顔に傷のある男の正体「降り積もれ孤独な死よ」9話
8話レビュー、見ていたのに、書いていなかったことに今気づいてしまった。
9月1日に公開された9話では、謎の多かった、顔に傷のある男の正体が判明しました。
彼は誰なのか、蓮水花音との関係は。
※ここから先はネタバレを含む表現があります。ご注意ください。
謎の多い人物、顔に傷のある男がついに逮捕された。
蔵土村で花音と冴木が話している場面で、突然冴木を襲ったのだ。
冴木は花音に逃げるよう伝えた。しかしその声に被せるように「花音、逃げろ!」と言ったのだ。
そのことで、花音と顔に傷のある男が繋がってることがはっきりとした。
逮捕された顔に傷のある男は何も話さない。
この行動は何を意味するのか。元々この男は、花音の周りに度々現れていた。
灰川邸で刑事の鈴木を襲い、冴木と対峙したのもこの時だ。
花音と何か接点があることは確かだが、対峙した当時の花音はこの男の存在を知らないようだった。
しかし顔に傷があることでわからなかっただけかもしれないと、冴木と森は花音の生い立ちを調べることに。
顔に傷のある男は誰なのか。
私自身も、おそらく他の方も神代健流なのではないかと予想していた。
リッカのマークを知っていて、灰川の周辺に現れていたことからそう思われていたが、実際は花音と同じ児童養護施設で育った「瀬川涼」だと判明した。
瀬川はなぜ花音の前に現れたのか。
このドラマにはいろんな形の「守る」が登場している。
灰川とその妻が鈴木を守る、蒼佑が冴木を守る。そして瀬川も花音を守ろうとしていただけだったのだ。
花音は、迎えにきた母親と一緒に暮らしたくなかった。そんな花音を、家族と暮らせることは幸せなことだと説得したのは瀬川だ。何かあったら守ってやると。
しかし、花音は母親から育児放棄されていた。その事実を知った瀬川は花音を守れなかったと涙を流したのだ。
そのことが瀬川を変えるきっかけになってしまった。
灰川邸を出て母の元に戻った花音は、前と変わらず親に苦労する日々だった。
そのことを知った瀬川は、花音の母にこれで花音を自由にしてほしいと自分のお金を差し出すことまでしている。しかし母親は足りないと受け取らなかった。
そこで瀬川は花音の自宅を放火し花音を救おうとした。顔の傷はこの時のものだ。
さらに灰川邸で鈴木を襲ったのは、鈴木が花音に対して不審な行動を見せていたから。しかしこの時、花音からの反撃で花音を銃で撃ってしまう。
守るどころか、傷つけてしまったことに後悔してもなお、灰川から託された秘密を守るために花音を見守り続けていた。
自分の人生を犠牲にしてもだ。
瀬川の人生は花音一色だ。
本人は後悔していないだろうが、それでも彼には彼の人生があってほしいと願ってしまう。
居場所のない人生、でも守ってくれる人がいる花音はどれだけ幸せなのだろうか。
ついに次回、最終回。
どんな結末になるのだろうか、全く予想できない。
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