当たり前。

今までの生活は仕事関係の人、友達、恋人、家族それぞれが独立していることが多かったです。それが混ざり合っていたり、ただ同じ地域に住んでいるというだけで話ができるコミュニティは新鮮で魅力的でした。

この時、ホステルでの「非日常」とはまた違った、上川町の「日常」に初めて触れることができた気がします。

PORTOと日常。

上川町 交流&コワーキングスペース「PORTO」

そんな上川町の「日常」をもう一歩深く知ることになるのが「PORTO」でした。

PORTOはまちの人が本当にふらっと来たり、地域おこし協力隊の方々が仕事で使っていたり。小学生や中学生たちが学校帰りに遊んでたりもします。

もちろん仕事をしにくる人もいるんだけど、ただ暮らしている人がちょっと寄り道しにふらっと来て、ふらっと帰っていく。
みんながワイワイしている日もあれば、誰もいない静かな日もある。

よく考えてみると私は昔から大きな事件や戦いが起きなくて、ただただ誰かが暮らして、話している映画が好きなんです。

私はなんでもない「日常」が好きだし、興味があるんだなと改めて気づくきっかけになりました。
今回移住を考えることのスタートである「生活を最優先事項にしてみる」は大成功で、生活の中の「好き」「心地良い」がたくさんあることは私の生活を豊かにしてくれるらしい。

PORTOのある1日

 社会人になってからこれまで続けている看護師という仕事も、なんでこんなに続けられたかというと、病院というちょっと特別ではあるけれど患者さんにとっては「生活する場」で、その患者さんと「今日は天気がいいですね」みたいなたわいもない会話をすることが好きだったからなんです。
だけど、10年近く看護師をしていても、病院の外での患者さんの生活は、病院の中にいたら知ることはできない。
なので、PORTOのように病気のあるなしに関わらず、暮らしのすぐそばにある「誰でも来ていい場所」は、働く場所としてもとても興味深い場所でした。

EFC代表の絹張蝦夷丸さん(ばりさん)にもPORTOで初めて会って、お話をさせてもらいました。

色々お話を聞かせてもらったのですが、正直ちょっと緊張してて何を話したのかあまり覚えてません!でも、印象的だった出来事があります。
ふらっときた町内の方に「まちの人たちが集まってする花壇の手入れがあるから、手伝ってほしい」と相談を受けていて、ふたつ返事で「行きますよ」と答えていました。そして、そのあと「その日PORTO開けるの1時間遅くしちゃおっか」と。

実際にどうなったかはわからないし、代表だからこそなせる技なのかもしれないけれど、まちの人たちとの小さい助け合いを当たり前に大切にできる会社、というか生活はすごく気持ちが良い。
そんな優先順位で生活ができたら、それはとても豊かなことだなと思いました。

「日常」のすぐそばにある自然。

上川のまちから少し車を走らせると、こんな自然が溢れています。山があって、森があって、畑がある。特別なものがあるわけではないのだけれど、かなり贅沢な景色です。みんながまだ知らないひみつの場所を発見した気分。

ぼんやりと「もっと北海道の自然を満喫したいな」と思っていました。
この「満喫したい」というのは「よーし!行くぞ!」と気合いを入れて楽しみにいくというより、毎日の暮らしのすぐそばにある当たり前の自然をもっと知りたいなというニュアンスに近い気がします。

上川町にはスーパーマーケットはあるけれど、ドラックストアはありません。
他にも田舎ならではの困りごとがきっとあると思います。
ただ、自分がこのまちで暮らしてみる想像をした時に、困ることはすぐには思いつきませんでした。
それよりも「農家のお手伝いをしてみたいな」とか「星がきれいに見えるんだろうな」という、やってみたいことの方がたくさん思いついた。

「日常」のすぐそこに自然がある暮らしはなんだかとても良さそう。

 

移住したくなった理由。

単純にもう少しこの場所で過ごしたくなりました。会う人がみんな面白くてもっと話してみたくなりました。私がいいなと思うものをより極めてる人たちがたくさんいて、それを知りたくなりました。

「田舎に住みたい」とか「自然を満喫したい」という明確な理由よりも「ここにもう少しいたくなった」というのが素直な気持ちです。

移住するなんてさらさら考えていなかったのに。
転勤でもなく、結婚などライフステージの変化でもなく、期間限定の仕事でもなく、住む場所を変えようとすることを今、考えることになるとは思いませんでした。
いや、正直にいうと、転勤とか結婚とかのタイミングでそんな暮らしができたらいいなという他力本願な思いはありました…
でも、自分で動かないとそのタイミングはこないのであれば、それは今かもしれない。
そんな気持ちになったんです。

不安要素もたくさんあったけど、この時は「上川町で暮らしてみたい」と自然に考えていました。いや、もうきっと「住むんだろうな、私」ぐらいの勢いでした。

次は、札幌で普段通りの生活に戻り、勢いだけではなく冷静に考えてみるステージです。「本当に大丈夫なのか私?」と不安もたくさん湧き上がってくる、、、、。

この後、周りに相談してみたり、また何度も上川に通ってみたりしていくわけです。

もとの生活に戻ることでもまた新しい発見がありました。
何回か上川町に行くことで、1歩、いやもう10歩くらい深いまちの暮らしや仕事を知ることができました。
この「行ったり来たり」が結構大切だった。
次回はそんなことを書いてみようと思います。

次回もお楽しみに〜!

ライター/中川春奈
編集/絹張蝦夷丸(EFC Inc.)
カバーデザイン/梶日菜子(EFC Inc.)

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