頭のなかと、紙上の距離
頭のなかにあるときは「うあーこれはいけると思う!」と思えたのに、紙の上に書き出してみたらなんか違う。こんなじゃない。
あれこれ言葉を取りかえたり、並び替えたりしても、全然思ったようにならない。
そんなこと、ありませんか? わたしは最近毎日思ってる。
わたしは今、言葉の企画という連続講座に参加していて、毎回企画書をつくって提出する課題が出ます。
課題が発表されてから提出までの数週間、ずっと頭のなかに課題をおいて情報を集める。調べて、考える。それを〆切直前になって紙の上にまとめていくという進め方をしています。
前回の『テレビの企画』のときには、〆切前日までめちゃくちゃ悩んで、悩んで悩んでやっと、自分がつくりたいのはこれかなっていうものが決まった。
が、いざ1枚の紙にまとめてみたら、イメージしているものと自分がつくった企画書の違いがあまりに大きすぎて、心が折れそうになったし、自分にがっかりした。
小学校の夏休みの宿題で、下書きは思うように書けたのに、色を塗ったらぐじゃぐじゃになってしまったときの気持ちと同じだった。
言葉の企画主宰の阿部さんはいつも、「伝えるじゃなくて伝わるように書いてください」っていうけれど、それがどうしようもなく難しい。
わたしの頭のなかと企画書の上の距離は今、限りなく遠い。
この企画書を人が見てくれた時、伝えようと思っていることはきっと半分くらいになってしか伝わらないんじゃないかと思う。
何かいいこと思いついて、誰かに伝えたいって思っても、今のわたしでは力が足らずに伝えられないんだ。
思っていることを企画書に写しとる。
そのためには、まずは目にとめてもらうこと。最後まで目を通してもらうこと。言いたいことが同じ重さと温度で伝わる文章を書けるようになること。
ちょっと考えただけでも身に付けなくちゃいけないことはたくさんありすぎる。
一気に全部はできないけど、毎日あたまの中を言葉にする練習をしたら、頭の中と紙上の距離は少しずつでも縮められるんじゃないかな。
ちゃんと続けていけたら、「あなたの考えてること、伝わりましたよ!」って言ってくれる人が増やせるかもしれない。
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