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あなたの心がつかめたら、と思い続けてはや8か月。


3月。

今の家に引っ越して、最寄りの本屋さんを探しに行った。

いちばん最初に買ったのが、『コピーライターじゃなくても知っておきたい心をつかむ超言葉術』でした。


気づけばあれから8か月。

本は、こんなことに。

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気になる本が多すぎて毎年400冊とか500冊とか読んじゃうわたしにとって、もう何回読み返したか分からない唯一の本になってる。

この内容をインストールできたらどうなるんだろうってわくわくする。




「伝える」と「伝わる」の境界で、僕が10年以上の月日をかけてあがきもがいてつかんできた、そのすべてをここに記したい。



プロのコピーライターで、自ら世界を広げて仕事をつくり続けている著者・阿部広太郎さんの言葉は、優しくて重い。

ご自分の経験を紹介しながら、「こういうところに気を付けてやってみるといいですよ」と、あたたかく背中を押してくれる。

おかげで、「少しだけやってみようかな…」と、ささやかな挑戦を続けることができている。


書かれている内容は、暗記するほど読み込んだってとてもマスターできるようなものじゃない。

生活の中で、仕事のときに、本の内容をあれやこれやと試してみても、描いたようにはできなくて、心が折れることもある。

「伝える」も「伝わる」も、本気でやってみると底なしに深くてむずかしすぎるものでした。



それでもやっぱり、やってみることはやめられない。

それは、この本のおかげで、ゆっくりではあるけれど着実に一歩ずつ、前に進めているなと思うから。


転職して間もなく、企画書をかいて社長にえいっと送ってみた。

紹介する自己なんかないと思ってたけど、少しずつ紹介できる自己が増えてきた。

いいなぁ、好きだなぁと思った人に、ものに、感動を贈るうれしさを知った。

仲良しの友達ひとりをごはんに誘うのですら遠慮してたけど、いろんな人に声がかけられるようになった。

ささやかでも自分のできることで、相手がもっていないものを見つけて渡したいなと思うようになった。

本の内容を阿部さんから直接学びたくて飛び込んだ講座『言葉の企画』では、遊びも学びも全力で楽しんでくれるすごい仲間がいっぱいできた。

誰かの言葉が伝わって、みんなの心を動かして、どんどん輪が広がっていくのを何回も見ることができた。

自分の言葉が届いて、伝わって、一緒に動いてもらうのがどれだけ幸せかを体感した。

だから、頑張ってやってみたのに全然うまくいかなくて、もうやめようかなって思っても、頭の中ではすぐ次を考え出してしまうんです。



以前のわたしは、やりたいことはあるけれど、どこから、何から手を出したらいいのか分からなくて停滞している状態だった。

ずっと、プロが使ってるテクニックとか裏技とか、そういうものを手に入れられたらどこかにいけるんじゃないかと思ってた。


でも大切なのは、心をこめた伝わる言葉をつくること。近道なんか、たぶん、ない。

高校のとき、合唱部でお世話になった先生の、「インスタントなものばかり求めず、コンスタントにやりなさい」という言葉を思い出しちゃうな。



今は、やれることから一歩踏み出して、手をのばして、少しだけつかめるものがでてきた感覚がある。

とはいえ、8か月も読み続けて本の内容はどれだけ身に付いたの?と聞かれたら、「できてます!」と自信をもっていえるのは、1割にもみたない。



「これは、すこしできるようになったかもしれない」

「あぁこれは、まだまだ全然だめだなぁ」

だめでも全然大丈夫だから。

いったりきたりを繰り返しつつ、引き続き、1mmずつでも言葉を掘り進めていく。心がつかめたらいいなと願って。




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