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せっかく伝えられるなら、見てうれしくなるコメント欄を

たとえば「一緒にごはん行こう!」と誘ったとき。

「あ~ごめん、その日は行けない」って言われると、しかたないとは分かりつつ小さく傷つくのはきっと、わたしだけではないはず。

たまたま用事があって、ということはもちろんあることだし、わたしも泣く泣く断る側になることもある。

けれど何かにお声掛けしたとき、3回くらい連続で断られると、けっこうメンタルにくる。そんなとき、(タイミングが悪いのかな……)とは思いつつも、これ以降こちらからお誘いするのはやめておこうと心のなかで小さく決める。

相手が悪いんじゃない。単に、わたしにそれを受け入れるだけの心の強さが足りないからだ。一回一回のお断りのダメージは小さくても、何度も続くと心にくる。目に見えないようなダメージも、生活習慣病みたいにちょっとずつたまってあるときズーンとくるんだ。



誰かを誘って食事に出かけることなんてほとんどなくなってしまった今、タレントさんのSNSでこれと同じようなことが行われている気がしている。

例えば、「〇月〇日、こんなイベントします!みんな来てね~!」といった告知をしたときに。イベントはどんなものでもOK。オンラインはもちろん、リアルならちゃーんとコロナ対策的なことは考えてくれているものとして。

それを見たファンは、コメント欄に思い思いのメッセージを書くよね。

「お知らせありがとう!」
「行くよー!」
「楽しみにしてるね~」

一緒に喜んでくれるコメントたち。

一方で、こんな言葉も書き込まれる。

「その日は仕事でムリ」
「行けないけれど、応援してます」
「地方の人のことも考えて」


わたしも一言伝えたい!と思って開いたコメント欄に、こういう言葉がたくさんあると、勝手につらくなるのはわたしだけかな?




タレントさんに自分の言葉を伝えるなんて、以前はファンレターを書くくらいしか方法がなかった。しかも読んでくれたかどうかなんてわからない一方通行。リアルタイムで言葉を届けられるなんて、すごいよね。

タレントさんにとってはうれしい発表をしたはずなのに、ネガティブな言葉も必ず返ってくる。これって、大量に受け取る側からしたらどうなんだろう。


わたしも地方出身だし、時間の融通つかない仕事してたこともあるから、うれしいお知らせ見て自分が参加できないと辛くなっちゃう気持ちはめちゃくちゃ分かるんですよ。

いつもイベント事は東京とか大きい都市でしかやらない。地方公演とかあっても、わたしの地域が該当することはない。参加するなら、いつだって遠征組。「どうして日本の首都は東京なんだ…」って悔しい思いを何度もした。行けないわたしのためにイベントレポをたくさん送ってくれる友達にめちゃくちゃ感謝する一方で、心の隅っこでは(いいな、ずるいな)って小さく呪っていたことだってある。

自分がいけないイベント告知されてもつらいよね。近ければ、休みがとれる日にしてくれたら、わたしだって行きたいのに!って思うよねーー。分かる。悔しすぎて、行けない自分がいやすぎて、わたしは家も引越して、仕事も変えちゃったんだけど。その話はまた今度。


でもさ。相手は応援している人なわけじゃない。だったらコメント欄にはできる限り、やわらかい言葉を置いておきたい。ただの文字の列でしかないけれど、ネガティブな言葉は、一人分だってけっこう心にくる。しかも書き言葉って、傷つけやすい。相手が意図しないところで、受け取ったLINEとかで傷ついたことなんてきっとみんなあるはず。

自分は「思いを分かってほしい!」と思って正直な気持ちを伝えただけなのに、知らずしらずのうちに、相手にダメージを与え続けていたなんてことも、起こりうる。そんなこと、あとから知ったらショックじゃない? ファン思いなタレントさんほど、対応はしきれていなかったとしても「いけない」「できない」の声にも耳を傾けて心を痛めてるんだと思うんだよ。


コメント欄に書く言葉を、送信ボタンを押す前にちょっと考えてみることはできると思う。

相手が目の前に立っているとしたら、「この言葉、面と向かってでも言えるかな」って一度考えてみるように癖づけている。同じことを伝えるでも、きっと口頭だったらやわらかさを足したり、ポジティブに締めくくったりしてるじゃん。「この言い方はしないな」って思って書き直すこと、わたしもけっこうある。

せっかく交流できるSNSだから。どうせなら、好きな人のコメント欄には見てうれしくなる言葉がたくさん並んでいてほしいんだ。



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